続 オークションによせて      オークションによせてもご覧くださ

ラジオ資料館の「オークションによせて」が重くなりましたので、続きはこちらに。


出品者miueandnakamuraより 購入したラジオが修理に来ました、物凄い修理(破壊)がしてあります、皆さんご注意ください。
ナショナル Rー4D3 高級4ペンラジオの修理
です。 
今まで 1000台以上ラジオを修理しましたが これほど酷いものは初めてです、これは完全に壊してあります。
半固定バイアスという 特殊なラジオなので 壊したことすら認識していないようです。

購入の前にこちらをお読みください

北海道の音更町のリサイクルショップのようですが、知識がないのに修理するのですから 危険です。
このラジオ 整流管が惚けた(廃品)物が使われていたので 発煙はしなかったようですが、 新品だったら火災の危険があります。
回路的には 整流管が惚けるか トランスが発煙して焼けるかのどちらかでした。
こんな危険な修復をして完動品として販売するのですから 信じられません。
嘘と思ったら 同じ回路で実験してご覧なさい。
80で整流して 2A5(42)をノーバイアスで動作せせるなどしたら 想像しただけでも驚きます。

さらにヒューズは5Aのものが使われていて 発煙しても保護されません
なお 未だに ラジオ工房が非難中傷する 云々と明示して 販売を続けています。


どうもこの記事を見た方が ラジオ工房掲示板に。「心が狭い」と書き込んだのできました、とんだ迷惑です。
誹謗中傷と言うより 有りのままを正直に記述しただけです、間違いがあれば ご指摘ください


2台目のヘルメス57 
こちらは一応受信できるのですが危険すぎて困ります。
飾りにするには良いのですが 受信するために購入するのは注意が必要です。
どうしても欲しい場合はシャーシ内の写真を掲載してもらって 古いコンデンサーが使われていないことを確認したほうが良いでしょう。


なお 竹内さんが6B7使用ということで購入したヴェニス製”ラジオ(竹内さんのホームページへ)も とんでもない物件だったようです。
miueandnakamuraさんの出品物は注意した方が良いでしょう(この部分2015年9月11日追記)。

3台目の修理依頼が来ました(2015年11月23日)。
今回のラジオは一応正常に音が出ました、メーカー不明 オールド 立型 真空管ラジオです
しかし 技術的に難しい改造品のスーパーですから、測定器も無く 修理しようとするのは無理です。
このような改造品のラジオは規格もバラバラな部品を素人がよせ集めてあり、
測定器で特性を確認しながら、新規設計の気持ちで修理しないといけません、器用さだけで対応できるとは思わないでください。
ここがメーカー製ラジオと大きく異るところです。

    5段階評価   コメント
 1  ナショナル4D3  −マイナス  評価に値せず 小学生が大学受験に挑戦するようなもので無謀です。
 2  ヘルメス57  2  ペーパーコンデンサーのリーク無視は初心者以下
 3  今回のもの  1  この種改造品の修復は技術が必要です。
努力は認めますが 測定器も準備しないと無理です。
ヘルメスより修理に技術力が必要です。


評価3に値するのは 最低限
@ 通電しても安全であること
A ラジオが正常に受信できること(最高感度とはいえないまでも)
B 安定して受信できること (半田付け不良や接触不良が無いこと
miueandnakamuraさんはこの最低条件にも該当しません、少なくとも安全性にだけは注意してください。
北海道の音更町のリサイクルショップ

なお良い評価(5とか )の例は杉並の「〇〇レトロ電器商会」をお勧めします。
このお店は修理も販売もしているようです。
下記の修理例はたまたま見落としが有り、当方に回ってきただけで 全体的に良い修理がされています。
http://radiokobo.sakura.ne.jp/G/repair/national-AH-610-2.html




2015年8月3日

2016年9月10日:112,389 追記


羊頭狗肉のラジオ 

「整備済み・完動品 !! ナショナル製 オールド 立型 真空管 ラジオ」(2015年1月19日)

mixiで話題になり こんな 出品を見つけました。
あまりに酷いので 質問欄に注意を書き込んだのですが これからも出品を続ける さらに当方を出入り禁止にしたので ここで 約束通り 公表します。

このような表題だとあたかもナショナルの製品に見えますが 何を根拠にナショナルと言っているか怪しいです。
ケースにナショナルと書いてある またはシャーシにナショナルと書いてあるのどちらかでしょう。
このようなものをナショナルの製品として販売するとは信じられません。

この当時のナショナルは実はシャーシの完成品のみも販売しており ラジオ屋さんが箱に入れて販売していたものもあるのです。
なにを根拠にしているか表示すべきです。

このキャビネットの形からは昭和8〜9年頃の流行です。
シャーシの トランスの形はもう少し古いかも知れません。
6WC5 6ZDH3Aなどは昭和23年に発売された真空管です。
IFTはスターかトリオのC同調に見えます。
簡単に言うと 昭和8年ころの箱に 昭和28年ころのスーパーを組み込んだ 自作 改造ラジオです。
トランスは勿論2.5Vタイプの真空管用ですから 6.3Vの真空管には工夫しないと使えません。
これを修復するには相当の技術力が必要です、改造の状況を知らないはずはありません。

万一 知らないで修理していたら 逆に技術は初心者です、そう言えば12F整流のラジオに47μFを2個も使うのが怪しいとも言えますが・・。
(昔の整流管 特に12Fなどでは整流管の直後には47μFを使うと寿命に影響します)
さらに 別の出品物でパーマネントダイナミックスピーカーをマグネチックスピーカーと表示するなど信じられない言動もあるので、
あるいは 本当の初心者なのかもしれない。


単純に真空管ラジオの音が聞きたいと言うのであれば これで問題は無いと思いますが、あたかも古色を売りに 
立型と言う 昭和初期のナショナル・ラジオを標榜して 販売するのは行き過ぎです。
無知な人を騙して 販売するのは困ります、知らない人が見たら 本物と間違います。

どちらにしてもこの出品者miueandnakamuraさんからラジオを購入する時は注意したほうが良いでしょう。
ただ この人の出品物すべてが悪いと言っている訳ではありません、多くのラジオは値段も安めと思います。

技術レベルが判りました 非常に酷いです(2015年8月12日追記) 下記を御覧ください。

 miueandnakamuraさんの出品例
ナショナル Rー4D3 のシャーシ内部の画像例

古いペーパーコンデンサーは残っている、ケミコンの極性が逆 更に入れ場所も間違いと無茶苦茶な修理です。
さらにヒューズは5Aが使われている。
これで完動品とは???。



2015年8月12日 追加


これだけの技術力が有るのですから 本当のことを知らないはずはありません。
不都合な部分を隠して あたかも古いラジオ(昭和8年ころイメージ)のような表題で販売するのは困ります。
この時代の日本製 スーパーは非常に珍しいです、ご注意ください。

以下はオークションからの転載です。

http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e152210482


出品者 miueandnakamura ・・ 「大好評 !! 厳重梱包・日本全国送料無料 対応中 ・・       整備済み完動品、ナショナル製のオールドで大型な立型真空管ラジオです。 同系色のオイル・ステンの塗布により 木目を生かした外装ケースの程度の方は、裏蓋が欠品している等 年代経過による多少なりの使用感は有りますが、オリジナルな3個のダイアル・ツマミも有り 状態の良い機器と成っています。 使用真空管は 6WC5 / UZ-6D6 / 6ZDH3A / 6ZP1 / KX-12F」のST 合計5本と成っていて、スビーカーはオールドな「音量調整スクリュー付き・馬蹄式スピーカー」と成っています。 ダイアル操作の方は フロント部の左から「電源ON - OFFスイッチ / バリコン用 / PU切り替え音量ボリューム」と成っています。 なお、今回の主なレストア作業に付いては、「安全を考慮して 電源コード&スピーカーコードの交換 / 電解コンデンサー類がNGな状態だったので 空きスペースに2個の中継ラグを取り付け 関係するコンデンサー類を交換 ( 47μF 400V ×2 は新品 ) して状態復帰 / PU & 音量ボリューム周り」の配線がが誤配線だった為、正規の配線として状態復帰 / 受信ブロードキャスト帯が高周波部に移動していた為、トリマー ( 可変コンデンサー ) 調整で状態復帰 / 2連バリコン & 中間周波トランス ( IFT ) の各スクリューを微調整して 受信感度をベストに状態復帰 / バリコン等の各周動部にオイルメンテナンスの実施 / パイロットランプのホルダーがNGだった為、状態の良い手持ち品と交換 / 等・等々」として完動品とした次第です。 シャシー内部もクリーニング済みとした整備済み完動品、ナショナル製のオールドで大型な立型真空管ラジオは如何でしょうか ・・・。 ちなみに大きさは 40cm / 高さ 49cm / 全奥行き 28,5cm、重量 凡そ 8Kg の大型ラジオと成っています。 ( 3枚目の写真は、本機の内外部、そしてシャシーの内外部をチェック&クリーニング中に写したものと成っています。 ご了承下さい ・・ )





当方からの質問

このような製品をナショナル製オールド立型真空管ラジオとして出品するのはいかがと思います。
止めたほうが 良いでしょう。
昭和1桁時代の箱に戦後のスパーを組み込んだラジオではありませんか。
一言ご注意 申し上げます。 今後も同じことを続けるようであれば公表します。


出品者からの回答
経験上 当方、この様な質問は初めてです。商品は入手当初からの物で有り 当方サイドでシャシーの入れ替えはしていません。
もし、シャシーの入れ替えが有ったにしても、当方への信用と技術 そして需要 ( 必要とする落札者 ) が有る以上 之からも同類の商品を出品致します。
又、数あるオークションの中 シャシー載せ替えの出品者は私だけでは有りませんが、ヤフーから「出品取り消し状態」でも無く、ただ 落札者サイドで 商品や価格が気に入らなければ入札をしなければ良い事です。その様な事で、本件を あえて一般公開と致しました。
ご了承ください ・・


管理人の注
簡単に言うと「騙されても、買ってくれる人がいれば 出品する」と言っているのです、miueandnakamura 注意しましょう。


 その後の質問
同じ出品に次のような質問がありました。
文章から 読みとくと ナショナル製とは何をもって言うのでしょうね?。
2015年2月13日 追記
質問1 投稿者:cor***** / 評価:232
2月 1日 8時 40分
はじめまして 早速ですが電解コンデンサー以外のコンデンサーはすべて交換されていますか。 安全規格のコンデンサーも使用されていますか。またトランスのメガーテストは行われていますか。 以上回答をお願いいたします。
A 回答
2月 1日 16時 53分
機器のレストア方法に付いては 様々有ると思いますが 当方サイドのレストアに付きましては、「電解コンデンサー以外のコンデンサーもすべてチェック済みとした上て NGなものをだけを交換しています ( 現時点で使用出来るものは 既存のままとしています )」。 そして、勿論 交換の際は 耐電圧が安全な規格のコンデンサーを使用しています。 又、トランス類のチェックは テスターにより導通・抵抗点検のみで メガー計によるテストはしていません。 その様な事で宜しくお願い致します ・・。
Q質問2 投稿者:odo***** / 評価:521
2月 2日 19時 42分
型番、型式等または製造年は判りますでしょうか。
A 回答
2月 2日 22時 56分
電源トランス上部に年代経過による確認不可能な表示プレートは有るものの、本機を再確認して見ましたが、ウッドケース・シャシー等に「型番、型式等または製造年」の表記は有りませんでした。 その様な事で宜しくお願い致します ・・。
Q質問3 投稿者:odo***** / 評価:521
2月 3日 21時 7分
回答有難うございます。 更に質問お願いいたします。 ナショナル製と言われる画像を別リンクでも構いませんので確認させてくれませんでしょうか。
A 回答
2月 3日 22時 23分
真に済みません ・・。 当方、初歩的なインターネット操作の知識しか無く 当画像を別リンクでお知らせする事が出来ません。 宜しくお願い致します ・・。
 

追記(2015年1月20日)

整備済み・完動品 !! 菊水電波製 78rpm オールド 電気蓄音機

同じ出品者のものを調べてゆくと 怪しげなものを発見。

この電蓄は紛れも無く 自作品です。
それを菊水電波製と表示して販売しています、歴史的に菊水電波は電蓄を発売していません。
菊水で有名なのはダイアルです。
おそらくダイアルの名前を見て セット全体を菊水電波製と誤解したのでしょう。
本人は信じているのでしょうが 年寄りから見ると 信じられない 話です。


  

オンキョーのスピーカー スターのC同調と思われるIFT トランス シャーシ どれを見ても典型的な自作品です。

ここまで見てゆくと この整備をした方は 全くの素人(に見える)のようです。
電気的知識がどれだけ有るかは 不明ですが、47μFの電解コンを12Fに使う、スピーカーの名前すら間違うなど多々怪しいところがあります。
表題の ナショナルのラジオにしても ここまで見てくると 本当に改造品と思わなかった可能性も捨て切れません。
本人miueandnakamuraは 単なる無知なのかもしれません 恐ろしいことです。
ただ言えることは この出品者は都合の悪いことは隠す 傾向があります、
他の出品例をみても出力管47Bを使うべきところ 電圧増幅管の56で代用するなど 音は正常に出ますが 小さい音しか出ません。
オークションの他の表示例をみてもとても親切な修復とはいえません。
さらに 上記 解答例からみて 知らずに買う人がいるので 「羊頭狗肉のラジオも当然問題ない」と読み取れます。
この人から 購入する時は十分注意した方が良いでしょう。


整備済み・完動品 !! シャープ製 立型 オールド 真空管 ラジオ(2015年1月31日)

なにを持ってシャープ ( SHARP ) 製のオールドな立型 真空管ラジオと言うのか良くわからないが、キャビネットに社名が書いてあるのかも知れない。
しかし ラジオ本体部分はアルミシャーシの自作ラジオに過ぎません。

羊頭狗肉のラジオの典型的形態です。
昭和20〜40年に作られた部品の寄せ集めです。
この種のラジオはマニアの間では全く価値がありません、猫跨ぎです。

miueandnakamuraさんの出品
ラジオそのものも出力管に 電圧増幅管の56を使うなど 音は正常に出ますが小さいです、騙しのテクニックで感心しません。
飾りとして買うなら 問題はありませんが 実用的に使うには5段階表示で真空管ラジオ最下位の1でしょう。

  

出品の説明
・・ 「大好評 !! 厳重梱包・日本全国送料無料 対応中 ・・       整備済み完動品、シャープ ( SHARP ) 製のオールドな立型 真空管ラジオです。 同系色のオイル・ステンの塗布により 木目を生かした外装ケースの程度の方は、スピーカー布がヤブレ等が有りNGな状態 ( 手持ちとしていた雰囲気の良い布に張り替え済み )・裏蓋が欠品している・等 年代経過による多少なりの使用感は有りますが、入手当初からの3個の方向指示型ダイアル・ツマミも有り 状態の良い機器と成っています。 使用真空管は UZ-57 / UY-56 / UY-56 / KX-12F」のオールドなST 合計4本と成っています。 ダイアル操作の方は フロント部の左から「再生バリコン用 / 電源ON-OFFスイッチ / メインバリコン用」と成っています。 なお、今回の主なレストア作業に付いては、「電源トランスの「B-E間が断線」していたので、手持ち品としていた状態の良い同等とされる 電源トランスと交換して状態復帰 / 電解コンデンサーがNGな状態だったので、これを取り外し 空きスペースに中継ラグを取り付け 関係するコンデンサー ( 47μF 400V ×2 は新品 ) を取り付けて状態復帰 / 入手当初、小型な馬蹄式スピーカーの電圧コイルが断線してNGな状態で、手持ちに小型馬蹄式スピーカーが無く、今回 手持ちとしていた「出力トランス ( OPT ) 付きの小型マグネチック・スピーカー」と交換して状態復帰 / 入手当初から バリコン周辺のパーツが欠損・決品していたので、手持の「年代に見合う回転式文字盤・文字盤シャフト&シャフトとシャシー間のホールド具・ダイアル紐&テンション スプリング、そしてパイロットランプ&ランプ ソケットとシャシー間のホールド具」をジャスト フィットに新設して状態復帰 / バリコン等の各周動部にオイルメンテナンスの実施 / 等・等々」として完動品とした次第です。 シャシー内部もクリーニング済みとした 整備済み完動品、グッド デザインなシャープ ( SHARP ) 製のオールドな立型 真空管ラジオは如何でしょうか ・・・。 ちなみに大きさは 26,5cm / 高さ 30cm / 全奥行き 21cm、重量 凡そ 3,5Kg の小型な立型ラジオと成っています。 ( 3枚目の写真は、本機の内外部、そしてシャシーの内外部をチェック&クリーニング中に写したものと成っています。 ご了承下さい ・・ )

