BCLラジオの修理体験記 目次

定年後の暇つぶしにBCLラジオの修理をはじめてほぼ十数年、最初はICF−5800の修理からはじめました。
回路図さえ無かったので、現物を見ながらパターン図と回路図を作るなど随分苦労しました。
今から考えると無謀な事をしたと思います。
幸い 最近ではオークションでサービスマニュアルが入手できる事が多いです、修理に挑戦する場合、必ず準備してから着手してください。
皆さんがやる場合、最初はICF−5500クラスからはじめた方が無難です、経験をつんでから5800クラスに進んだ方が楽です。
なお5800はシングルスーパーなので、原理は単純ですが、機構が複雑なので、分解すると元に戻せなくなることがあります。
デジカメで写真を撮っておくなど工夫をすると良いでしょう。
5800のような人気機種は使い込んで、メカ部品が磨耗している事が多いです、
新品の補修部品は入手できません、部品取りの予備機を準備した方が効率的です。
テクニカルマニュアルは入手した方が 断然楽です。
オシロスコープとSSG(周波数が正確に読めればSGでも)がテスターや半田鏝以外に必要です。
比較的修復が容易な修理法については「BCLラジオの修理について」でまとめてありますのでご覧ください。

最近 自分で修理しながら 壊れたと言って修理依頼する人が多くなりました。
自分で修理した場合は事前に言ってください。

 この修理体験記は下手な文章で故障状況と対処事例をまとめたものです。
修理方法の教科書ではありません、読んだだけで修理できると誤解しないでください。
修理した台数の積み重ねがノウハウとなります、このページを見て修理出来ないと言われても心外です。
また当方の事例を参考にしたのか 素人整備のいい加減なBCLラジオが出回っています。
プロ(生業として商売している)と称しても技術は素人ですから、後始末で泣かされます。
これらの実例は公表済みです。

当方はメーカーのサービス機関でもありません、ラジオ大好きおじさんにすぎません。
過大な期待は迷惑です。

さらに最後の仕上げは心を込めて調整しています、この部分を省略するプロも多いです、ご用心。

自分で修理する方はサービスマニュアルを熟読して挑戦してください。

なおサービスマニュアルは、一定のスキルがある前提で書かれています、表面だけ真似しても駄目です。
その大きな間違い例がロッドアンテナから蓑虫クリップで信号を入れるごとき操作です(某プロの例)。

回路図を見れば この方法がいかに無謀かと言うことが判ります。
これが判らい方は回路図が読めるとは言えませんし、スキルも無いと自覚した方が良いでしょう。

メールアドレスはスパム防止の為 転送メールです。


最近 怪しい修理が流行しています、十分注意してください。
BCLラジオの修理方法の質問には原則として、(メール 掲示板とも)お答えしません。
各自 工夫して修理してください。

BCLラジオの修理について
修理上の注意事項をまとめたものです、参考にしてください。

 
最近のBCLラジオ修理例  クーガ2200  ICF-6800A   ICF−6800
スカイセンサー
5500
 クーガ 113 三菱ジーガム505 ICF-5300  ICF−110
 ICF−110B
スカイセンサー
5500A
クーガ115   BCLラジオの修理Q&A(仮) ICF−5350  ICF−1100/1100D
スカイセンサー
5600
クーガ118 TFM−2000F ICF−5400

ICF−5450
 ICF−111
スカイセンサー
5800
   5800その2
クーガ101 クーガ2200のMW読取精度 R−288  RF−818
スカイセンサー 5900
スカイセンサー 6000
クーガ5 プロシード2600 ミズホMX−1D  RF−828
日立 KH-2200
クーガ7 RF−2800 サウンド750GT  RF−848
ACアダプター ワールドボーイ
RF−858D
DR-29 サウンドナナハン750 F  RF−858/D
ACコード R−300 ICF−S5  RF−868/D
タイマー
ソニー 
ジャッカル FX-300
クーガ
(RF−888)
ワールドゾーン CRF-5090 FR-6600  FRG−7
東芝TRYX2000の修理 クーガ113LBS 5900主目盛りの読取り精度 FMの受信周波数変更(TRYX2000)  ドレーク
SSR−1
 BCLラジオの修理について  サウンド750GTV      




余談(修理調整泣き笑い

最近特にトリマ不良の機種が目立ちます、以前は無かった事です。
ホームページに色々情報公開したことがいけなかったのでしょうか、悩んでいます。
BCLラジオは調整しないと性能が出ません、しかし無手勝流で調整して、
トリマやコイルをガタガタにまでして、第3者に転売するのは止めて欲しいです、購入した人が気の毒です。
「ジャンク」には本当の「純粋ジャンク」といじり壊した「仮想ジャンク」があるようです。
後者は修理不能と考えたほうが無難で、本当の部品取りと考えたほうが良いでしょう。

