RF−2800の修理体験記    

バリコンが壊れた2800の修理(2010年8月9日)

機種は松下RF−2800で、症状につきましては電源は入るのですが、チューニングができない状態です。
チューニングダイヤルを回しても受信周波数が変動しません。FM、AM、SWすべて同じ状況です。
SWの周波数カウンタは表示していますは表示が変動しない状態です。
当方の地区では現在受信している周波数に偶然放送波があり、FMとAMではNHKなどが受信されています。
音量やトーンコントロール、ゲインなどは効いている感じです。
またロッドアンテナが欠品しています。
以上の状態なのですが修理は可能でしょうか? 

分解してみました。
バリコンの不良とは予想していたのですが、見事に回転軸と羽根が固定されていません。
ポリバリコンでは良くある故障ですが、バリコンは補修品を見つけるのに苦労します。
容量 容量変化曲線 外形寸法 軸の形と長さ 引き出し線の出し方 固定方法など 微妙に違いますので、泣けてきます。 



軸を回転させているのですが、羽根が動きません。



代わりのバリコンを組み込んだところです。


代わりに使用したバリコンの上面の写真です。


組み立てたところ。

この2800にはロッドアンテナがありませんでした。
困ったことに取り付け台もとり外されています。


手持ちのアンテナを組み込みました。
ただ 取り付け台で内部アンテナ端子と接続されているので、組み込み方に工夫が必要です。
分解した時は 充分注意してください。




2600にも同じバリコンが使われています。
バリコンの壊れ方にもいろいろあり、2600の場合は溶剤が浸み込んだのか、フイルムが粉々に壊れていました。
この修理報告もご覧ください。

バリコンは製造時期により、引き出し線の位置や方法が異なるので、互換性のあるバリコンを見つけるのが大変です。

水濡れと思われる2800の修理(2008年10月31日)

1、周波数表示ドラムと受信周波数とのズレ(若干)
2、周波数表示ドラムの動作に若干の遊び(ベルトの遊び?)
3、バンド切替スイッチの接触不良(特にSW2、3)
4、BFOスイッチの接触不良
5、スピーカーの音割れ、ビビリ
6、周波数表示ドラム前の窓の内側汚れ他、この機種特有のキーキー音は出ていませんが必要でしたら予防のためのグリスを
塗布。

分解してみると、様子がおかしいです、どうも水没した形跡があります。
バリコンに酷い錆があります、バンド切替スイッチも錆があります。


基板の裏側です、見るも無残なように汚れています。
水洗い程度では落ちませんでした。
物理的にそぎ落とす形で清掃しました。



清掃した後です、結構大変ででした。


最終的にはスピーカーも交換しました。
水濡れでここまで酷い物は珍しいです。

基板の壊れた2800の修理

持ち主から
これは以前ヤフーオークションでジャンクとして入手したものです、ジャンクである理由は中波のカウンターが全く表示されないからです。
2年ほど使用しているうちにBFOスイッチの調子がおかしくなり普通に聞いていると、時々ですが、自然にBFOが入ってしまう状態になりました。
接点をクリーニングしようと、裏蓋を空けたところ何と基盤の隅が割れており、以前の持ち主がハンダで修理した跡がありました。
素人では手に負えないと思い、接点クリーニングは諦めました。
現状は、電源を入れれば一応は受信できるといった状態です。


基板の割れは2箇所でした。
半田で補正した部分は前の持ち主がやったものでしょう。
右下の割れは今回持ち主が分解した時に割れたのかもしれません。

この2800はダイアルメカの動きが硬く、キーキー音がしていたので、
開けて修理に挑戦したのでしょう。

写真はラジオ本体の正面側です、下の写真は逆(裏面)になります。

2800は基板が3個に分割されています(電源基板を含め4枚、他にカウンター)。
各基板がケーブルでつながれています。
順序良く取り外せば難しい問題はありません、これはICF−6800に比べ非常に素直です。
ただ手違いをすると破損しやすいです。

今回の故障は右下の割れの修理だけでなく、前の持ち主が修理した半田付けも不良になっていました。
丁度ねじ止めの穴の位置なので、微妙なのでしょう。

修理中にダイアル機構もグリスアップしました。
調整もしましたが、この2800はMWも幸い+455KHzの周波数が正確に読めました。
(一般にフイルターの経年変化で+457KHz表示になることが多い)
使用感は非常に良くなっています。


左の写真は続オークションに寄せての物です。


キーキー音の修理のためには基板をはずす必要があり、
この時に基板に無理な力が加わるせいでしょう。
写真下段の白いリボンケーブルの位置が中央の破損箇所に相当します。
リボンの陰にねじが見えますが、これを外さずに無理に基板を引き抜くと破損します。