管理人の注)
「出力トランス ( OPT ) 付きの小型マグネチック・スピーカー」と交換して状態復帰」と書いてありますが、真っ赤な嘘。
これは(パーマネント・)ダイナミックスピーカーです。

大正時代のラジオ アンティーク縦型3球真空管ラジオ 超希少(2015年1月30日)

このような嘘を平気で記載する人がいます。
この出品には 当方より 間違いと質問をしましたが 無視されました。
出品者shopdondonrest
購入には十分注意した方が 良いでしょう。

大正時代にはこんなラジオはありません、外観的には昭和8年ころに流行した形です。
スピーカーは昭和14年以降 金属が不足して紙でフレームを作った時代のスピーカーです。
このラジオは 残骸を集めて 昭和14年以降に組み立てた可能性が高いです。

  

ラジオの歴史は 真空管式スーパーラジオ徹底ガイド22〜32ページを御覧ください。

外箱の形でおおよその製作時期が推定できます。
大正時代の日本製ラジオは箱は横型で ラッパ式が殆どです。
昭和になると コーン式スピーカー(マグネチックスピーカー)が使われるようになり 
横型の箱に機械(ラジオ部分)を 上にスピーカーを載せる形(ナショナルの当選号で代表される)になります。
さらに これを一体型にして 昭和7〜8年頃は頭の丸い屋根型になり 
8年ころ 工作の面倒さからか 上記画像のように 上部の両隅を切り落とした形になります。
10年ころに 更に上部の工作を簡略にした縦型になります、縦型は13年ころまで作られます、これがおおよその目安です。
また10年ころには横と縦の大きさが同じ位の四角形のもの(最下段の画像の内 左側の2台のラジオ)も作られ始めます。
これらは流行ですから 厳密には2〜3年の幅があります。
昭和13年ころから 横型のラジオが多くなります。








続きは上記ページを参照ください。

70)クーガ2200(2014年4月30日)

BCLラジオを沢山出品している hehexxxxさんから購入したラジオです。
この方の出品物では 散々酷い目にあっているので 心配したのですが、今回は予想外でした。
清掃は綺麗にして有るのですが、内部は弄られていません。
単純に清掃しただけです。
BCLラジオとして良品とはとても言えませんが、音が正常に出るだけでもありがたいです。

@問題は音量調整にがりがある(相当ひどい)。
Aマーカーでメーターが殆ど振れないので合わせられない。
B周波数に狂いが大きい。

マーカーは調子が良い所で フルスケールの5分の1か10分の1くらいしか振れませんので、これでは実用的に使えません。
普通 調整済みの場合 125KHzマーカーをオンにして、ダイアルを動かした場合、ほぼフルスケールにメーターが振れます。
この様子は下記動画を御覧ください、容量が15MBくらいあるので 多少時間がかかります。

未調整時の マーカーの振れ(動画)

調整完了時の マーカーの振れ(動画)


なお 下記のクーガ115も同じ方(hehexxxさん)から購入したものですが、全然違います。
どうも修理は外注している感じですね、それも相当酷い技術者が担当しているようです。
(非常に程度の悪いラジオ屋さんです ワールドラジオ商会?。)
この方の出品で修理済み完動品と称するものは近づかないほうが無難です。

松下のラジオはソニーのラジオに比べ 修理しないでも音が出ることがあるので、そのまま出品している感じです。
悪い 例だけだと 悲しいので 想像以上に良かった(弄られていなかったということ)ので、ここに報告します。
なお 良かったと言ってもラジオが聞こえるという程度で 2200の性能はとてもありません。



69)12MHz付近が受信できないクーガ115 (2013年7月9日)

BCLラジオを沢山出品している出品者から購入したそうです。
修理 整備済とのことで 購入したのですが 25mバンド(12MHz付近)が受信できないとのこと。

この機種は4MHz付近が受信できないことが多いのですが、12MHz付近が受信できないとは不思議でした。


通電し 受信して見ると 確かに11.5MHz以上が無音です。
修理済みとあるからにはどこか弄ってあるはずと半田つけ跡をたどると トランジスターが交換されていました。




オリジナルの松下製から NECのトランジスターに交換されているのです。
おそらく 受信不良だったので トランジスター劣化と思って 交換したのでしょうが 12MHz付近が受信できないのでは意味がありません。
交換した後 受信できるかどうかも確認せずに 販売するのでしょか! 信じられません。
調整すれば12MHzが受信できないことは 容易に気が付くはずです。
さらに全体的な様子から 他のバンドも調整していないようです、BCLラオは調整くらいはして欲しいです。

トランジスターの交換は結構微妙なところがあります、互換品と言われるものでも駄目なことがあるのです。
半導体には個体差があるので、ある互換品で一度うまくいったから 同じ方法で処理すると 今度は駄目ということもあります。
部品を交換する時は慎重に動作を確認する必要があります。

ラジオ屋さんの修理(音がでればOK)と言っても 最低 全バンド受信できることくらいは確認すべきでしょう。
いくらなんでも酷すぎます。

出品者(hehexxxxxx)の「完全動作! 修理調整済み」のうたい文句が泣きそうです。
高額で沢山販売している人(実績がありそうに見える)が信用できるとは限りません オークションで騙されてはいけません。


68) スカイセンサー5900(2012年10月17日)

 ●症状
@MWに関して。
全周波数受信不能。(大阪第2放送のみ、かすかに聞き取れる程度)
局間ノイズも無くガリ音がする。
電池を取り出し、全く通電せず一日ほどおいて入れ直すと全周波数受信できますが、
約30秒でフェードアウトし上記の状態になる。
最近はこの動作をしても、全く受信できなくなりました。
ASWに関して。
全周波数感度が(手持ちのTRYX-2000と比較しますと)低く感じます。
標準電波も受信できません。
受信周波数と周波数フィルムの狂いがあります。
ガリ音があります。
BFMに関しては正常のようです。

●一ヶ月ほど前にオークションで入手しましたがMWは入手時から、
SWは気のせいか日増しに症状が悪くなっている感じです。

非常に外観の綺麗な5900です、オークションで落札したそうです。
出品者はリサイクルショップだそうです。

受信してみるとMWは正常に受信できます。
短波はSメーターが雑音に同期して揺れる現象があり、とても受信どころではありません。
この現象は TR不良で発生しますので、まずトランジスターを交換することにしました。
分解してみると、ランプボタンが壊されています。
素人が分解すると、よくやる失敗例です(かって自分も壊しました)。



良く修復してあると感心したのですが、悪い予感です。



電気的知識無い人が清掃のために分解掃除をしたようです。
でも凄く綺麗に整備してあります。

不良TRを交換して受信してみると、うまく受信できません。
放送は受かるのですが、何か滅茶苦茶な感じです。
ICF−2001Dを隣において局発を調べてみると、なんと1.5MHzも周波数がずれているのです。
SW1の受信範囲が4〜10MHzですが、実際は5.5MHz〜11.5MHzに変わっているのです。
素人が整備してもここまでコイルのコアを動かすことは普通は有りません。
SW2もほぼ同じくらいずれていました。
SW3は0.5MHz位のずれでしたが、いやはや驚きました。
リサイクルショップで購入したそうですが、とんでもない整備をして持ち込まれた5900だったのでしょう。
購入者はとんだ災難ですね。
2200のアンテナコイルはQが高いのかトラッキング調整が狂うと、感度が低下しますが、
5900の場合は感度低下は2200ほどではありません。
それでも感度低下があるので、気が付いたのでしょう。
SW1〜3のコアとトリマ以外はあまり弄られていないようでした。
ただ上記のコアとトリマは相当弄られたので緩くなっている感じでした。


ラジオ日経(6055KHz)を電池で受信中です。
我が家の屋外で受信。
アンテナも閉じた状態でSメーターが8程度まで振れています。


67)9R−59Dの怪

この9R−59Dには無茶苦茶苦労しました。
感度が極端に悪いのです。
16mmφのスイッチ付VRと2000KHzのマーカーが組み込まれているのが特徴です。
出品地は大阪だそうで、この出品者からは購入しない方が無難です。
ただ整備方法から見ると、61 62)と同じ方が整備したと思われます、こちらは大阪ではありません。





この小型VRを組み込んだ例はいままで数台の修理経験があります。

この部分には最大で18mAほどの電流が流れるので、大きなVRでないと無理なのです。
いずれも致命的欠陥がありましたので、知識が無いままに整備して販売しているようです。
規格上は30mmのものが必要です。
秋葉原のラジオデパート 山王電子に在庫があります(750円)。
店主の接客態度が皮肉っぽいので買わず、千石電商に行ったら同じものが500円ちょっと買えました。
在庫自慢のようですが 頂けないですね。
この修理には10日間くらいかかりました。
初めて経験する様な酷さでした、買ってはいけない出品者ですね。
最後はバリコンを外して洗濯するは、外部に同等回路を組み込んでやっと正常に動作するようになりました。
それでも自分としては満足できる結果ではありませんでした。
感度が数dB低い感じなのです。
修理体験記は9R−59Dの修理体験記に数日中に追加予定です。

66)最近落札したBCLラジオ(2011年5月30日)

ナショナルのRF−888とスカイセンサー5600です。
どちらも不具合がありました、参考のため公表します。

クーガ1号機(RF−888)です
外観は比較的きれいです、でもなんとなく変なところがあります。
まず ベルトの色がオリジナルと異なります、パネル面の銀色塗装が後で修復されています。
違和感を覚えたのですが・・、これが悩みの始まりでした。


左 オリジナルノ888、ねずみ色というか白っぽい色です。
右が今回の落札品、ベルトが茶色がかっています。
左側の名板が黒く塗りつぶされています。

掲示板で情報を募集したら、このオークションらしいです。
http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u34280232
どうも64)と同じ出品者のようです、みなさんご注意ください。

さらに この出品者(tvvtrdvd)のBCLラジオの整備を引き受けてるのはOLI技研と思われます。
推定に間違いがあれば管理人宛メールください。



分解すると 驚きです、中身は非常に汚いです、まるで水没したかの様子です。
汚れだけでなく シールド板もありません、それに見かけない抵抗も付加されています。


 オリジナルのAC差込口  
 今回の改造品  

この機種は雑音が出るので分解したのですが、あちこち弄られているし、基板があまりに汚いので、別の888から基板のみ移植しました。




スカイセンサー5600

外観は綺麗で何も問題ありませんでした。
ところがいざ修理しようとするとツマミが取れません。



5600のい音質調整ツマミです。
外れやすいので、接着してしまったようです。


ツマミを無理やり外しました。
残念ですが、ツマミは壊れて再利用できませんでした。
強力な接着剤で固定するとこのような悲劇になります。
ツマミは接着してはいけません。

5800の驚くべき整備法(2011年6月2日追加)

ダイアルがスリップして同調できないトラブルです。
数月前にオークションで落札したそうですが、分解してみると驚くべき修復がしてあります。
なんと抵抗がプーリー代わりに使われているではありませんか、素晴らしい発想と思ったのですが、これは駄目ですね。




分解して内部から見たダイアル糸です。
基板の角を擦っていますので、摩擦抵抗が大きいです。
バラバラに分解して、ダイアル糸を締めなおして修理しました。
その場しのぎの修復をしてオークションに出品するのはやめてください。
888の場合と同様 一時しのぎの修理が横行しています、困ったことです。

65)秋葉原のレンタルボックスで買ったRF-2200(2011年3月21日)


MWの周波数ずれで感度が悪い、SW3〜6の周波数ずれがある2200の修理です。
なかなか外観の綺麗な2200で一応正常に受信できます。
ただ周波数が極端にずれています、感度も悪いです。

分解しようとするとツマミが外れません。
不思議に思ったのですが、無理に取り外してみると両面テープで固定しているでは有りませんか。
両面テープうぃ丹念に取り去り 調整して修理完了です。


ツマミを両面テープで固定するのは止めてください。
古くなって、固着すると修理できなくなります。
外れやすいので 使ったのでしょうが、困ります。

秋葉原のレンタルボックスは珍しいものが比較的安価に売られていますが、
玉石混合なので注意が必要です。
今回は 両面テープ事件以外は大きな不具合はありませんでした。
調整していないのはご愛嬌ともいえるでしょう。


ツマミを接着して販売するのは止めてください

64)あっと驚く RF-2200の整備品(2011年2月28日)

この2200はマーカーツマミに特徴があります。
社外品のツマミをうまく組み合わせてあります。
急に受信できなくなったと言うことで、お預かりしました。

外観は普通です、ツマミが社外品以外は大きな傷はありません。




受信できなくなった原因は予想通り、バリコンとダイアル駆動機構の締め付け不足でした。
このため ツマミを動かしてもバリコンが動かないのです。
これでは受信できません。
この部分は基板をばらばらにして修理する時しか分解しない部分です。
なぜ 分解したか知りたかったのですが、止めました。
ダイアル機構全体を取り外した形跡があり、使われているネジも別のものが使われているなど怪しい雰囲気です。
他の部分のネジも緩んでいて、考えられない整備がしてあります。
うかつに分解すると、元に戻せなくなる恐れがあります。
バーアンテナも弄られた形跡がありました、リード線がいやに短いのです。

とりあえずバリコンを固定して受信してみると、メモリの狂いが激しいです。
更にBFOも0ビートが取れていません。
これは無調整で販売した証拠です。

JOAK(594KHz)受信

40KHz近く狂っています。


JORF(1422KHz)受信

こちらも40KHzほど狂っています。

2200は沢山整備しましたが、ここまで狂っているのは珍しいです。
逆に調整は全くやっていないようです。
調整をやって、修理は完了です。

調整後の受信は

JOAK(594KHz)受信


JORF(1422KHz)受信



印刷目盛りですから、完全に合致とは行きませんが、全体的に良く合います。
中間付近(1000KHz)で多少誤差が出ます(5KHz以内)。

アンテナの不具合

アンテナの最下段が落ち込み、固定できません。
不思議に思って、調べて見ると、最下段が無くなっていて、
2段目から上しか無いことがわかりました。
最下段が無いと 寸法的に細くなり、固定できないのです。
しかし器用な修理ですね、感心します。
でも買った人を困らせる修理はいただけません。

特徴のある外観なので、誰が販売したのかネットで調べてみました。
元々は東京のtvXXXXさんが12月11日に販売し、それを落札した方(eXXXX)が、再度販売したようです。
誰がこのような加工をしたか、不明ですが、不具合品を販売するのは感心しません。
ご注意ください。
全体的な感想をいえば 相当手馴れた方が、複数台の2200を整備して販売している感じです。
(使われている部品の製造時期が混在している、初期型 A型など)
そういう意味で この整備は恐らく tvXXXXさんの仕事ではと推定しました。
もし間違っていたら、管理人宛連絡ください。

@緩めたネジは必ず締めましょう、外側から判らないので困ります。
A周波数直読のBCLラジオを無調整で販売するのは無責任です。

追加情報(2011年4月27日)同じツマミを装着した2200を修理しました、同一人物の作業らしいです。
この機種はジャイロアンテナの起立不良の修理がして有ります、どうもこの修理屋さんはジャイロの起立不良の修理も引き受けているようです。
注意した方が良いでしょう。

63) 未調整のスカイセンサー5900(2010年6月25日)

オークションで 購入したそうですが、どうも様子がおかしいと言うことで、送られてきました。

故障と思う箇所
FMは受信してます
MWは受信しますが受信が弱い  SWは一部受信しているが受信できる放送局が少ない 受信が弱い。


調整後のスカイセンサー5900です。



裏蓋をあけたところです。
丁寧に 配線を固定しています。
この処置に見覚えのある方、注意した方が良いでしょう。
スカイセンサー5500クラスですと完動品と言えるレベルかも知れませんが、5900では実用に使えません。
周波数直読機能が使えないのです。
必ず 調整をしてから販売するようにお願いします。


半田付けの跡です。
普通は金属性の光沢があるのですが、なんとなく様子が違います。


ダイアルフイルムを抑える爪が1個無くなっている。


トランジスターはほとんどのものが、交換されているようだ。
ただ半田付け跡がなんとなく普通と違う、半田の種類が違うのかも知れない。
基板をばらばらにして、トランジスターを交換した形跡があります。
非常に器用に修復してあります。
電気的知識と技術を持った方が時間をかけてやったのでしょう。
なおSメーターも弄られている様子でした、メーターは分解した形跡がありました。
なんとなく 動作が不審なのです、メーターがリニアーに動かない感じがします。
うかつに触ると、動作しなくなるので、触るのは止めました。