ハムフェアーや骨董市(古物市)などで大量のジャンクを売っている場合があります。
販売している人が修理できなくてジャンクとして売っている物は曲者です。
また電気屋さんで修理不能のものをまとめて回収し、販売している場合もあります。
これらは中の部品やネジが紛失している、ケーブルが切断されているなど、大分泣かされました。
外観が異常に綺麗なもの、つまみ、電池蓋 などが紛失しているもの、
落下させて割れているものは注意したほうが安全です。

ラジオ工房(2002年撮影)



個別注意事項
@5900でサブダイアルのツマミを外した時に、止めピンの無いもの、ランプボタンの無いものは要注意です。
これらは自然には外れません、ケースを開けた証拠です。
ランプの点灯しないものも要注意(中を開けてボタンを壊してある可能性が高い)。
さらに 完動品と称する25,000円の5900がサブダイアルの読み取り誤差が10KHzなんてのもありました。
これから考えるとどうせ再調整するなら安いほうが無難かもしれません。
完動品の定義はまちまちです、読み取り誤差の多いものも受信で出来れば完動??。
A東芝のTRYX−1700と松下のクーガ113はダイアルのフイルムに注意したほうが安全です。
B松下の115は全バンド受信できるか確認したほうが無難。特定の周波数で受信できないことがある。
Cスカイセンサー5800のダイアルの動きの悪いものは敬遠したほうが無難。
DICF−6800はまず不動品と思うこと(短波は)、お店ではMWが受信できると完動品と思い込むので要注意。
E純正品以外のACアダプターを使う時は電圧を実測した方が無難です、危険な例はこちらをご覧ください。



最近修理に挑戦する方が多いようです(特にクーガ2200と5900が目立ちます)。
サービスマニュアルがオークションで容易に入手できるお陰でしょうか、
これは非常に有り難い反面、復元不能に近い状態のラジオが最近多くなりました。
よく効く薬は副作用もあるようです、メーカーのマニュアルは初心者向けではありません、
基礎知識も無く応用すると、「鵜の真似をするカラス水におぼれる」になります。
壊したものをジャンク表示で販売しないようお願いします。


左側の写真はスカイセンサー5900のサブダイアルのギヤです。
プラスチックの歯が欠けています、部品は他の5900から移植するしか修理方法はありません、充分注意ください。

BCLラジオを修理する方の参考までに

昔のTRラジオを修理する場合 同じ形名のラジオを持っていないと修理できないことがあります。
それは交換部品の入手です。
例えばツマミ ダイアルフイルム 機構部品 特注部品(そのラジオ専用に作られた) など。
新品が入手できれば良いのですが、現時点まず無理なので 移植して修理することになります。
中古品では心配ということもありますが、もともと製造後数十年を経たラジオを修理しようとするのですから、
同じレベルです、中古品がいけないなら 修理対象のラジオそのものも 皆駄目ということになります。
生きている部品を活用して よみがえらせるのです。

ただ中古部品で注意しなければ いけないのは 経験上 通電すると壊れやすい部品の再利用は避けるということです。
一番良い例がソニーや三菱のトランジスター(例えば2SC710)などは再利用しいてはいけません。
これら半導体は足が銀メッキされていて エポキシ内部に染み込み 故障を起こすからです。
組み込んだ時はよく動作しても 後日故障ということが起きます。
他社のTRでも足が銀メッキされているもの(黒く変色しているのですぐ解る)は使わないほうが良いでしょう。
これらは未使用品か互換品を使うようにします。

ケミコンは新品が入手できますので あえて中古品を使うことはありません。
なおネットで調べるとケミコンの全数交換の記事を見かけますが、
不良が集中した時期のコンデンサーを除き、無闇に真似をしない方が無難です。
特注IC類も使いたくないのですが、他に方法が無いので 移植して利用するしかありません。


なお自分はサラリーマン時代 ラジオ関係の仕事をしたことはありません。
BCL(TR)ラジオの修理はいわば素人状態から始めました。
なぜ20年近く続けられたかは、ラジオに関する基本的素養(通信工学科卒)と半世紀以上の真空管ラジオの修理経験があったことです。
でも一番の理由は大量の修理部品の在庫を集めてあるからでしょう。
 BCLラジオはジャンクを含めれば500台くらいは手持ちがあります。
プロの修理屋さんでも部品の補給がなければ修理できません。
ラジオ工房は 補修部品の手持ちがあるので 今でも修理が可能なのです。