特にネジ穴付近の補修はまた壊れる可能性が高いです。

基板の写真左下の2つ穴が見えますが、この部分が今回修理した破損部分です。
この部分はAM受信時の感度調整回路に相当します。
ここが壊れても受信は出来ますが、感度が極端に悪くなります。
(FMは無関係です)

なおBFO SWはこの基板の下側左に実装されていて見えません。
中央右にパターン面(緑色)が見えるものは音量 音質など低周波回路部分の基板です。

注意
2800の基板は丁寧に扱いましょう、壊れている確率は他機種に比べ100倍とは言いませんが、近いです。
少なくとも10倍以上の確率で破損(割れる)しています。
最近マニュアルが入手できるので、有難いのですが、反面自分で分解して壊す確率が高いようです。

2800用電池蓋の作成

世の中器用な方がいます、こんな電池蓋を発見。
作りは簡単ですが、なかなか良く出来ています。


電池蓋を閉めたところ。


構造ですが、良く考えられています。
難を云えば、接着が少し雑です。
これで上手く納まるのですから感心します。
名人芸ですね。

落下させたのか?。

不具合箇所・・・
・チューニングダイヤルが、回転しない。
・デジタルディスプレイが表示しない。
・バンド切替ツマミの接触不良
・そのほか:購入当初からデジタルディスプレイの精度が
 気になっておりました。
  →SW CALを左に回しきった状態で常時使用。

チューニングダイヤルが回転しないと言う故障は初めてです。
分解しようとたのですが、ネジが硬くて外し難かったです。
分解しない事には その先進みませんので、何とかネジは開けたのですが、結果的にボス(ねじを受ける部分 黄色の矢印)が破損していました。
1箇所くらいは稀にあるのですが、今回は結果的に4箇所も壊れました、これは初めての経験です。


壊れたのは 後ろ側から見て、右上 右下 中下 左下の4箇所です。
写真は右下の部分。

細い線で囲んだ部分はプラスチックが欠けてます。
保管が高温になる場所にでも長期間置かれていたので、ネジが固着したと思ったのですが??。
結果はどうもそれだけでは無かったようです。
「ボス」部分は破片をエポキシ接着剤で補修しました。


左下の「ボス」部分。

ダイアル不動の修理

これは分解し、グリスアップして再組み立てしました。
ただ組み立て方によっては、ダイアルがまた固定されます、なんとなく違和感を覚えました。
これは翌日気がついたことですが、どうもショックを加えられて全体が少し変形してるのかもしれません。
基板の端にひび割れもあります。





上の写真はキャビネットの底の部分のつなぎ目の部分です(底面の一部を切り抜いた写真です)。
黄色の矢印の部分が欠けています。
想像するにラジオそのものを昔 落下させたのではと想像されます。
「ボス」部分の簡単な破損といい、基板のひび割れといい、そう考えた方が素直です。

なおこのラジオの電気的修理も難航しました。
接触不良が残っていて、実用的に使える程度に回復させるのに随分苦労しました。
基板の割れを疑って、虫眼鏡で捜しましたが、発見できませんでした。
何とか使えるようになってほっとしました。

RF−2800は2600などに比べ、中身に物量があり、そのため基板部分が重いので、ショックを与えると壊れやすいようです。
本件の修理は何とか終わりましたが、取り扱いや保管も気をつけたほうが良い事が良くわかります。


キーキー音対策に基板を取り外します。

真似をする時は基板を壊さないように充分注意ください。
他の機種に比べ、基板を壊した例が極端に多いです。
ネジが見え難い位置についているので、
固定されているのに気づかず、無理に基板を外す人が多いようです。
組み込み時も基板を折曲げないように注意ください。

ダイアル駆動機構の紹介
この機種はデジタル表示ですが、アナログ機時代とおなじメカを搭載しています、内部構造を写真で紹介。
良く出来ています、何度見ても感心します。

同調:微動 ツマミを引き出したところ 同調:速動 ツマミ正常位置

最後に調整。
目盛り合わせと、トラッキング調整を行います。
なお2200の場合と同じですが、AMのIFには沢山のIFTが使われています。
IF調整をするだけで感度が格段とよくなります。



2005年1月12日
2005年4月4日
2006年6月26日
2006年10月2日
2010年8月9日:3,297 バリコンの壊れた2800の修理を追加。
2011年11月25日:5,626 一部省略

 

 

ラジオ工房BCL2へ


radiokobo-all