惜しむらくは 調整を全くやっていなかったことです。
短波のサブダイアルは中心位置が10KHz以上ずれていました、感度も低かったです。
これで動作がおかしいと、修理依頼が来たようです。
今回は調整のみをして 返却することにしました。


62)トリオ 9R−59D 整備完了品の不具合(2010年3月15日)

オークションで手に入れた9r-59dの修理調整をお願いしたいのです。
現状では各バンドも受信は出来る状態ですが感度が悪いのです。
今日、通電をして電圧をチェックしましたら各部の電圧が異状でした。
トラッキングもずれています。
アマチュアの組み立てのようで改造(2mhzクリスタルマーカー、Qマルチ組み込み等)もされています。
サービスマニュアルが付いています。


オークション出品者の整備内容 
@装置洗浄 
A真空管は試験機でGOOD品を厳選 
Bセラミックフィルター劣化で2個IFTに交換 
Cコンデンサ(全部ではありません)交換 
Dスプレッドダイヤルへ早回しシャフト取り付け 
E2MHZマーカー(HC−49U使用)の取り付け 
FQマルチプライヤー装備 
G 定電圧放電管装備などを実施し感度良く受信します。

前面パネルで一部文字が消えてるところがあります。
取り説はコピーでよろしければお付けします。Qマルチの使い方はBFOツマミの上のVRのSWを入れます。
VRを上げていきますと発振しますが発振の手前で止めると一番帯域が狭まります。
それと同時にSメーターが振れてきますのでスプレッドダイヤルを微調整してSメーターが一番良く振れるところへセットして完了です。
Qマルチを使わない場合は、VRを左へ回してSWを切ってください。
一応改造になりますので改造図面も入れときます。到着時動作しない以外はNC/NRでお願いします。他にも色々出してます。



シャーシ中央にはなぜかQマルチが組み込まれています。
メカフイルを取り去ったので、選択度を稼ぐつもりだったのかもしれません。
試運転した結果 自分では効果は認められませんでした。
無駄なものを組み込んだと思います。

有効と言うのなら、具体的に説明して欲しいですね。

Qマルチの入力はIF初段の6BA6の前のIFTのタップに10PFで結合されています。


ロータリースイッチにはCRCか接点復活剤をかけた形跡があります。
これは止めたほうが無難です、悪くするとリークしてしまいます。


オークションの記載にはセラミックフィルター劣化で2個IFTに交換と書いてあります。
ただこの部分は単純にIFTには置き換えられないのです。
もし これで大丈夫と言うなら根拠を示していただきたい。
使われていたものは おそらくMFHーXXTタイプと思われます。

455KHzの信号を入れて、IFTを調整しても交換した方(黒コア)は反応がほとんど無いのです。
何が原因か不明です。
もしかして同調容量を取り去ったのではと疑い、
180PFをパラに入れて確認しましたが感度が落ちるだけで効果はありませんでした。
原因はインピーダンスのミスマッチが酷いのかもしれません。



無線と実験の1966年5月号の広告の一部です。
出力インピーダンスは800Ωとなっています。
検波用は5KΩ位なので、これが代わりに使えるか不明?。
結論
9R−59Dで検索すると、誰が販売したかわかります、外観に特徴があるので特定しやすいです(余分なツマミがついている)。
実は61)と同じ方でした、これで2台目なので、販売した方を公表します、いくらなんでも これは酷いでしょう。
http://rating1.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/rating?userID=kkazu0531
出品者の方へ
記載事項に 間違いがあれば掲示板に書き込んでください、訂正します。
購入する方も気をつけたほうが良いでしょう。
但し 音は正常に出ます、性能は良くありませんが受信機としては動作品に間違いありません。
部屋のインテリアとしては良く出来ています。
目盛りあわせ、トラッキング調整はやっていない感じでした。
調整すると、感度もずいぶん良くなりました、でも完全では有りません。
当方で修理着手前の状態は61)の方が酷いものでした、最初の組み立て者も初心者でした。
61)はラジオと言えない程度でしたが、こちらはそこそこ感度もありました。
ただこちらは肝心のメカフイル(9R−59Dのうたい文句)が有りません。
オークションの説明文にも間違いは有りません、確かに正常に動作します。
しかし調整しても感度はオリジナル状態に回復しませんでした。
原因は改造と言うより、改悪してあるのが原因と思われます。
ただこれで整備済み品として販売してよいかは意見の分かれるところでしょう。
これは皆さんの判断にお任せします。


NHK1を受信しているところです。
短いアンテナで受信していますが、正常なものだと、メーターが振り切れます。
調整で やっとここまで追い込みました。

左のツマミは追加分で、これでQマルチの調整をする。

後日談を9R−59Dの修理に追加しました

61)トリオ 9R−59D 整備完了品の不具合(2010年2月19日)

「整備完了品」と銘打った59Dのハズだったのですが、主観が入っているかもしれず恐縮ですが素人でも明らかにおかしなところがありました。
以下、気づいた点は。
*ツマミを触って動作を確認致しましたが、AF GAINが異常に「軽かった」です。
*スイッチを入れてAF GAINツマミを回すと「バチ」という音がして、ガリかと思ったので すが、音声がやたらと小さいです。
(地元のSBC、NHKを受信しても受信はするのですが、 半分以上、或いは最大に回してやっと「人並み」の音声でした。(短波でも同様です。)
*短波についてはラジオNIKKEI(6055kHz)等、受信はできるのですが、感度が異常に悪いです。
その他の局も電波の弱い局になると全く歯が立たない状態です。(内尾様に整備して いただいた同型機と比べれば天と地ほどの差がありました。)
針はピクリとも動きませんでした。当然、調整されているかどうかも分かりません。
 (ABCDすべてのバンドで歯が立ちません。)
*SSBの復調は確認出来ました。(但しA・Bのバンドです。C・Dでは独特の「ピー」とい う音が聞こえなかったです。)
*上のフタを開けると、バンドスプレッド側の「L4066」なる部品が ひしゃげていまし  た。(機能しているか否かは確認できませんでした。)
*AF GAINのボリュームをドライバーでこんこんとつついてみましたが、「バチ」という大 きな音が聞こえました。
*あくまでも目視ですが、上部はL4066以外の部品の外装破損等は確認できませんでした。
*下のフタを開けると、ボリュームからつながっていると思われる灰色の線を触ってみると
 「バチ」という音が聞こえました。
*上のフタ同様、目視ではありますが部品の外装破損等は確認できませんでした。

比較的綺麗な9R-59Dです、ツマミのアルミ箔が細工されていますが、見事な修復です。
ただ受信してみると酷い状態です、100円ラジオ並みの感度で 最悪の状態です。
このような感度の悪い9R−59Dは見たことがありません。
出品者は9R−59Dを何台も出品している経験豊富な方のようです。

NHK1〜TBSまでは受信できるのですが、酷い音と、音量が蚊の鳴くような感じです。
9R−4 9R−59 9R−59Dなどキットを組み立てた受信機は当たりはずれが大きいです。
購入は十分注意してください。

今回のように初心者が組み立てたものは、率直に言って完全な修理は無理です。
ただオークションで「整備完了品」とかかれると 区別がつかないので、落札者にはとんだ災難となります。
組み立て品を購入するのは「当たり外れが多い」ことを前提にあまり高額にならぬ範囲で落札ください。
輸送中に半田付けが外れる可能性もありますので、注意すべきでしょう。


修理完了後 ラジオ日経を受信しているところです。
MWはゲインを絞らないとSメーターが振り切れてしまいます。
調整はあまり狂ってはいませんでした。
この整備をしたかたはまじめに調整したのかもしれません。
輸送中に不具合になった可能性もあります。


シャーシの裏側です。
半田付けを見ると全くの初心者が組み立てたようです。

整備したかたももう少しまじめに手入れしてほしいですね。
配線がばらばら状態のままです。
後日判明したのですが、半田付けも酷いです。


検波用のIFTがぐらぐらになっています。
受信性能に影響は無いとは思いますが、製品としては弱いですね。
エポキシで接着しておきました。

どこが悪いのか、1日目は悩んでしまいました。
あちこち目処をつけるのですが、見つかりません。

2目になり、半田付け不良と思われるところを、再度半田付けをやり直しました。
これでやっと正常に動作するようになりました。
どこが悪かったか、切り分けのできないままです、結果は良くても、非常に悲惨な状況です。
このような現象は 後日再発する可能性があるので、いやらしいです。

調整も終わり、これで1段落と思ったのですが、今度は音が全くでなくなりました。
Sメーターは振りきったままです、またトラブル発生です。


あちこち調べてゆくと、IF 2段目の6BA6のバイパス回路の抵抗のはずれでした。
よく見ると一度抵抗を切り離して、別の抵抗を組み込んだ形跡があります。
その際 半田が良くついていなかったようです。
白い矢印の部分が不良箇所。


保守で交換した抵抗の半田付け不良でした。
完全に接続されていませんでした。
画像は抵抗を少しずらした時に撮影したものです。
この部分は新品に交換しました。




整備後の9R−59Dのシャーシ内部です。
SSGによる感度試験も行いましtが、合格点です。
依頼者のご希望により、M型コネクターを付加しました。

この種のラジオは当たりはずれが多いです。
整備完了品もこれでは台無しです、皆さん注意しましょう。
依頼主に返送しましたが、
残念ながら輸送中に再度不具合になる可能性があります。

60)コイルを破損した2200

コイルが破損している2200の修理です。
このようなラジオが販売されているとは驚きです。
修理体験記はこちらへ




白丸の中のコイルが破損している。
このようなラジオを平気で販売する人には困ったものです。
L12が破損するとSW6が受信できません。

59)バリコンの壊れたプロシード2600

オークションで「完動品」を購入したら、2日でおかしくなったそうです。
分解してみると バリコンの不良でした、確かに最初は動作していたかもしれませんが、すぐ不良になるのは自明です。

内容は修理の依頼をお願いしたいのですが、現在 ナショナルのプロシード RF-2600を愛用していますが、
チューニングダイアルの?接触が悪く、中波と短波が時々選局しません。
FMは問題なくクリアに入ります。また、チューニングダイアルのアナログのメモリとデジタルで表示される周波数にズレがあります。
修理は可能でしょうか? 回答よろしくお願いします。
ちなみに、このラジオはヤフーのオークションで完動品を落札したのですが、2日目でこのようなトラブルになりました。




取りはずたバリコンです。
絶縁物のフイルムが粉々になっています。
ダイアルを動かすたびに動きますので、被害が広がるわけです。
知らずに販売した方も、購入した方もとんだ災難ですね。
修理体験記もご覧ください。

58)ケースの壊された”完動品”の修理(2008年12月20日)。

オークションで調整済み、完動品として購入したそうです。
SW時にスプレットダイアルのロックをONにしてもダイアルが50-200KHz位回転してしまい直読が出来ません。
またメインダイヤルの示す位置が100KHz位ズレている様に思えます。

分解してみると、ロックされないはずです、ロック用のゴムベルトが途中で切れています。
ケースそのものは比較的綺麗ですが、油を塗ったような感じのケースでした。

ダイアルベルトの裏面。
本来は全体に黒い物がないと駄目です。


隙間は似たゴムで覆いました。
分解する時 感じたのは何か異常という感じです。
コネクターが凄く緩いです、すぐ抜けてしまいそうでした。
またその他に不具合が残っていました。


動作は大丈夫ですが、目盛りの狂いが多いので、再調整しました。
SW2の周波数の高い方は(12MHz付近)、残念ながら少し狂います、調整範囲を超え、校正不能でした。

電池動作でラジオ日経を受信中、なかなか快適に受信します。
SSGで動作試験しましたが、感度は充分でした。


最後に

外観は非常に綺麗でした。
惜しむらくはネジをとめる部分の「ボス」が全て緩くなっていて、ネジが完全には止められません。
悪い言い方をすると、清掃に気を取られて、ケースを壊して販売したことになります。
物理的には綺麗に清掃はされています、ほぼ受信も出来ますが、このように壊して販売するのは感心しません。
本品で、販売した心当たりのある方は、以後注意された方が良いでしょう。

57)感度が極端に悪い”完動品”の修理(2008年7月19日)。

オークションで購入した5900の感度が悪いと、再調整を依頼されました。
測定器完備の調整時写真も掲載されていたので、安心して購入したそうです。
購入後 感度が悪いということで再調整もやって貰ったそうですが、感度が良くならないとのこと。
左は整備済みの5900で右側が今回依頼の物。
自作4MHzのマーカー発振器の同じ信号を受信していますが、
正常品は8、該当品は2程度の振れです。

乱暴な例えですが100円ラジオ並みの感度と言えるでしょう。
調べてみると完全な整備ミスでした。
@感度が極端に悪い 5900は沢山修理しましたが、完動品と称する物でここまで悪い物は見たことがありません。
調べてみると昔の修理ミスでした、今回整備した方がこれを見逃して修復したと思い込んでいたようです。
Aサブダイアルの狂いが酷い。
サブダイアルのバリコンを交換したようですが、なぜか可変範囲が15KHzも広くなっていました。
これでは0位置を調整しても両端で周波数が大幅に狂います。
何故このような感度が悪く周波数が正確に読めない受信機を完動品と判断したのか不思議です。
受信してみると簡単に区別できるくらいの差ですから、2回にわたる整備で 気がつかなかったのが信じられません。
この「5900整備に心当たりの方」は整備方法を再検討した方が良いと思いますよ。
基礎知識が無いまま、サービスマニュアルの表面だけ読んで修理調整しているようにしか思えません。
マニュアルどおり調整したから完動品と誤解するのは駄目です、これ以上被害者が出ないように配慮ください。
詳細は5900の修理体験記29)をご覧ください。
なお同一の方の修理では無いと思いますが、同じような不具合例を2200や2600でも経験しました、尤もここまで酷くはありません。
最近素人整備が流行しているようです。
サービスマニュアルは「エンジニアとしての基礎教育を受けた人」用のものです、基礎知識に類することは書いてありません。
基礎知識が無いのにマニュアルをみて自己流で調整すると、欠陥だらけのラジオが出来上がります。
自分のBCLラジオをどのように修理しようと自由ですが、修理したものを販売する時は世間標準に仕上げてからにしないと困ります。

2009年8月24日追記:
どうもこのラジオの整備は60)と同じ人らしい、使われている測定器が全く同じだ。
販売者は福島の方(Voooo−ooooo)で、現在でも同じように(写真参照)出品しています。
この1年間改善の措置が見られないので、あえて公表します。

ここで購入した方は多いようですが、注意した方が良いでしょう。

出品者の画像例 ○○技研の設備
画像は証明の為掲載したもので、著作権を侵害するつもりはありません。

この画像を見ると、これではトラッキング調整が出来ないことが良く分かります。
SSGからこれほど大出力の信号を受信機に入れるわけはないし、オシロの画像も調整には無関係です。
あたかも調整しているように見せる”営業用の画像”です。
この画像を信用して購入した人は、お気の毒ですが騙されたのです。
ロッドアンテナに蓑虫クリップで信号を入れて、画像の形で調整したら、それは間違いです。(←質問メールがあり、追記2011年6月)

56) 不思議な2600(2008年3月26日追加)

オークションでプロシード2600を購入しました。
状態は、FMはまず問題ないかと、MWは少し感度低下はあるものの使用でき、表示のずれもありません。
問題はSW1がプラス側に290〜300kHzずれている、またSw2はマイナス側に同程度ずれています。
感度も少し低いようです、人為的な調整ミスなのでしょうか?あまりにも大きくずれているので・・・。
再調整で少しは改善できるのでしょうか?。
謳い文句は
松下製プロシード2600。モデルRF−2600
昔懐かしい中古品。
アンテナ:折れ曲がりなし・ダイヤルライト:点灯・デジタル表示:点灯
電池ボックス:さび少々あり・ボリューム:ガリ音少しあり。ACコード付き。

電源又音、動作確認済み問題無いと思います。

受信してみるとすごく感度が悪いです、普通NHK1は簡単にフルスケールになるのに、S8程度です、JORFは殆どメーターが動きません。
と言うか−方向にメーターが振れています(メーターアンプ 0点調整回路不良)。
感度は100円ショップのラジオのほうがまだましです。

短波はロッドアンテナでは殆ど受信できません、しかし デジタル表示とアナログ目盛りはよく合っています。
外部アンテナを接続すると微かにラジオ日経が受信できます、しかし6,330KHz(本当は6,055)と6,388KHz(本当は6,115)表示です。
これが依頼主がいう表示の狂いのようです。