2SC710やケミコンなど代替品の入手できる範囲の修理では終わらない故障が結構多いのです。
技術があるだけでは修理できません。

トランジスター 2SC710の例 特に脚の付け根が汚れているものは怪しいです。
  

分解したBCLラジオの残骸



たとえば 5900のメーターの例です、じつは修理中これだけ壊したのです、補充ができなければ修理不能です。



2200のダイアルメカです、これも補充ができなければ修理できません。




プロの修理をお好みの方は どうぞそちらをご利用ください、ネットで調べれば判ります。

当方はプロと言えるほどでは有りません、単なるラジオ大好き老人に過ぎません。
ただBCLラジオを愛する気持ちは誰にも負けません、自分のものと同様に整備してお返しします。


依頼はこちらから ラジオ工房内

ラジオ修理工房
 

2002年12月28日
2003年1月3日
2003年1月6日
2003年1月24日
2003年2月2日
2003年2月15日
2003年2月20日
2003年3月19日
2003年3月22日
2003年4月15日
2003年5月1日
2003年6月6日
2003年6月11日
2003年6月16日
2003年6月21日 タイマーの修理を追加。
2003年6月26日 6800の修理その2 追加開始
2003年6月29日
2003年7月11日 5500の修理例を追加。
2003年7月13日 5600の修理例を追加。
2003年7月20日 2200のジャイロアンテナの修理。
2003年8月11日
2003年8月25日 ジーガム505を更新。
2003年10月12日
2003年11月20日 クーガ2200のMWメインダイアル読取精度について
2004年2月7日 東芝サウンドナナハンGTVを追加。
2004年2月9日 プロシード2800を追加。
2004年3月14日  RF−818を追加。
2004年4月26日 スカイセンサー5800のダイアルメカ修理。
2004年6月5日 2200Bタイプを追加。
2004年6月11日ホームページ容量の制約で一部省略、移転で再編集しました。
2004年7月28日 6800Aの修理を追加。
2004年11月14日
2005年1月28日
2005年4月4日 2800の修理を更新。
2005年7月1日 RF−877(クーガ7)の修理体験記を追加。
2005年8月17日
2005年9月11日
2005年12月11日 ICF−1100Dを追加。
2006年3月5日 クーガ1号機の修理を追加。
2006年6月23日移転
2006年8月12日5800の修理を更新
2006年12月5日5800の修理を更新
2006年12月12日
2007年11月7日:22,583 「最近の修理依頼品の代表例」が3年ほど経過したので、内容を新しいものと差し替えるとともに「最近の修理例」と表題を変更します。
2007年11月30日:23,695 5900の修理例を追加。
2007年12月20日:24,538 次々問題発生の5800を追加。
2008年2月3日:26,739 目盛りが大幅にずれた2200を追加。
2008年2月22日:27,632 日立KH-2200の修理を追加。
2008年3月10日:28,468
2008年5月6日:31,255 プロシード2600を追加。
2008年8月14日:35,135 TRYX-2000を追加

2009年3月17日:45,618 R-300の調整を追加
2009年8月25日:52,000 最近の修理例など多数を更新
2009年8月27日:52,084 「BCLラジオの修理について」をこちらに移転。
2009年9月14日:52,923 最近の修理例に2600の修理を追加。
2009年11月3日:55,067 最近の修理例に2200の修理例を追加。