素人が内部を弄るとこのようなことが発生してもおかしくないので、これが原因だろうと思いました。

分解してみると
埃がすごいです、ネジも硬く最近分解したとはとても思えません。
推定したことが否定されたことになります。
なぜ このようなことが発生したのか・・???。


バリコンの右側にコイルとトリマが有りますが、埃まみれです。
白い丸印の部分。
キャビネットを開けるとこの部分は普通清掃します。

実はこの付近は目盛り合せのため、
つまみを外すとキャビネットの外側から簡単に調整できるようになっています。


短波の受信範囲の設定がこの窓から出来ます。

どうもこの窓からできることをだけをやったらしい。
サービスマニュアルが出回っているので、挑戦する人が多いようだ。

IFやBFOの調整は一切やってありませんでした。
もちろんトラッキング調整もやってありません。
感度が悪いのは当然ですが、普通はこんなに酷くはありません。
製造後30年くらいですから、経年変化で狂うことはありますが、それにしても酷すぎます。
特に第2局発の狂いが10%以上ありました、昔 昔誰かが無茶苦茶に弄った可能性も考えられます。

ただ455KHzのIFT(写真白丸の中の赤いコア)が調整不能でした。
コアの材質が変化したのか、共振するコンデンサーの容量が変わったのかどちらかでしょう。
このIFTは半田付けをやり直した形跡があるので、あるいは昔修理のため交換したものかも知れません。



今回交換した不良部品。

455KHzのIFTとメーター調整用半固定VR。
この2600は外観が素晴らしく綺麗です、修理完了後の受信です、ラジオ日経がロッドアンテナを折りたたんだ状態でも受信できます。




結論

残念ながらこの不思議な現象の犯人は不明のままです、下記は推定です。
@昔誰かが修理途中で放置した物を、最近入手した人がサービスマニュアルに従って目盛りだけ合せて販売した。
Aこのためデジタル表示の数値とアナログ目盛りはよく合致している。
Aシングルスーパーで有れば問題が発生しなかったかも知れないが、ダブルスーパーなので、このような悲劇が発生した。
  MWは感度が悪いがほぼ一見正常に思える受信をする→→シングルスーパーのため。
  短波はダイアル目盛りとデジタル表示は一致するが、実際の受信周波数と表示の周波数が違う→→ダブルスーパーのため。
  SW1バンド:6055KHzのラジオ日経が 6330KHzで受信出来ると驚くでしょうね。
  SW2バンド:12000KHzは11725KHzで受信できます。

B2600は2800と外観は良く似ていますが、部品がチップ部品多用のBCLラジオです、
このため、この機種から製造方法が大きく異なります、コアや使われている部品に経年変化が多いのかもしれません。
Cこの種直読タイプのBCLラジオは周波数表示が正確であると同時に感度の良くなければ意味がありません。
IFTの調整やトラッキング調整を無視して、目盛りあわせだけすると このようなことが発生します。


率直に言って 壊したラジオを良品と信じて販売した感じです、知らないとはいえ恐ろしい。

55)レンタルボックスで購入した5900


雑誌で紹介された秋葉原のレンタル ボックスで購入したそうです。
外観は非常に綺麗です。
ただ素人が整備したようで、率直に言って、悲しい5900でした。
レンタルボックスはお店で保証してくれるわけでは無く、自己責任での購入になります。
その為 割安なのが特徴と言えるでしょう。
自分も欲しいと思うこともあるくらいです。

ただ人気の5900や2200には高額な値札がついていることもあります。
このようなものは避けた方が無難なのですが、どうしても欲しい時は、
鉄筋の建物の中のお店は受信試験をできるような環境ではありません。
一時借用して、建物の外で試験するなど工夫した方がよいでしょう。
ジャンクを整備品並みの値段で購入すると悲劇です。
今回は調整を引き受けたのですが、部品を接着加工してあり、素人整備の悪い部分がでていました、
裏蓋が開かずに困りました。
すべてがこのように酷いものではないと思いますが、ご用心ください。

興味のある方はこちらをご覧ください。

54)落下させた5900

完動品と表示してある5900を落札したら、サブダイアルの軸が偏芯し、ラジオの中でカラカラ音がしたら皆さん吃驚するでしょうね。
詳細は修理体験記をごらんください。
完動品の言葉に惑わされ無いように、また高額なものは避けましょう。


軸が曲がるとツマミが円滑に廻せません。



接着されたスピーカーが落下のはずみで取れている。
ケースの黒い枠も破損していた。

シールド板が変形 修正後





23)ICF−6800A

ソニーのICF−6800(A)は人気が高いです。
特に6800Aは6800に比べ壊れている確率が低いのですが、それでも例外はあるようです。
これはオークションで入手したそうですが、2度目の故障で、ラジオ工房にやってきました。
故障修理の内容はここをご覧ください。
壊れている確率が低いという前提で高値で落札しても、壊れる時はあります。
あまり高値なものの落札は注意した方が無難です。
6800はまず壊れている前提で落札するので、皆さんそんなに高額では無いようですが、
6800Aの場合、要注意です。
サービスマニュアルがあるから修理できるだろうと考えるのは自由ですが、実際修理は大変です。

なお6800の短波帯の受信機能が壊れているのは、経験上少ないです。
PLLの不良がほとんどです、したがって「この周波数が受信できた」と言う表示だけでは危険です。
(PLLが壊れて、指定の周波数に合わせられなくても、カウンター表示の周波数は受信できます)


24)完動品のプロシード2800

オークションで購入した2800がやってきました。
持ち主は
完動品とのことで購入しましたが、短波はまったく受信できない状態でした。
ということです。
中を開けてみると、ネジが別のところに取り付けてある、1本無いなど不審な点はありますが、比較的綺麗なラジオです。
内容は確かに音は出ますが、完動品とはとても言えません。
出品者はラジオに無関係な骨董屋さんらしいです。
この場合、乱暴ですが、完動品と言うかもしれないなと思いました。
一般に音が出れば、ラジオは動作品と思い込んでいます。
BCLラジオに対する期待度が全然違いますので、出品者の認識と違います。
悪気があって、完動品と言ったのでは無いでしょうね。

骨董屋さんから購入したら整備しないと使えないと考えたほうが無難です。


保管場所が悪かったのか、長い間使われなかったのか、
多少接触不良は残りますが、実用的に使えるように回復しました。

25)個人売買の5900

掲示板の書き込みが縁で下記のような修理依頼がありました。
@メインダイヤルの目盛りずれ。
SW1〜3で目盛り1つのずれ、MWで1179KHz毎日放送が、1200KHz付近で受信。
Aサブダイヤルが10KHzのずれ。
Bサブダイヤル+方向の感度低下。
Cチューニングメーターの引っかかりです。
経年変化でしょうが、もし直せるものでしたら直して使用したいと思っております。
感度的には、東京ボルメット8828KHzと13282KHzがBFOにして昼でもハッキ
リと受信できますので、問題は無いようです。




非常に綺麗な5900です。
ただ「綺麗な5900」と「周波数ずれ」は危険信号です。
きれいにして販売したい気持ちはよく理解できますが、ダブルスーパーの5900を無闇に分解すると元に戻りません。
不思議に思って問い合わせたところ、
個人のホームページで骨董ラジオ BCLラジオ等が沢山売られていたので信用して購入したとの事。
これはオークションではありませんが、参考のため掲載します。
何方が販売されたか知りませんが、周波数直読機はよく調整して販売される事を希望します。
受信できれば全て良しとの考えはいただけません。
5800と同じような調整では購入者が気の毒です。

外観は綺麗ですし、感心するくらいよく補修されています。
天は2物を与えずとかで、とかく器用な清掃と補修をする人は電気回路に弱い?、
逆に電気回路は小生得意ですが、他は駄目ですね。

調整は手馴れたものなので、手順どおり進んだのですが、大問題があります。
@第2発振回路の周波数調整用トリマが調整時無音状態になるタイミングが有ます。
どうもトリマの絶縁物が割れているのではと推定されます。
何とか調整は出来ましたが、使用中再発しなければ良いのですが。
Aサブダイアルの読み取り精度がでません。+側で場所により約5Khz誤差がでる事です。
色々やってみましたが修正はできませんでした。
この様な現象はバリコンの羽根の形が変形し、容量曲線が変わったか、それに相当する加工がされた可能性が高いです。
サブダイアル用のバリコンは取り外した形跡はありません。
原因は「新品の時から」「接点復活材をかけた」「物理的にバリコンの羽根を変形させた」のいずれかでしょう、でも本当のところは不明です。
この様な現象は今まで皆無かといえば、偶に発生します、でも%のオーダーです。

考えられない事といえば
@調整したらしいが何故目盛りが合わないのか?。
A目盛りが合わないのに、何故トリマが壊れるほど調整を試みたのか?。
B常識的にサブダイアルが10KHz狂っているのに気づかず販売するとは考えられないのだが?。

なお5900は一般にMWの周波数読み取り精度は良くありません。


調整中の5900.調整は試みたようですが、
サブダイアルのバリコンを外した形跡は無い。

この5900は受信するだけでしたら充分ですが、やはり周波数直読機ですから、
この様にサブダイアルの校正をしていないものを販売するのはいかがかと思います。
ラジオ工房の売店では少なくとも+140 +100 +50 0 -50 -100 -140で確認しています。
皆さん手持ちのラジオでNSB等を受信して確認してみてください。
偶然でしょうが、結果的にここまで酷い5900が売られているとは驚きです。
購入時周波数直読機は正確に読めるか保証してもらうことをお奨めします、サブダイアルで10KHz以上狂っては意味ありません。

最後に
何度か再調整した結果下記まで追い込みました。
ただ2〜3KHzは誤差の範囲とお考えください、温度などで多少動く可能性があります。
なおこの調整は微妙です、原理は簡単ですが、高調波もあり難しいです。
無闇にいじると収拾がつかなくなります、あまり触らぬ方が無難です。

目盛り +140 +100 +50 0 -50 -100 -140
実測 +136 +97 +48 0 -51 -100 -139

他に第2OSCのトリマ不良らしいのは今回交換は諦めました、明快に不良と断定できないためです。
障害が起こったら交換したいと思います。

その後(8月9日追記)
販売した方本人と連絡が取れました。
最初は中傷的内容だとの抗議でした、元技術屋が有のままを率直に書いたものだと言う事で理解いただきました。
したがって上記内容の訂正はいたしません。
話の中で、これはネットオークションで購入したものをざっと確認して転売したとの事。
自分で内部に手を加えてはいない、上記不具合はオークションで購入した5900が最初からそうだったのだろうとの事。
(これはその通りかも知れません)
ホームページで確認すると(8月9日)全てラジオは完動品として記載されています。
小生の感覚と基準とは違うようです、それに「不具合は販売した人にまず責任」と考えるのですが、これも見解の相違ですから。
なお本人は骨董市などで以前 親しく話をした方だったので、驚くと同時に 正直これ以上書き難くなりました。
文章の拙い部分はご容赦ください。
そんなわけで本件(25)の話題はこれで一応終了とします。


この部分の掲示板の記録はここをご覧ください。

補足
悪い話だけで無く、オークションで購入の5900も素晴らしいものがありました。
これは先日調整依頼された別件の5900です。
調整だけで充分と言う程度の良い5900で、このようなものは少なく、ここまでは大当たりでしたが、
本人が隙間からCRCをかけたらしく、窓まで曇っていました。
みなさん無闇にCRCはかけないように。
うまくゆけば、オークションでも素晴らしいBCLラジオに出会えます。


26)オークションで「完動品」として出品されていたRF−2800

依頼主からの内容です。
バンド切り替えツマミに若干のガリがあるものの、確かに程度の良い品物ではありましたが、次のような症状が現われていました。
 1.FMをAFCをonの状態でダイヤルすると、例えば79.2Mhzがアナログ目盛で81Mhz付近で受信される。
(なぜかAFCをoffにすると、正しい目盛位置で受信されます)
 2.FM受信時の音声が常に割れている、特に80Mhz以下の低い周波数帯で症状が出る。
 3.デジタル表示が10Khz程度ずれており、SW-CALツマミで微調整ができる範囲(5Khzぐらいでしょうか)を超えている。
 その他の点は、すべて正常で、感度も良好です。


ラジオが到着したので早速開けてみる事にしました。
ところがツマミを取ると接点復活材かCRCらしきものが隙間からかけられています。
悪い予感がしたのですが、実際 困った事が起きました、それは音量ツマミが外せないのです。
普通2800の場合 同調用のツマミは硬くてなかなか外せない事はあるのですが、音量ツマミはまず簡単に外せます。

写真では見辛いがレバーSW 音質調整用のVRの溝がそれぞれ濡れている。
恐らく音量調整用のVRの軸にもかけたと思われる。
こうするとツマミが簡単に抜けるようになるので、
今度は接着したらしい。
(これはあくまで想像です、抜いてみればわかりますが、VRが壊れる可能性大)



社外品のアンテナ。
これはオークション時にも書かれていたとの事。
つけ方と言い、代用品をよく捜した事と言い、見事です。
とても真似できません。
世の中器用な方が多いです。
この様な器用な修理が出来るのは小生2人しか知りません。
1人は何時もアンテナ修理を依頼する友人。
もう一人は?(特に名を隠す)。


オリジナルのアンテナは金具に取り付けられています。
この場合 取付金具から社外品です。
しかしこのような修理方法もあるのかと感心しました。
自分だったら諦めるところでした。
副作用は多少アンテナが不安定な事でしょう。


アンテナの上側。
社外品を見事に取り付けてあります。
参考になりますし、感心します。




このラジオは以前の持ち主が分解したらしく
@スピーカーの押さえ金具が紛失、
このためスピーカは2本のネジしか留められていない。

このラジオは低音がでるので、よく締めておかないと困った事になります。

社外品のアンテナを器用につけるということは、
内部も相当いじられていると考えた方が無難です。
このラジオのように部品が1部無い事も当然考えられます。
幸いコイル類は調整されていなかったので、助かりました。



Aダイアルグリルに接着剤がはみ出している、
更にダイアルドラムに傷がある。

どうも分解して大修理したか、2台を1台にしたらしい。

FMの受信不良はFM検波回路のダイオード不良でした。
2本のうち1本がオープンになっていました。
このためAFCがうまく効かなかったのでしょう。
これは特性がそろわないと困るので、2本ペアーで交換しました。
FMは1本ダイオードが生きていればスロープ検波で復調できますので、音が悪いながら受信は出来たのでしょう。
しかしこのような故障は珍しいです。


基板の写真はラジオ資料館こちらをご覧ください。


不良箇所は内部写真(2つ上)のうち中央下側IFTをシールド板で囲った部分がこれです。
基板面にもシールド板がありますので、取り外して修理しました。
写真は故障箇所(基板面です)、シールド板は取り外してあります。
これで一応FMも受信できるようになりました。

ベルトも自作品がつけられています。
このつくりも見事です。
外観はBCLラジオとしては上でしょう。
ただ2800は普通これ以上の外観のものが多いので、
2800としては普通か少し下と言う感じかも知れません。
このように外観は比較的綺麗だが、
中身はジャンクとして購入したものに比べても部品欠品もあり悪いです。
出品者は気がつかなかったのでしょうが、
壊れているものを完動品とはいささか。
但しこれは「ラジオ工房」の勝手な定義ですから、
あまり気にして頂いても困ります。
「音さえでれば完動品」もこれ常識です。
このほうが世の中多いです。



FMの修理が終わったので調整しました。
依頼主のご要求はほぼ満足したと思います。
ただMWのIFに使われているセラミックフフイルターが経年変化で2KHzほど(0.5%弱)ずれているようで、選択度を侠にすると
MWの周波数表示が+457KHz表示になります。
普通の選択度の時はIFTを455にあわせてありますので、ほぼ+455KHz表示となります。
これはセラミックフフイルターを交換しないと調整不能です。
周波数表示についてはラジオ工房 BCLラジオ博物館2 RF−2800の記載事項をご覧ください。

SW CALは0位置で校正してあります。
ただ温度などで多少動きますので、時々確認し、SW CALを調整してください。
コイルも経年変化しますが、もう落ち着いてきているので、再度コイルの調整までは不要でしょう。

もう一つ気になる事はFM受信時ボデイ エフェクトが多少多い感じがします。
ツマミが外せないので、未確認ですが、もしかしたらどこかシールド板が外されている可能性があります。
ただし この部分全くの想像です。


このラジオで1番困る事
今回は幸い低周波基板の取り外しは不要だったのですが、何とか対応できましたが、
ツマミが外れないのが一番困ります。
「裏ブタを接着した高級時計みたいな物で、後で電池交換も修理も出来ない」当初は満足するが、後で持ち主が泣くような仕掛けです。
この様な修理をしたラジオを完動品として売るとは困ったものです。
FMの不良は見つけられなかったのは仕方ないとして、ツマミを接着するのだけは止めて欲しいです

27)綺麗な5900の修理

綺麗な5900の修理で、受信機能が良いと思った事は殆どありません。
これは何らかの素人細工が施されているからです。
今回MWとSWでがりがり雑音が出て受信できない5900の修理依頼がありました。
見たところ非常に綺麗です、悪い予感がしたのですが、良い方に外れでした。

写真でみるより更に綺麗です。

普通 綺麗な5900と、社外品のアンテナが付いているBCLラジオは、
26)の例のように一般に内部がいじられていることが多いです。

「がりがり」の原因はMW受信時のミキサートランジスターQ9の不良でした。
FMとSWはQ27とよばれるトランジスターが使われていますので、普通は関係ないのですが、
Q9とQ27はコレクターとエミッタ-がそれぞれ共通に接続されています。
この為、SW受信時にも影響があったようです。

2SC710はスカイセンサーシリーズに大量に使われているもので、
なぜか不良になる確率が高い。
同一ロットのTRが沢山使われていますので、
がりがり雑音は残りのTRが不良になり、再発の可能性も高いです。
でも全数交換するわけにも行きませんので、
今回は2本だけ交換しました。
(1本だけ本当の不良です)
綺麗な5900は問題が多いのですが、今回は中身もいじられていず、非常に良い状態だったので、特に紹介します。
悪い話ばかりだと気が滅入ります。

(TR不良で突然故障するのはスカイセンサーの特徴です、これを問題にしたら購入するものはありません)
どう言う基準で購入したか、依頼主に問い合わせたところ、
個人が手持ちのものを販売したようだ、綺麗なクーガ2200も出品していたがジャンク扱いになっていたとの事。

28)綺麗な5800の調整

綺麗なスカイセンサー5800が調整にやってきました。
依頼主は25)の補足の部分に書いた5900の持ち主です。
程度の良いBCLラジオだけ購入できるのは恵まれています。
世の中公平と言うか不公平と言うか、この5800も素晴らしいです。
オークションでの購入方法が巧いのでしょう。
選び方のコツをぜひラジオ工房の掲示板で紹介して欲しいです。


目盛りがほんの少し狂っているので調整して欲しいとの事です。
でもこれは普通 完動品として売られているものより良くあっています。

早速目盛り合わせをしました。
ただ残念ながらトラッキングは少しずれていましたので、
調整した効果は十分あったでしょう。
感度もずいぶんよくなった筈です。

写真はSW1のRFトリマを調整しているところ。
この5800のトラッキング調整はタイマーやSW基板を取り外し、
小さな穴から調整しなくてはならず、困った仕掛けです。

29)サブダイアルが機能しない不思議な5900

依頼主から
1.周波数ダイヤルが大きくずれている。
2.時間が経過すると、受信状態が悪くなる、感度も少し悪いように思います。
3.ボリュームのガリ及び音量調整が悪い。
4.バンド切り替えの接触不良。つまみがとれる。

受け取って吃驚、サブダイアルが機能しません。
このような5900は初めてです。
自作の電池蓋がついているので、 よく似た5800の例で、ジャンクを購入したのかと問い合わせをしたら、完動品を購入したとの事。

自作の電池蓋 5900の底面

上記25) 26) と同じ東京の○○屋さんから購入したこともわかりました。
オークションにも出品しているようなので、購入時の参考にしてください。

実は先日同じ方から購入した東芝のTRYX-1700の修理をお断りしたばかりなのです(1700の修理断念の記をご覧ください)。
今度もお断りしようと返事をしたのですが、あまりに不思議な故障なので、つい分解してみました。

6,055KHzのNSBを受信しているところ。
500KHzくらい目盛りがずれている。


同じ条件でサブダイアルを動かしたところ。
同じようにNSBが受信できます。
撮影角度が多少違うので判別し辛いでしょうが、
メインダイアルは動かしていません。
サブダイアルが機能していないと言う事。

サブダイアルのバリコンが壊れたのかと思いましたが、回路図から検討するとマーカーSWの接触不良でも同じ現象が起こりうる事が判りました。
サブダイアルのバリコンはFM用の20PF強の物が使われています。

サブダイアルのバリコン。
このバリコンは第2局発のLCにパラに接続されて、発振周波数を変化させ10KHzを直読する仕掛けです(11,155KHz±150KHz)。
第2局発の周波数は11,155KHz±150KHz。

このバリコンはマーカーSWのON OFFで断か接続される回路になっています。
正常であればマーカーOFFで接続されているはずですが、このラジオの場合、接触不良を起こしていました。

マーカーSWを数十回上下させてみると、希にサブダイアルが機能する事がわかりました。


サブダイアルが機能すれば、
通常の経年変化の値 メインダイアルの1目盛り狂う程度で受信できます。
これで狂っているなりに正常に受信できるようになりました。
セラミックフイルターの関係で、少しずれると急激に感度が落ちるのですが、
これくらいずれると逆に、そこそこ受信できます。

判ってみれば簡単でしたが、最初は何事が起こったかと心配しました。
でも5900でサブダイアルが機能しないものが完動品として売られているとは困ったものです。
ただこのラジオは26)の2800と違い、内部は全然弄られていませんでした。
外観は綺麗に磨かれていましたが、内部は埃だらけで、手を入れた形跡はありません、非常に幸運でした。
最初は過去の例から何か仕掛けがあるのではと心配しましたが、大丈夫でした。
これが救いと言えるでしょう。

多少接触不良は残るでしょうが、受信機能は大丈夫です。
ツマミの抜けやすい部分は極薄のテープを巻いて、対策しました(間違っても接着はしないように)。

30)5900でマーカー故障

依頼主から
オークションで「完動品」を落札したのですが、使用してみたところ、以下の点が気になりました。
 ・周波数が直読できない・・・・ラジオ短波6055kHZが6070〜6100程度で受信する。メイン目盛も若干ズレがある。
 ・マーカー音がしない。
 ・BFOが作動しているかどうか不明・・・BFOをONにしても何も聞こえない。
以上です。音も良く、外観も綺麗ですが、上記の点がどうしても気になります。

早速分解してみましたが、典型的な素人修理の形跡がありました。
あちこち弄りまわして、完全に修理できず、売却したのでしょう。
出品者を問い合わせてのですが、オークションの記載で見る限り骨董屋(リサイクルショップ)さんか個人かの区別は出来ませんでした。
普通 骨董屋さんの場合このようなケースは少ないのですが、やはり当たり外れがあるようです。
お店で、ラジオが数台まとまって、一部にジャンク品が含まれている場合、マニアが集めたものが放出されている事が多く、
内部の部品が欠品で、とても修理できないものが含まれていることがあります。
このような事は例外的なのですが、たまたま買い込むと悲劇です。
(自分も何度か泣かされた事があります)



さて現象ですが、250KHz毎のマーカーはバズ音のように聞こえます。
普通のマーカー音ではありません。
オシロスコープで波形を見ますと、マーカー信号の矩形はは出ています。
しかし水晶の発振波形が出ません。
矩形は分周回路の出力ですから、この部分はほぼ正常らしいと判りました。
バズ音のように聞こえるのは、周波数が微妙に変動している為です。
(普通は水晶に同期する)

まず発振トランジスターを疑いました、TRを抜き出してみるとhfeが減少しています。
これだと思って交換しましたが、まだ駄目でした。
結局 水晶を交換して、無事修理完了です。
しかし沢山5900は見てきましたが、水晶自体の故障は初めてです。
つい昔のアマチュア−無線初期の水晶発振のトラブルを思い出してしまいました。

マーカーに使われている水晶発振子とTR。

マーカーが修理できたので、調整しましたが、相当弄られたらしくトリマが緩々でした。
(安定な動作に影響する)
この部分が今回の修理で一番残念なところです。
ご注意
骨董屋(リサイクルショップ、もしかして個人か)の出品物で、完動品とは音が正常にでるものと思った方が無難です。
目盛りの狂いやマーカー不良などは無視と考えて まず間違いないようです。
残念ながら これが中古品の常識のようです。
完動品と思い込んで高値で購入するのは考え物です。
修理するならジャンク品と書かれた物の方が良い事もあります、見分けが難しいです。
内部の程度良い悪いは、ある程度「運任せ」的なところが多いようです。

31)電源SWを補修した5900

綺麗なBCLラジオが修理にやってきました。
持ち主はこのホームページの「続オークションによせて」を見て心配になったらしい。
なおこのラジオはオークションでは無く、例の○○屋さんから購入したものです。




まずスカイセンサー5900です。
サブダイアルが硬く空回りしています。変だなと思ったのが最初の感想です。
マーカーを受信してみるとSメーターが殆ど振れません。
でも目盛りも含め、比較的正確に機能しているようです(中古品としてはSW1では良くあっています)。


SW1受信時のマーカー
目盛り2くらいしか振れていません。
普通は少なくとも目盛りの2/3くらいは振れます。

SW3受信時のマーカー
目盛り1くらいしか振れていません。
普通は少なくとも目盛りの半分以上は振れます。
開けて見ると吃驚 電源SWのレバーが違います、それに不思議にも簡単にレバー部分が取り外せます。


普通は根元までメッキされています。
オリジナルは3つ並んだレバーは全部同じ形です。

想像するに5500のレバー(ツマミ)に下駄を履かせたようなつくりです。

取り外したSWとレバー。
接着したわけではないようです、はめ込み式になっています。
何時も感心するのですが、これは驚きです。
正直このような修理方法があるとは気づきませんでした。
これは自家用を修理するには参考になると思います。
ただ他人に販売するのは避けたほうが無難ですね。
電源SWのレバーが取れたら目もあてられません。

どうしてもこのように修理する場合は感度切替SWなど
あまり使わないものと入れ替えるのが親切なのでしょう。
でも作業が凄く大変です。


余談

このSWは未使用品をいくつか持っています。
元々は写真のように突起があり、これにレバーのキャップをはめる仕掛けのようです。
でも5500や5900ではキャップが取れにくいので、あるいは違う方式かもしれません。
6800などの電源も同じスイッチが使われていて、こちらは間違いなくこの方式です。

5500のキャップの中をくりぬき、この新品のSWを組み合わせれば、丈夫な5900用のスイッチが出来そうです。
非常に参考になりました。




これは自分で修理した例です(3個のうち右端)。
詳細は5900の修理例をご覧ください。
丈夫ではありますが、多少太めなのが欠点です。

受信機能

まずSW1の受信をしてみました。
ところがTR不良のようながりがり音が出ます。
てっきりTR不良と思い込んだのですが、SW2 SW3ではがりがり音が出ません。
と言うことはTR不良ではありません。
バンド切替SWを操作すると回復しますので、どうもこのSWが怪しいようです。
繰り返し操作している内にがりがり音が出なくなりました。
良かったような、原因不明になってしまった無念さが交差します。

調整して、動作試験をしました。
充分実用的に動作すると思ったのですが、最後の難関はサブダイアルの空回りでした。
どうしても回復しません。
軽くサブダイアルに手をかけると正常に動作するのですが、とても直読機として、OKとは言えません。
困った事になりました。
サブダイアルのメカ部分を交換する事は可能ですが、総合的に考えてこの修理は諦める事にしました、非常に残念です。
スカイセンサー5800に比べれば感度も良いし、
メイン目盛りも校正済なので(サブダイアルも工夫して回せは10KHz直読可)、割り切れば実用的に使えるでしょう。

2日間悩んだ後
いくらなんでもサブダイアルの使えない5900はいただけないので、悩んだ末、もう一度分解する事にしました。
苦労の末何とか動くようになりました、感度も正常にあります、十分使えます、修理完了です。
ただ電源SWだけは如何とも出来ません、丁寧に扱ってください。

最後にACアダプター
これは5900を○○屋さんから購入した時の付属品ですが(これは好意で付録につけたのでしょう?)、
使ってはいけません、非常に危険です。


写真は修理の5900に同梱されていたアダプターです。
銘板では4.5V 800mAとなっています、でも実測してみると無負荷では8.5Vあります。
5900などに実際使った時6〜7Vあります。
100V仕様のTVや洗濯機に130V〜140V加えるのと同じです。


ACアダプターは無闇に選ぶとラジオを壊します。
この表示は電流が800mA程度流れれば、4.5Vになると言う意味です。
安定化されていませんので、消費電流で電圧が変わります。
消費電流の少ないラジオでは出力電圧が高くなって使えません。
純正以外のものを使用する時は電圧を実測する方が無難です。
例えば 同じソニーでも下記のようになります。
                            無負荷    5900(音量小 約50mA)
AC−110(オリジナル 4.5V 300mA)     5.5V     4.5V強
AC−E455D(4.5V 500mA)          6.5V      6V弱
上記の詳細はACアダプターの修理をご覧ください。

クーガ115
こちらの方は故障はしていましたが、特に工作した形跡はありませんでした。
中古品の標準的な品でした。
オークションなどで入手したものを清掃して そのまま販売したのでしょう。
中身に工作がされていなくて良かったです。

不良箇所はこの機種の特徴であるSW2の低い方が受信できない故障でした。
SW2で4,350KHz以下が受信不能、その他はところどころ感度低下です。
この現象は115に良くある事で、部品の劣化が原因です。
ナショナルのラジオとしては珍しい現象で、2200やクーガ7では殆どこのような現象は起こりません。
しかし115だけは殆どのものに強弱の違いはありますが、受信出来ない周波数があります。
設計に無理があったのか、部品のロット不良ではと想像します。
このまま使っていると他のバンドでも受信不能の部分が出てくるようです。
時々これより故障が進行した物を見かけます。
今回は初期段階と思われ、この程度ではほとんどの人は気がつか無いでしょう。
部品交換修理と調整をして、完了。
なお12MHz付近で目盛りがほんの少し合わない部分がありましたが、これもこの機種独特のものです。

ところで○○屋さんから購入したラジオが最近やたら修理にやってきます。
完動品として購入したラジオですから、表現のしようがありません。
10ヶ月で合計10台くらいです、それも明確に判っただけですから、他にあるかもしれません。
それにしても数が多すぎて異常です、全部が悪いわけでは無いと思うのですが?。
○○屋さんのホームページ、オークション、ラジオライフの東京ペディション、ラジオ雑誌の売ります欄で購入した方などの合計です。
総数が多そうなので、あるいは不良品はごく一部なのかもしれません。

32)箱と中身の違うラジオ


昭和8年頃には頭の丸いラジオが流行していました(左の写真参照ください)。
先日オークションで中身と箱の違うラジオが出品されていました。
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b43383571

写真を良く見ると、中身は昭和20年代と思われる5球スーパーが組み込まれています。
落札価格は5万円以上です。
著作権の関係で、写真は紹介できませんが、左の写真の親戚みたいなものです。
「異様に綺麗で、鳴ります」は怪しいと思ったほうが無難です。
価値のあるなしは個人の自由ですが、この種のラジオを購入するときは良く見て購入する事を薦めます。

骨董市でこの種の改造ラジオは時々見かけますが、高値ではまず売れません。
頭の丸い日本製ラジオで戦後の四角いIFTが見えるスパーはまず改造品です。
この改造品に価値があるかどうかは皆さんの判断です。

これに関するラジオ工房の掲示板の記録はここをご覧ください。

出品者はラジオに詳しい方のようですが、改造品と言うことを伏せて販売するのはいかがかと思います。


ナナオラ44Aの回路図も参考に。

追加情報
同じ屋根丸のラジオがアーチ型ラジオとして、出品されています。
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e31811060
こちらは中身がトランジスターラジオのようです。
世の中に器用な人は多いですね。
売っている人も知らないようなので、どうなることやら?。

更に追加。
上記の落札されたラジオの箱を流用したと思われるものが、下記に出品されていました。
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d40217896
今度は中身が並四に入れ替えられています、この世界は何でもありになってきました、困った事です。
この書き込みの詳細は掲示板の記録 11月分のここをご覧ください。

更に追加情報
どうも上と同じものが出品されていたようだ。
この書き込みの詳細は掲示板の記録 16年5月分のここをご覧ください。
転売を繰替えされると間違っているのがだんだん判らなくなります、売っている人が古いと信じているのですから、始末が悪いです。
この種のラジオの購入は充分注意してください、正直 価値ありませんよ。

さらに追加情報(平成16年6月2日)
上記とまったく同じ箱と思われるものに入れられた並四が売られています。
少しやりすぎではないでしょうか?。
アンチーク風の箱に入れたと記載すべきでしょうね。
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h13246445