2010年2月14日:59,191 最近の修理例に2200の修理例を追加。
2010年4月10日:61,541 悲惨な5900の修理を追加。
2010年4月20日:61,995 5800の修理例を追加。
2010年4月29日:62,318 ワールドゾーンCRF-5090の修理を追加。
2010年5月15日:63,120 無音の5500の修理を追加。
2010年5月20日:63,329 汚れて、さらに壊された5900の修復
2010年6月27日:64,885 FMの受信周波数変更(TRYX2000)
2010年7月13日:65,511 FR-6600の調整を追加
2010年8月22日:67,255 2200でMWの受信周波数が跳ぶ現象の修理
2010年9月13日:68,138 アンテナが固定できない5800の修理
2010年9月21日:68,478 サウンド750GTの修理を追加。
2010年11月15日:70,960 SW1の感度が極端に悪い5900の修理
2010年11月30日:71,521 Sメーターの断線した2200の修理
2010年12月18日:72,190 電源の入らない5800の修理
2011年1月10日:73,151 素人修理で壊されていたTRYX-2000
2011年1月31日:74,102 ワールドボーイ RF−848の修理
2011年2月18日:74,953 5600の修理体験記を追加。
2011年2月25日:75,305 5900の修理
2011年3月13日:76,042 6800の修理
2011年3月27日:76,784 悲惨な5800の修理
2011年4月6日:77,323 ダイアルがぎこちない動きをするクーガ2200の修理
2011年5月16日:79,716 水没した5900の復元修理
2011年7月6日:82,138 5800の基板半田割れによる感度低下
2011年10月1日:85,776 クーガ101の修理 を追加。
2011年10月11日:86,777 5900の修理
2011年10月25日:87,453
2011年11月1日:87,981 クーガ118Dの修理を全く新しくしました。
2011年12月11日:90,090   スカイセンサー5800の修理
2011年12月16日:90,339  スカイセンサー5400と5900の修理
2011年12月27日:90,888  ICF−1100Dの修理 その2を追加。
2012年1月15日:91,951 スカイセンサー5900の修理
2012年2月3日:93,008 ICF-5300を追加。
2012年2月13日:93,613 2200の修理
2012年5月14日:97,968 スカイセンサー5500の修理
2012年5月19日:98,251 TFM−2000Fの修理を追加。
2012年5月22日:98,357 5800の修理を追加
2012年7月10日:100,621 2200の修理
2012年9月5日:102,906 5800の修理
2012年9月23日:103,672  ソニー スポーツ11 ICF−111の修理 クーガ 113の修理 DR-29の調整
2012年10月10日:104,359 ソニーICF−110Bの修理
2012年11月7日:105,456 6800Aの修理を追加
2012年11月8日:RF−848を独立した項目にした。
2012年11月16日:105,797 2200の修理
2012年12月1日:106,360 BCLラジオの修理についてを更新。
2012年12月22日:107,160 ICF−5800のFM受信不良対策
2013年1月12日:108,128 RF−1150の調整
2013年1月17日:108,396 ICF-5400 を独立させた
2013年2月16日:109,808 ICF−6800Aの修理
2013年2月25日:110,232 RF−858Dの修理を更新
2013年4月5日:111,738 RF−877(クーガ7) RF−2200の修理を追加。
2013年5月9日:113,002 クーガ2200のマーカー修理
2013年6月5日:113,964 ワールドボーイ RF−858の修理
2013年6月20日:114,450 クーガ115の修理
2013年8月16日:116,297 5800の修理
2013年9月12日:117,230 5800その2 を追加。
2013年9月29日:117,525 自分で修理しながら 壊れたと言って修理依頼する人を追加。
2014年1月6日:120,759 ナショナル Rー288の修理体験記を追加
2014年4月20日:124,039 ソニー ICF-6000の修理
2014年8月23日:127,407  ソニー5900の修理
2014年9月11日:スカイセンサー5900の基板交換修理
2014年9月18日:128,288 クーガ113の修理
2014年9月29日:128,522 スイッチの分解洗浄について
2014年10月6日:128,725 6800の修理
2015年6月5日:135,091 ICF−5450の修理を追加
2015年10月5日:137,485 TRYXー2000の修理
2016年8月14日:143,927 ドレーク SSR−1の修理
2016年8月23日:144,097 SONY ジャッカル FX-300を追加。
2017年1月1日:146,422

 

                 

  BCLラジオ修理読本
 三才ブックから見本が送られてきました、修理の内容が詳細に書かれています。
 なおこの本を買って修理ができると思うと間違いです。
 あくまで修理したものの例題をたくさん集めた写真集です。

 著者の多勢さんは以前 秋葉原のお店の地下でBCLラジオを販売されていた方です。
 数台程度 不具合の後始末をした経験がありますが(ホームページでも紹介済み)、
 それにしては進歩したものです。
 内容については当方一切関係ありません。
ある方のブログを読んでいるとこんな記載を発見しました。
http://blog.livedoor.jp/mura11ban/archives/1844718.html
上記 BCLラジオ修理読本の評価で
「この本はR工房さんが今まで隠してきた部分が結構載っていますので、私には役に立つと思います。」
この言葉は非常に心外です、どこまで公表するかは筆者も悩んでいたし、また自由のはずです。
詳しく書いていると不良整備を始める人がいるし、書かないと隠すと言われてはたまりません。
当方のホームページをメーカーの修理の教科書と誤解しているような文章です、非常に不愉快です。
真空管ラジオの修理方法やノウハウは無償公開と書いてありますが、BCLラジオの修理方法は公開するとは言っていません。
このような気持ちでホームページを見ていたかと思うと悲しくなります。

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5800−180710

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