余談
「大変珍しく貴重なラジオ 松下電器 初期型R−1 最低落札希望価格12万円」として出品されていたものが、
復刻版のトランジスターラジオだった。
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h14340827
これなどは代理出品で、依頼主も知らないらしく、最後は早期終了しましたが、見る眼を養わないと高い買い物になります。
詳細はラジオ工房掲示板の記録をご覧ください。 再出品の記録

33)無茶苦茶に調整されたクーガ2200

依頼主から
ジャイロアンテナが自立しなくなり、直そうとして、本体を開けてとりあえず倒れない様にして又裏ふたをしたところ、
なぜかメーターのふれが以前よりわるくなり、マーカー音もあまりならなくなりました、FMは良く入ります。
中波は少し感度がその日から落ちたように感じます、短波の感度は悪くないと思います。

ジャイロアンテナを触るとトラッキングがずれるのでSメータの振れは悪くなります。
原因はこれだろうと気軽に引き受けたのですが大違いでした。


外観は凄く綺麗です(裏蓋は外してあります)。
良く清掃されています、外観は5段階評価でも最高でしょう。
でも中身は(受信できるものとしては)最低レベルでした。
ここまで酷く、間違った調整がされているのは初めてです。
これもオークションで購入したそうですが、心当たりのある方は、
次回は調整方法を再検討ください。
もっとも依頼主も触っていますので、全て売主の責任ではないでしょう。



ジャイロを起立させる為の工作で配線がばらばら。

ジャイロから端子までの配線をいじると、
トラッキング調整をやり直す必要があります。
配線を固定した上で調整に入りました。
まず455のIF調整です。
SSGから信号を入れると音が出ません、調べてみたら445に調整されています。
選択度 「狭」を選ぶと455KHzのセラミックフイルターが入りますので、
感度は悪くなります。
セラミックフイルターは経年変化で多少周波数がずれているので、
ピークを捜し、ここをIFの中心周波数としました。
この機種の場合1Khzくらいずれて456KHz程度でした。
(RF−2600などの直読機の場合、これが読み取り誤差になる)
2200の場合、特に問題はありません。

次はSWの第1IFです、これも数十KHz狂っていました。
一番酷かったのはSW1〜6の第1OSCの調整で、目盛りにして最大200Khz以上ずれています。
経年変化で多少動きますが、ここまで狂うと人為的です。
恐らく測定器無しに闇雲に調整したのでしょう、恐れ入りました。
あまりの狂いに納得できる精度が出るまで繰り返し 普段の3倍くらいの時間がかかりました。
しかしこの状態で販売(出品)するのはいかがかと思います。
ねじ回しで回せる部分は全部動かしたと言うのは言いすぎですが、酷いものです、
唯一の救いは単に動かしただけで、執拗に調整しなかった事です。
調整をやりすぎるとトリマが緩くなって、受信が不安定になる可能性があります(悪い例はここをご覧ください)。
外観に惚れてはいけません。
注意
2200は本物の放送局近くでイメージが受信できるので、調整は注意しないと、かえって悪化させます。
トラッキング調整をした後、本物の受信は勿論 イメージが少し離れたところで受信できるか、その都度 確認すると間違いが少ないです。
ある程度強い信号だと、イメージが必ず受信できます、受信出来なければおかしいと思うこと。
この点を注意すればうまくトラッキング調整が出来ます。
間違うと本物が弱く、イメージが強力に受信できると言う事になります。

余談(ジャイロアンテナの内部 グリスアップ法)

ジャイロアンテナを分解すると、起立させる仕掛けは油切れが多いです。
この状態で起立動作を繰り返すと最後はプラスチックが磨耗して、起立しなくなります。
これは油切れなのに、無理に動かそうとする為です。


この写真は当然上記のものと違います、別の2200です。

この様に殆ど油切れ状態です。
清掃後、グリスを注入して取り付ける。


グリスアップして取り付けたところ。
この作業は慎重にやってください。
上記のごとく トラッキング不良になることが有ります。
不具合になっても自己責任でお願いします。

34)調整不良の2600

依頼主から
ナショナル・プロシード2600をオークションにて購入しました所、SWデジタル周波数表示が-70KHZ程ずれていました。
せっかくのデジタル表示ですが、残念です。
これは短波受信用の第2局発のずれですから、簡単に調整できます。
気軽に引き受けたのですが、到着してみると感度が物凄く悪いのです。
何しろJOAKを受信してもメーターが半分も振れません。
短波帯でも昭和30年代初め頃のTRラジオより少しましという程度です。
中を開けて見るとネジが1本不足です、分解した形跡があります、でも中は物凄い埃です。
調べてみると455のIFT 2個の調整が大幅に狂っています。
これは自然にと言うより誰かが調整したと見るのが正解のようです。
再調整して短波の感度は10倍以上良くなったが、標準値より少し悪い、残念だがこれで終了とした。
勿論JOAKを受信すればメーターは振り切れます。

余談
2600はチップ部品を使っているので、小生のごとく素人では完全な修理は難しいです。
それと時代の流れでAM用にセラミックフイルターが多数(他の2200や2800に比べ)使われています。
IFTのコアを無闇に動かすと極端な感度不良になります、これは2800や2200と違うところです。
2800と2600は外観はよく似ていますが、中を開けて見ると判るように生産技術の進歩(VA?)が短期間の間に進んでいます。
サービスマニュアルが簡単に入手できるので、無闇に調整する人が多いようです。
目盛りを合わせる為の調整が、感度不良を起こしています、よく注意して調整するようお願いします。

35)内部まで綺麗な5900

サブダイアルの0位置が変な5900が修理にやってきました。
綺麗に清掃してあるので、悪い予感です。
なんとサブダイアルが40KHz以上ずれて取り付けられています(このような酷い取り付け方は初めて見ました)。
開けて見ると裏のスポンジまで取り換えてあります。

外部の清掃したものは良く見かけるのですが、
内部をここまで綺麗に清掃したものは初めてです。
好意から出たものでしょうが、5900だけはこのような分解掃除は止めたほうが無難です。
他の機種ではこの程度では悪影響は出ませんが、
5900は肝心の直読機構が狂いますので、使い物にならなくなります。
幸い内部のコイルやトリマは弄られていなかったようなので、復元できました。

何方か知りませんが、見に覚えのある方はご注意ください。
(黒くて薄いスポンジが貼ってあります)

5900の修理体験記をご覧ください。


後期型でダイアルランプのカバーまで綺麗にしてあります。

36)日立WH−829

掲示板の書き込みが縁で、低い周波数帯が受信できないWH−829の調整を依頼されました。
気軽に引き受けたのは良いのですが、いやはや苦しい展開になりました。
受信してみると594KHzのJOAKがダイアル中央部で受信できます。
トラッキングが完全にずれていますので、感度は悪いです。

この様な場合まずOSCコイルを見つけ、動かしてみるのが自分の定石です。
OSCコイルはすぐわかりましたが、このコアが全く動きません。
どうも昔修理した時に、ご丁寧にもエナメルで固定したようです。
バーアンテナ トリマなどにも白いエナメルが塗られています。
熱を加える、シンナーで溶かすなど色々やってみました。
勿論持ち主に了解を頂いてやりました、一歩間違えばコアが割れ、最悪受信できなくなります。
全く動きません、残念ながら第一段階は諦めざるをえません。



次に、このような現象から、パディングコンデンサーの容量抜けを疑いました。
回路図がありませんので、部品とパターンから見つけるしか有ません。
7mm角のコイルですから、パターンの追跡は老眼には堪えます。


分解した829のパターン面。

回路的にこれだという部分のコンデンサーに見当をつけ、パラに150PFを付加しました。
こうすると発振周波数が低くなり、容量抜けなら分ると同時にこれがパディングコンデンサーと確認できます。
これで大丈夫と思ったのですが、駄目でした、周波数が少しも変わりません。
容量抜けならここで変わってくれるはずです、困った事になりました。

何しろこのWH−829はバンドスプレッド機構がついていて、OSCコイルから配線が伸びてSWにゆくなど、配線が込み合っています。
コンデンサーに容量がかいてありませんので、間違いの可能性も否定できません、ここで一旦休憩です。
翌日 再度確認する事にしました。
念のためOSCコイルの端子をオシロスコープで監視し、発振波形を確認してみました。
波形から推定して、このコンデンサーがパディングコンデンサーである事は間違いないようです。
急遽このコンデンサーを外して、Qメーターで容量を測定しようとしましたが、駄目でした。
念のため導通を測るとなんとショートしています。
これで上記の不思議な現象が説明できます、やっと解決です。
代わりのコンデンサーをつけて無事修理完了。
なおコンデンサーがショートしていたのに594KHzがダイアル中頃で受信できたのは、局発の2倍の高調波で受信していたと思われます。
コイルのコアが動かないので、微妙なところは調整できませんが、MWは快適に動作するようになりました。
短波はこれもコアが動かせず調整不能でした。

このラジオはオークションで入手したそうですが、売主もこんな仕掛けがしてあるとは夢にも思わなかったでしょう。
恐らく前回の修理は数十年前でしょうから。
このような例は殆どありません、素人修理でしょうか?、コアをエナメル?で固定するのは止めましょう。
なおWH−829の修理体験記もご覧ください。

37)FM感度不良の5900

依頼主から
@FM受信時のSメーターの振れ幅が極端に少ない。
Aスピーカーの音が割れている様な感じがします。
Bフイルムダイアルが若干ズレています。
Cラジオを持って振ってみると何やらカラカラッと部品が落ちている様な音がします。


到着したので早速分解してみました。
電池蓋を見た時 悪い予感です。
スポンジの代わりに2mmくらいの黒いスポンジが貼ってあります。
これは以前修理した「内部まで綺麗な5900」と同じスポンジです。

まずスピーカーの半田付けが変です。
さらに分解してゆくとスピーカーの線が途中で接続されています、それも1本はねじっただけです。
沢山見てきましたが、このようなやり方は初めてです。
半田つけされた線も絶縁されずむき出しです。
相当乱暴な素人修理です。

写真では見難いのですが、シールドの中に半田の玉や、
左側のシャーシ部分には半田屑が付着しています。
持ち主が、音がすると言うのは
どうも半田屑(玉)が原因のようです。


スピーカーは中心がずれたのか、音が酷いです。
これを補正する意味で、コーン紙の端に小さな布団状のものが接着されています。
半田付けのいい加減差に比べ、このスピーカー修理は知識のある人しかやりません。
ど素人なのかセミプロなのか悩むところです。
少なくとも修理の数をこなした方がやったのでしょうね?。

小さな布団はこれでコーン紙を圧迫して正常な音を出す工夫です。
このような修理は自家用としては良いのですが、自分で修理できない方に販売するのは止めたほうが無難です。

スピーカーのリード線も途中が切断され、むき出しのままです。
さらに1本は半田付けさえされていません。

どう考えても望ましい修理方法ではありません。


スピーカーはソニーのICF−110用スピーカーを移植しました。
大きさは1cmほど小さいのですが、充分実用に使えます。


FMの感度不良対策。
これは意外といやらしいです。
まずSWの感度を測定してみました。
未調整ですが、感度は充分です。
逆に言うとFM単独部分の不良ということになります。
5900の場合 IF部分はFM SWが共通の部分が多いです。

故障箇所の切りわけはオシロスコープを使って、信号波形を観測してゆきます。
要所の部品を回路から切り離して、故障箇所を狭めてゆくわけです。
この場合アナログテスター、デジタルテスターも総動員です。

実はこの原因の発見に2日かかりました。
どうもAMに比べFMは馴染みが少ないので苦労します。
判ってしまえば簡単でしたが、ずいぶん勉強になりました。


修理完了した5900。
あまりの酷さに問い合わせたところ、
この5900は直接オークションで購入したものではないそうです。

別機種をオークションで購入した事があり、同じ出品者から購入したとの事。



38)クーガ115の怪(信じられない修理法)

上記の5900の持ち主から念のためという事で115の確認を依頼されました。
これはオークションで購入したそうです。
上記感度不良の5900と同じ方から購入したとの事。
依頼主から
@Sメーターはよく振ります。音質も良いです。
Aオールバンド受信します。短波受信に関しては若干弱い様な気がします、これはホイップによる屋内のみの受信に対する感想です。
BそれからMW受信時、ジャイロアンテナの感度が少し悪い様な感じです。
少し弱い局を受信中、ジャイロアンテナを少し手で押さえてやるとSメーターの振れが変わり、メリットが上がります。

後日談
依頼主の指摘事項は非常に鋭いです。
このような的確な情報は修理する上で非常に有難いです。

まず動作させて見ました、なかなか快適に受信します。
この機種の特徴である3.9MHz付近受信不能障害もありません。
外観も綺麗ですし、これはなかなかすばらしいと思いました。
ただジャイロアンテナに手を近づけるとSメーターの振れが良くなります。
特にJOAK側でも感度が良くなる時はトラッキング調整が狂っていることが多いです。

まずMWの調整です、目盛りは比較的良くあっています。
どうもオークションに出品した人が調整したようです。
ジャイロアンテナの中を開けてトラッキング調整をしました、これも無事終了です。

実はここからが大問題。
SW1の調整をはじめたのですが、トラッキング調整をしてもうまくピークが確認できません、様子がおかしいです。
何気なく引き出し線を見たらとんでもないところで半田付けされています、それも絶縁さえされていません。
これは酷いと他のリード線も引き出してみました。

ジャイロアンテナの上下する軸の付近でリード線が半田付けされているのが見えます。
絶縁されていません。
とても電気に知識のある方の修理とは思われません。
信じられない発見にただ呆然となりました。


さらに引き出してみると、リード線は断線しています。
白いリード線は千切れています。
(半田で接続した1cm程度先)
青色の線も本来は金属の軸の下側にないとおかしいです。
安易に修理した結果です。


短波用のリード線は、軸の部分で断線していました。
どうもジャイロの軸を打ち込む時に、リード線まで引き連れて挿入したらしい。
この為、白いリードと灰色のリード線が断線していました。
あるいは軸の金属でショートしていた可能性があります。
(SW1のアンテナコイルに相当する部分ですから、感度が悪かった)

ジャイロの軸は自分でも外そうと試みたことはあるのですが、駄目でした。
しかしこの状態を見ると、明らかに一度外しています。
どうも壊れた2個ののジャイロを組み合わせて1つにしたようです。
器用な人は違います、外し方を教えて欲しいです。
それにしても乱暴な修理です。


どうもこの出品者は天才的に器用な方のようです。
いくらなんでも金属の軸のすぐ隣でリード線4本を接続し、絶縁もせずに放置するとは信じられない修理方法です。
あるいは接続した時は別の位置だったのかも知れませんが、このリード線はジャイロの動きで多少出入りしますので、一番悪い位置に揃ったのかもしれません。

サービスマニュアルもお持ちのようです。
オークションでマニュアルが入手できるのは有難いのですが、このような修理をされると悲しいです。
最近欠陥住宅の話題がテレビで取り上げられていますが、床下を覗いたら基礎が地盤から浮いていたなんて事がわかって吃驚します。
このラジオも中を開けなければ、欠陥修理に気がつかなかったかも?。
MWとSW1を除けば、非常によく動作するので、出品者を信じて「37)の5900」も購入したのでしょう、無理ないですね。
オークションに沢山出品している可能性は有ります、黒いスポンジでの補修が一つの目安です。
確証は有りませんが 35)も同じ方かも知れません、なお31)等で話題の○○屋さんとは明らかに違います。


リードは細くて、切れにくい必要があり、短くなったからと言って簡単に代わりが見つかりません。
仕方なく一旦半田を外して上下逆に接続することにしました。
今までは基板側がオリジナルで長い、コイル側が短い。
これを逆にし、ジャイロアンテナから出たところで別のリード線で延長することにしました。

理由は左の写真のように リード線は金属の軸の下側細い溝を通して外部に引き出されていて、
この部分はオリジナルの線で無いと通れないのです。

古い線なので切れないことを希望します。



配線のやり直しをして、完成したところ。

左のコイルがSW1用 右のコイルがMW用です。
リード線は基板側で継ぎ足しています。


この後、調整をして修理完了です。


クーガ115の修理体験記もご覧ください。

39)トリオ 9R−59D

オークションで入手したトリオの高1 中2 受信機9Rー59Dがやってきました。
外観は非常に綺麗です、中の汚れもありません。
これは出品者は
動作については中波帯を含め各バンド受信OKです。
7Mz帯アマチュア無線を受信してみましたがBFOも動作いたしますのでSSBも聞き取り可能です、中波帯においては適当なアンテナでもガンガン入ってきます。
ボリューム系のガリも少なく年数経過のわりに良い状態です。
毎日数時間にわたり連続通電も行ないましたが真空管を含め異常はありませんでした。簡単ではありますが動作確認済での出品になります。

と言っているのですが、自分の経験から言うと非常に怪しいです。
毎日数時間 連続通電して、この異常が見つからないとはどう考えても納得できません。
ここまで出品者が言い切って、この状態なら落札金額から一部返金してもらっても罰は当たらないと思います。
皆さんキット物は最初に組み立てた人の技量で出来が違います。
メーカーの完成品と同じように考えるとお互い惨めな思いをします。
当たり 外れが極端です、充分ご注意ください。


不具合状況は9R−59Dの修理体験記をご覧ください。


40)SW2 3が感度不良の5800

SW2とSW3の感度が悪いと言う5800の修理です。
オークションでジャンクとして購入したそうです。
写真を見て、変だと気づき方は鋭いです。

まず分解して驚いたのは、中の束線がばらばら状態でした。
この機種は3本のバンドで、配線を固定して有ります。
詳細は5800の修理体験記をご覧ください。

最初は自分も気がつかなかったのですが、BFO スイッチのつまみが違います。
もう一台の5800の電源SWを外して移植したようです、見事な半田付けです。
簡単なようで、この移植は意外と難しいです。
残念なことはこの作業のためか、バンド切替SW部分のグリスが完全にふき取られていること、SW2と3のコイルとトリマが無茶苦茶動かして有ったことでしょう。
アンテナもありませんので、どうも修理途中で諦めたような形跡です。
幸い不良箇所も復旧出来る範囲で良かったし、ダイアルメカ部分も快調で、5800としては良好に仕上がりました。
しかしジャンクは何でもありです、いつもこの程度とは限らないので注意が必要です。


41)5900のトリマ不良

最近 立て続けにトリマ不良のICF−5900の修理をしました。
不良箇所はサブダイアルの中心を合わせる為のトリマ(矢印)です。
このトリマは修理、調整が殆ど終了したあと、最後に調整する部分です。

緩いトリマは交換しないととても使い物になりません。
全部を分解してトリマの交換、その後また調整のやり直しですから、これが緩いことが判ると本当に泣きます。

取説が出回っているのはありがたいのですが、無茶苦茶弄り回された5900を販売するのは止めて欲しいですね。
以前はこの様なことはありませんでした、困ったことです。


黄色い矢印の部分がトリマです。
左上に取り外したトリマの写真がありますが、これが矢印の部分に取り付けられていたわけです。

サブダイアルのバリコンの中心位置(0点)の容量とまったく同じ容量にトリマを調整します。、
これはサブダイアルの0点の位置を決めるためのものです。
これが緩いと、サブダイアルの読みがマーカーで校正するたびにふらふら動きます。


マーカーSWをONにするとバリコンからトリマに切り替わり、サブダイアルの位置にかかわらず、
サブダイアルが0の位置にあるという状態で校正できる仕掛けです。

穴から見えるトリマが2つありますが、右側はサブダイアルの−側の位置決め用です。
これも無暗に触らないでください。

矢印のトリマの左側はサブダイアルのバリコンのリード線です。

基板のパターン面の全体写真は5900の修理体験記をご覧ください。

トリマは半固定コンデンサーと言われるように固定して使うものです。
最初だけ容量をあわせる為に回転させますが、やたら動かすものではありません。
調整する時は無暗に動かさないでください。
これはこの部分のトリマだけでなく、全体に言えることです。

5900の場合、コアとトリマの調整だけではサブダイアルの読みが正確に合わせられないことがあります。
比較的少ないのですが数%のものはこの現象がおこります。
無理に合わせようとしてトリマを調整しても永久に合いません。
おそらくこの様なものに出くわした場合に、トリマを無暗に回して壊すのでしょう。

42)元箱入りでも修理痕

元箱入りの5500が修理にやってきました。
FMの感度が悪いとの事です。


調べてみたら 接触不良はあるものの、特に不具合は見つかりませんでした。
ただ驚いたのは、修理の痕があることで、ラジオ屋さんが修理したのでしょうか?。
ICとコンデンサーが交換されていました。
元箱入りはデッドストックとは限らないと言うことでしょうか。

FM MW SWを再調整して、返却しました。




最初に気がついたのはトランスの取付金具の半田付けがなんとなく変だったためです。
ICや出力トランジスター、コンデンサー トランスなどが半田付けしなおされています。
おそらく低周波発振したので、修理したのでしょう。
5500や5800に使われているICアンプはトラブルが多いです。

43)明暗(悪いと想像したものが素晴らしく、良いと思ったのは酷い!)

オークションで購入した5900と2200が修理にやってきました。
この依頼主はそれぞれ違います。

外観は綺麗だが中身が酷い 程度良

RF−2200
ジャイロアンテナを動かすと雑音が出ると言うので、38)と同じ出品者ではと随分心配でした。
黒いスポンジも硬いもので別人とわかりました、状態もなかなか良かったです。
MWも目盛りが良くあっていました、オークションでこれだけのものが購入できてよかったです。

第1 第2 IFの調整、MW SW FMの目盛りあわせ、トラッキング調整をし、さらにジャイロアンテナのグリスアップをして返却しました。
想像するに清掃とMWの目盛り合わせをして、オークションに出したような感じです。
分解した形跡はありますが、余分な部分は弄られていないのが、非常に良かったです。
なおジャイロアンテナも分解された形跡はありません、ガリガリ雑音も確認した限り大丈夫でした。


ICF−5900
逆にこちらは安心していたら、とんでもない状態でした。
5900でランプが点灯しないものは、素人修理で壊した結果と判断して、ほぼ間違いありません。
どのように壊してあるかと言うと下記の写真をご覧ください。


黄色のボタンは実は3本足です、真ん中の脚で、メカSWを押す仕掛けになっています。
この部分が破損したので、点灯しないのです。

分解してMWを受信してみるとSメーターが動きます、SWでは動きません。
まずMWで音が出るよう修理することにしました。
調べてみると出力トランジスター2SC1429が不良になっていました。



普通は1本壊れるのだが、今回はそろって不良になっていた。

右2本が出力トランジスタ。
左端は2SC710.

出力トランジスターを交換したら、MWが正常に受信できるようになりました。

ところがSWは全然受信できません。
SWの第1IFの途中に信号を入れると受信します。
ところが最初の部分だと受信しません、TR不良かと思って悪名高い2SC710を交換してみました。
ところがこれではありませんでした。
とんでもない部分が壊してありました、いささか悩みました(原因は非公表)。

何とかSWも動作するようになり、目盛りあわせ、トラッキング調整を済ませました。
感度試験をしてみたら短波は平均値ありました。
FMとMWは試験装置の関係で試験できませんが、JORFの受信が多少弱い感じがしました。


最後の仕上げをする段階で、また驚くことが!、ネジの長さが違うのです。

ネジの長さが不揃いです。
どうも何回も裏蓋を開けたので、ねじ山が壊れ、締め付けられなくなたので、
別のBCLラジオのネジを2本(長い方)流用したようです。
何とかこの5900も正常に動作するようになってよかったです。

追加

5900の修理でこんなやり方をしたものを見つけました。
これも素人修理で、ボタンを壊したもののようです。

良く工夫してあると感心します。
ただ、操作感は良くありません。
大分無理があります。

44)BCLラジオ ダイアルの糸のすべり

スカイセンサー5800のダイアルが特定の周波数でスリップするという故障を修理しました。
「綺麗なBCLラジオは怖い」を絵に描いたような故障でした。
外観は非常に綺麗でした、販売者が清掃、整備したのでしょう、他の部分はほぼ正常でしたが、肝心のダイアル機構が不具合でした。

5800のダイアルはグリスの固化の為か、硬い場合があります、しかし無暗に注油してはいけません、悲劇の始まりです。
ダイアル糸に付着しないよう、充分注意して作業してください。
修理は非常に大変です、5800でダイアル機構の不具合な物を購入するのは避けたほうが無難です。

簡単に修理できそうで、実際は一番の難物です。
詳細は5800のの修理体験記をご覧ください。


ダイアル糸に油状のものが付着している。
これがスリップの原因。

ダイアル糸に油が付着すると致命傷になります、注意ください。


新しい糸に交換。

糸かけそのものは比較的容易です。
(分解 組み立てが大変なだけです)


ここまで分解しないとダイアルの糸は交換できません。

45)改造品は避けたほうが無難

4年ほど前にオークションで入手した松下のプロシード2600なのですが
中波の受信ができなくなりました。
短波、FMは受信できます。
中波は、デジタルカウンターは動くのですが音がまったく出なくなりました。

外観は非常に奇麗です、FMは正常に受信できます。


MWはNHK1(JOAK)がVR最大で微かに受信できます。
他の局は一切受信できません、100円ラジオよりさらに感度が悪いです。

SWはラジオ日経(旧NSB)が受信できますが、Sメーターも殆ど振れません。
こちらも感度が極端に悪いです。

正常なのはFMだけのようです。


電池BOX内にM型コネクターが器用に取り付けられています。
ただ高さがあるにで、電池蓋が完全に閉められません。


内部を開けてみると凄い配線です。
工作は玄人はだしですが、電気的には全くの素人工作です。
M型コネクターの中央部分がアース端子に、外郭部分にロッドアンテナへのリード線が直接接続されています。
この様な配線は無茶苦茶なやり方です。
一般に
@同軸の外側はアースに接続するのがこの種の受信機の常識です。
ABCLラジオに外部アンテナを接続する時ロッドアンテナに直接接続してはいけません。
必ず外部アンテナ端子を利用すべきです。
特に同軸ケーブルを使う時はマッチング回路を工夫しないと不具合が起こります。
RF−2600の場合、基板のアンテナ端子はRFコイル直結で、このリード線がロッドアンテナに接続され、
7〜10PFのコンデンサーで外部アンテナ端子に接続されています(コンデンサーは外部アンテナ端子の裏側)。


ロッドアンテナに 長いアンテナを直結すると不具合が起こります、最悪今回のように壊れる可能性があります。
特にアマチュアー無線をやっていると、送信時電波が同軸の外側導体を通じて受信機内部に入り込みます。
今回のように間違って、同軸の外側をアンテナ端子に直結すると、当然のように壊れます、充分注意ください。
改造したラジオをオークションで購入するのは出来れば避けたほうが良いでしょう。

46)クーガ115の不具合

依頼主から
オークションで「National COUGAR RF-1150 完動品」というふれこみのクーガーを手に入れましたが、
まったく電源がはいりません。 電源コードは付いていなく電池で確認しました。

クーガ115は理解しがたい故障を起こします。
電源が入らないのは一見不思議ですが、これはよく有る事です。
AC DC(電池)切替SWがACコードの差込口の部分にあり、これが接触不良を起こしやすいからです(写真 下の黄色の矢印)。

ACコードを準備して、通電してみると簡単に動作しました、電池では駄目です。
骨董屋?さんが完動品と言ったのは嘘では有りません。
「音が少しでも出れば完動品」これが骨董屋?さんの常識です。


ところがこの115は分解するのに苦労しました。
ジャイロアンテナが硬くて、簡単に起立しないのです、無理に動かすとプラスチックが破損して、起立不良になります。

苦労の末何とか分解しました、どうも電池が腐って漏液したらしく、あちこち錆があります。
アンテナの接続金具まで錆が及んでいます、これは初めてです(写真左端の上 黄色の矢印)。
勿論ACコードの差込口も錆びています、通電できなかったのはこれが原因です。





ジャイロアンテナの起立があまりに硬いので、
この部分から修理をした。
壊さないように慎重に分解した。
腐食の為、色が変わっている。





ジャイロアンテナのグリスアップが終われば、電気的な修理です。
まずMWです、目盛りと受信周波数が大幅に狂っています。
これは調整で直りました、SW1も同様に調整。
ところがSW2はブラックホールに吸い込まれるように無音の周波数があります。
別のラジオでモニターしてみると、発振がところどころ停止しています。
115には良くある故障です、何故この機種だけ沢山発生するのかはわかりません。
回路に問題が有るのではと推定します。
修理完了して、全ての周波数で受信できるようになったのですが、今度は12MHzまで受信周波数が伸びません。
如何してもコイルとトリマを調整しても駄目です。
最後の手段として、アマチュアー的ですが、固定コンデンサーの値を変更、無理に受信できるようにしました。
SW3は通常の調整でOK。
最後に感度試験をしましたが、SW2だけは他のバンドに比べ、数dB(デシベル)悪い結果でした。
原因は不明ですが、部品が全体的に劣化しているようです。



タイマーの半透明カバーが無い、どうも誰かが内部を触ったらしい。
基板にところどころ錆が付着している。
電池の漏液の影響か、それと水浸しになった可能性も否定できない。
下の方のシールド板が錆びている。


このラジオのバリコンのストッパーが壊れているようです、無理に目盛りの端まで動かさないでください(周波数が高くなる方向)。

この機種を購入する方に
@115は率直に言って、素晴らしい物と どうしようも無い物が混在しています。
整備済 完動品と言っても信用できません、ある程度覚悟して購入を考えてください。
ASW2は特定周波数の受信が出来ない故障が多いです。
Bバリコンのストッパーが破壊されている物が多いです、これはツマミが大きくて、廻しやすいので、
無理に廻すとバリコンが壊れる為です、使用時は丁寧に扱ってください。

47)クーガ2200感度不良

目盛りが狂っているということで調整を依頼された2200での話。
いやに奇麗な2200だとは思ったのですが、内部が多少いじられている程度で、調整は無事終了後しました。
裏蓋を閉めて受信してみるとラジオ日経などは正常に受信します。
2200や5900の場合、感度試験をして返却していますので、裏面のアンテナ端子にSSGを接続、短波帯の各バンドの試験を始めました。
SW1の試験をしようとすると極端に感度が悪いです。
正常な場合、我が家のSSGで1μVの出力で受信できるはずです。
ところが100μVの出力を入れても受信できません。

外部アンテナ結合用のコンデンサーの容量抜けと思い、再度分解してみました。
開けて吃驚リード線が切断されています。
この機種は数え切れないほど修理しましたが、この様な経験は初めてです。


このラジオはリサイクル店で購入したそうですが、
アンテナの取り付け部分の金具を磨く時に取り外した後遺症でしょう。
普通この様な断線はまず起きません。

写真は見やすいようにリード線を引き出してありますが、
実際は金具の下側に潜っていますので、まず気がつきません。
普通壊れる部分ではありませんから、注意もしません。

ロッドアンテナが働きますので、普通は不要ですが、
外部アンテナを使う方に方には致命傷になります。

なお
ロッドアンテナに外部アンテナを直結するのは駄目です。
一見感度が良くなるように感じるかもしれませんが、
イメージ信号が増えるなど不具合が多いです。
2200の場合10PFで結合するように作られています。

48)クーガ115

奇麗なクーガ115の修理を引き受けました。
この機種はホームページのあちこちに書きましたが、当り外れが激しいです。
恐らく設計や製作上の問題が有るのでしょう、松下のラジオとしては非常に珍しいです。。
部品の劣化に対し、受信できない周波数帯が発生する共通欠陥があります。
正常に受信するものは良い音ですし、素晴しい物なので、魅力的ですが困ったものです。


元箱入りのクーガ115.
デッドストックではなさそうです。
内部を分解して清掃した形跡があります。
さらにCRCらしきものを塗布したようです。

殆ど受信できないラジオを販売するとはいささか激しいです。


JOAk(594KHz)を受信したところ。
Sメーターは全く振れません、信号が有る事は確認できますが、
放送内容は聞き取れません。


JOBK(693KHz)を受信しているところ。
こちらはほぼ正常に受信します。
Sメーターもフルスケール近くまで振れます。

この機種の特徴として、SW2の周波数の低い部分3.9MHzが受信できない事は良くあるのですが、
MWでJOBKが正常で、JOAKが受信できないのは初めての経験です。

短波も雑音は聞こえますが、殆ど受信できません。
修理は無事終わりましたが、いつもながら115には悩まされます。

クーガ115は全バンド受信できる事を確認して購入した方が無難です。
簡易な確認方法として、蛍光灯にアンテナを近づけ、SW1 SW2 SW3とも周波数の低い方から高い方まで満遍なく雑音が聞こえるか試験すると良いでしょう。
不良の場合、雑音さえ聞こえない周波数があります、未整備のものだとこの不具合は非常に多いです。

49)前期と後期合作の5900

奇麗な後期型の5900が修理にやってきました。

依頼主の話
1)  SWの感度不良(9840MHZのベトナムの声が、かすかに聞こえる程度です。)
  RF-2200ともう一台別の5900(以前、内尾さんに調整してもらった物)と同じ条件
  で比較してとても、受信感度が悪い。
2)  周波数ズレ
    9840MHZが、9835MHZぐらいで受信します。


受信した感じでは周波数の読み取り精度は誤差が少なく、良く調整されているように思いました。
この程度あれば合格と思いました、ただ音量が多少小さいです。
2台比較すると区別できる程度の差でしょう。
サブダイアルの狂いは5KHzは無いが2〜3KHzは違う感じです、言われなければ気がつかない範囲かも知れません。
家電品ですから、この程度は満足した方が無難でしょう。


外見は非常に奇麗です。

薄いスポンジを修理に使った例で酷い目に遭っているのですが、これも同じでした。
結局修理は効果のわりに費用がかかるので止めた方が無難と言う事で、依頼主に了解を得ました。
修理結果は5900の修理体験記をご覧ください。

このラジオの素性は不明です、有名な店に修理依頼したそうですが、修理でここまでやるとは思えないので、その前に工作されたのでしょう。
購入した方もとんだ災難です。
構造設計不良のマンションになんだか似ている感じもします。
50)ジャンクの真空管ラジオ


オークションでの記載は下記の通りだったそうです。

電源は入りますが、スピーカーとボリューム間の線が断線している為、
スピーカー出力しません。その為、受信も未チェックです。
ジャンク品とさせて頂きます。修理できる方入札お願いします。
外観は使用感が有りキズ・汚れが有ります。
付属品は付きません。

修理体験記を見ていただくと良く判りますが、内部が壊されていて大変でした。
上記記載に嘘はありません、また出品者も壊されている事は知らなかったのだと思います。
外観が奇麗なものは捨てずに保管されていて、後日 事情を知らない人がリサイクルショップに持ち込む事は考えられることです。
不自然な部分が壊れている時は注意した方が良いでしょう。

51)オークション詐欺

次点繰上げ詐欺が流行しているそうです、皆さんご注意ください。
ラジオ工房掲示板の書き込みは下記のとおりです。

発信者:leavez"
メールタイトル:****真空管 アンプへのご入札ありがとうがざいます。
はじめまして、ヤフーオークションで****真空管 アンプを出品しておりましたYahooID:****ことKEYと申します。
この度は私共の商品をご検討そして、入札して頂きありがとうございます。
実は落札者の方とご購入を前提に連絡を何度か取らせていただいたのですが落札者様自身の都合により、
今回の落札権をキャンセルさせてもらえないか?という申し出がありました。
ただ落札者の都合でのキャンセルという事で、評価ポイントに悪い評価が付いてしまうのを避けたいとのご相談を受け、
その方からの提案で(もし他の入札者の方が代わりに商品をご購入して頂けるのであれば今回の落札金額から購入し
て頂ける方の購入金額との差額分は負担させて頂きます)とのお約束とご提案を頂きました。
その方とはメール等で何度か連絡を取りましたが、その中で悪気があってのキャンセルという訳では無い様ですので、
今回は悪い評価を付けずに他の入札者の方へ早急に連絡を取り、
この提案でのお取引を進めて頂く方法は無いものかと思い、
お互いに考えた結果ヤフーメールにて連絡を取る事を考え付き勝手ながら連絡を取らせて頂きました。
このメールをお読み頂き、この条件でご購入して頂ける様でしたらご連絡頂けたらと思います。
又、他の入札者の方にも同じ内容のメールを送信してますので勝手ながら今回は先に連絡が取れた方にお譲りしたいと思っています。
商品の金額ですが、私共も資金繰りの都合により急ぎでの取引を希望致したく思いその代わりに入札価格より多少値引きさせて頂き、
送料込みの76,000円にてお願い出来ればと思っております。
発送に関しては神奈川県からになります。
突然のメールで困惑されたと思いますが、ご検討の程宜しくお願い致します。
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ここまでが本文の詐欺メールです。
この様なメールが届いた時には、本来の出品者に連絡を取るのが無難です。
私の場合他の出品が有りましたので、そこから問い合わせした次第です。
もし本来の出品者と連絡が出来ない場合には、無視するのが良いと思います。
以上の事から皆さん注意して下さい。

またYahooに登録し、取引をした時から迷惑メールが来るようになりました。
因みにアドレスを見てみると****@yahoo.co.jpが多いです。
YAHOOオークションの出品者****です。
先日は入札していただきありがとうございました。
この商品は日曜日に落札者様が決まったのですが、その後のご連絡でお支払いに一週間以上かかるという事がわかりまして、辞退していただきました。
キャンセル料を落札者様が責任を持ってご負担されることになり、お互いの評価のこともあって、
お取引きは無事終了という形にさせていただきましたが、まだ買い手が見つかっていない状況です。
そこで入札いただいた額でお買い上げできますがいかがでしょうか?
今回だけですが特別に送料などは無料にさせて頂きますので入札額のみの代金でお買い求めできます。
購入をご希望でしたらお早めに連絡下さい。
その際は【氏名、お届け先、入金日】を忘れずにお知らせ下さい。それでは宜しくお願いします。
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先方の情報が何もないので、おかしいと思いメールで問い合わせをすると、きちんと返信が帰ってきます。
但し、購入の意志を示さないと先方の情報も開示してきません。
今週は、私も忙しくて冷静に考える余裕がなかったので失敗してしまいました。
振込手続き完了後に、先方にメールを送るとエラーが帰ってきたので、詐欺だと判明しました。
皆さんが指摘しているように、いくつか確認方法はあったのですが、時間的な余裕がありませんでした。
入札履歴は暫く残るので、誰でも入札経過を把握できるのですから、先方が内容を良く知っているのは当たり前です。
該当商品が落札されて評価も完了していることも承知で、いかにもお互いの評価を保つためだと言ってきます。
住所も正しく存在する場所を提示してきます。アパート名まで合っていましたので、ひょっとしたらネットで調査の上のことでしょう。
おかしいと思ったら、あらゆる手段を使って確認するのがよいでしょう。
このような取引は、オークション外取引となり保証対象外になります。

次点繰上げ詐欺は友人も同じような事例を経験しているそうで、流行しているようです。
特にオークションIDからyahooメールアドレスを類推できる方は特に注意した方が良いようです。

なお日本語の迷惑メールを追跡すると返信アドレスがxxx@yahoo.com、xxx@yahoo.co.jp、xxx@hotmailと書いてあっても
IPアドレスを調べると送信元は中国や韓国と言う例もあります。
どうもアドレスを偽装したメールも多いようなので、IPアドレスで確認してみると便利なことがあります。
なお余談ですが、当方へのメールでyahoo.com yahoo.co.jpや@hotmailなどの記載があると自動的に迷惑メールと判断する仕掛けにしています。


また 写真は複数個で、入札は1本ごとというのもあるようです。
よく読むと1本当たりと明確に書いてありますので、詐欺ではありませんが、
つい見落として5個のつもりで値段をつけると悲劇になります。
これは引っかかり易いので注意したほうが良さそうです。


52)手抜き修理

最近スカイセンサー5800の修理で、基板のシールド板を省略したものが散見されます。
同一人物の修理ではないと思いますが、心無い修理は止めましょう。
今回のラジオの入手先はオークションではありません、ビルの地下でBCLラジオを販売していたお店で購入したそうです。
心配な方は後ろ側から透かして自分の5800を確認してみてください。
分解してみなくては判らない手抜き作業は 見ても悲しいです。
(技術が有る 無いとは無関係にの問題です。)


黄色の部分にシールド板があるはずです。
形が変形なので組み込むのは面倒なのですが、
心無い修理は止めましょう。
メーカーが不要なものを手間をかけて組み込む事はありません。

修理の報告


 BCLラジオ修理読本
三才ブックから見本が送られてきました、修理の内容が詳細に書かれています。
なおこの本を買って修理ができると思うと間違いです。
あくまで修理したものの例題をたくさん集めた写真集です。

著者の多勢さんは以前 秋葉原のお店の地下でBCLラジオを販売されていた方です。
数台程度 不具合の後始末をした経験がありますが(ホームページでも紹介済み)、
それにしては進歩したものです。
内容については当方一切関係ありません。


53)オークションの明暗

オークションで落札したと言う2200を2台修理しました。
一台は中身が分解され、一部部品が無くなった状態でした。
もう一台は簡単に清掃された程度で、中は弄られていませんでした。
夫々 別の方からの修理依頼ですが、天と地の開きがありました、宝くじみたいなものでしょうか?。



55)クーガ2200のアンテナ

クーガ7や115などのアンテナを2200に流用しようとする方は多いようです。
外観は良く似ているし、取付金具を交換すれば、一見 流用可能と思い込みやすいです。
依頼主はリサイクルショップで完動品として購入したそうです。


分解してみると、FMチューナー基板が破損しています。
赤丸の内部は下の写真をご覧ください。

クーガ7、115、118などのアンテナは取り付け金具(座金)さえ交換すればクーガ2200に取り付けられます。
ただ長さが長いので、FMチューナー基板の部品を破損させるのです。
組み込んだ当初はうまく動くので、これは良いアイデアと喜んでいる方も多いのでは無いでしょうか。


写真は本体と裏蓋部分を見開きにしたところです。
ケースを組み立てると、アンテナの尻(後ろ側の先端)がチューナ基板の部品の上に落下する形になります。



上の写真の赤丸の中です。
アンテナの先端で部品が痛んでいる様子がわかります。

この写真を見ると、いかに危険かはお判かりいただけると思います。


長さがこれだけ違う。

クーガ2200用のアンテナはチューナー基板を避ける為、3〜4cm短いです。
キャビネットの上からだけ見ると区別がつきません。

オリジナルのアンテナは1段目(最も太い部分)の長さが約15cmです、
この部分が18cm前後あるものは要注意です。


 

オリジナルのアンテナがありませんので、下に落ち込まないようプラスチックで「支え」を作りました。


この程度アンテナが飛び出します。

1422KHzのJORFを受信しているところ。

RF−2200のアンテナに別のクーガシリーズの物を流用するのは止めましょう。
外観から区別できないので、購入者が気の毒です。


22)オークションの価格操作

ラジオ工房の掲示板に ある出品者Bさんが価格操作をしていると書き込みがありました。
カラーコピーの資料がおまけについてくる魅力的な出品者です。
なかなか工夫している有難い出品者と感心していたのですが、価格操作とは穏やかでありません。
書き込みを正確に検証したわけではありませんが、覗いてみると確かにうなずける内容です。
掲示板の記録はここにありますので、皆さんご判断ください。

もう1人同じような疑いがあるFさんがいます。
自分はオークションを見るだけですから、正確には不明です。
掲示板の記録はここにありますので、皆さんご判断ください。
もし間違いがあれば、本人を含め遠慮なく掲示板に書き込みください。
なお最近このIDは削除されているようです。

価格操作さえ気をつければ、ラジオ自体に問題が有るという情報はありません。
値段については自分で判断できることですから、
下記に記載したような不良修理をして(現物を見ないと判らない)、販売するのに比べれば、多少良心的かもしれません。
(小生 本人を知りませんので保証するわけではありません。)


一般に言われる事ですが、あまり熱くなって高くなったものを購入しない事でしょう
また 「天網恢恢疎にしてもらさず」 といいます、何時かはばれます みなさん公平なオークションを心がけましょう。
BCLラジオは5900で20万台以上、5800では40万台近く発売されているようです。
浜の真砂と何とかのように価格操作する方は沢山いるようです。
あわてて購入する必要はありません。
@評価欄で出品者と落札者(入札者も)の組み合わせを調べる、
A常連の入札者を比較すれば、見当がつきます、要は余り熱くならないことです。
またオークションの画像、入札歴などをすぐ消去する出品者も怪しい
オークション購入品を修理依頼された経験では、5900の場合、綺麗で完動(2〜4万円)のものより1万円程度の物の方が修理代が安いことも多いです。
当たり外れもあり、26 31 38 41のように致命的欠陥品も混じっています、修理する前提なら、できるだけ安いものを選んだ方が被害が小さいです。
しかし欠品の無いものを選んでください。
修理不良品が多くなりました、修理依頼品の代表例をまとめたので参考にしてください。

重要なこと

友人はオークションでよく購入していますが、殆どのものに満足しているようです。
これは骨董品と同じで、目利きだだからでしょう、皆さん見る見る目を養ってください。
自分はあまり自信ありません。

44)5900のサービスマニュアルの異常値段と掲示板荒らし(閉鎖騒ぎ)

カラーコピーがおまけで大量に出回っている首記マニュアルの原本がオークションに出品され、3万6千円になりました。
この話題が原因で、掲示板の閉鎖騒ぎが起きました。
徳島ケーブルテレビのネットワークから大量の書き込みやメールが殺到しました、どうも徳島の方のようです。
原本がどれだけ価値があるかは、人それぞれでしょうが、サラリーマン経験者としては、償却を考えると?です、職業病でしょうか。
お札と違って、コピーでも充分役立つのですから、自分には信じられない現象です。
このオークションは次点が繰り上がったのに何時までも評価の記載が無いところを見ると、結果的に売れなかったのかも。
いろいろありましたが、ご本人(hk_11_500@yahoo.co.jp)からお詫びのメールがあり、記載事項の訂正もありました、ここで報告します。

その後 本人はIDを変えて、サービスマニュアル BCLラジオ、真空管、ラジオ部品を同じように出品しているようです。
魅力的な部品が常識的な値段で出品されています、ただ 理由不明で 瞬間湯沸器的に脅迫メールが数十件殺到します。
なお被害者は小生だけではありません、皆さん充分ご注意ください。


2003年2月11日
2003年2月19日
2003年2月26日
2003年8月3日
2003年8月6日
2003年8月9日
2003年8月17日
2003年8月18日
2003年8月27日
2003年9月5日 項28)を追加。
2003年9月24日 項29)追加。
2003年9月28日 項30)追加。
2003年10月10日 項31)追加。
2003年10月14日 32追加
2003年11月12日33追加
2003年11月16日 ジャイロアンテナのグリスアップ法を追加。
2003年11月17日 34)を追加。
2003年11月29日 35)を追加
2004年1月13日 WH−829を追加。
2004年2月11日 FM感度不良の5900
2004年2月16日 115の修理を追加。
2004年2月27日 9R−59Dを追加。
2004年3月9日 5800を追加。
2004年5月7日  リンク追加。
2004年6月2日
2004年6月25日
2004年8月4日
2004年9月29日
2004年10月24日
2004年10月31日
2004年12月10日追記
2004年12月19日
2005年3月8日
2005年4月25日
2005年6月8日 46)115を追加。
2005年8月6日 クーガ2200の外部アンテナ接続コンデンサーの不良を追加。
2005年8月10日 クーガ115を追加。
2005年11月20日 49)を追加。
2006年6月23日 i移転
2006年8月6日
2006年9月17日 次点繰上げ詐欺を追加しました。
2006年9月30日 心無い修理。

2007年3月15日:5501
2007年8月20日:9831
2007年8月23日:10062
2007年11月12日:12398 55)を追加。
2008年3月26日:16358 56)を追加。
2008年7月19日:19,374 57)を追加。
2008年8月6日:20,495
2008年12月20日:2,543 26,543
2009年8月22日:32,043
2009年8月24日:32,130
2009年8月25日:32,275
2010年2月19日:39,378 61)PR−59Dを追加。
2010年3月15日:40,922 62)PR−59Dを追加。
2011年2月28日:53,556 2200の整備を追加。
2011年3月21日:54,847 秋葉原のラジオセンター2階のレンタルボックスで買ったRF-2200
2011年5月30日:57,809 最近の落札品
2011年6月2日:57,952 上記に5800を追記。
2012年1月1日 画像リンク修正
2012年8月1日:71,278 9R−59D
2012年10月17日:74,178 ICF−5900
2013年7月9日:82,747 クーガ115を追加。
2014年4月29日:89,462 クーガ2200を追加。
2015年1月19日:94,695 羊頭狗肉のラジオ
2015年1月20日:94,999 菊水電波を追加。
2015年1月30日:95,929 大正時代のラジオを追加。
2015年1月31日:96,028
2015年2月13日:96,934
2015年8月4日:101,651

2015年10月11日:103,693

2015年11月23日:105,023
2016年9月10日:112,389 追記


2006年8月5日よりカウント


ラジオ資料館オークションによせて

皆さんの意見は ラジオ工房掲示板

城下町中津

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