5600の修理その1と同じ画像です。 |
修理後の背面
なお スイッチをはずした際 ジャンパー線で接続した部分はやはり 剥げ落ちました。
直接 アースまでジャンパー線を延ばして 置きました、この方が安全です。
当初の修理後 (スイッチのフレーム部分と接続) |
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最終的な修理 (ジャンパー線をアースまで直結) |
正面の画像 JOAKを受信
ヌルインジケータの表示
ランプの点滅状態 | |
周波数が高め | |
同調 | |
周波数が低い |
納入したばかりの5600が帰ってきました。
@FMはかすかに電波らしきものが受信できる。
AMW SWは完全に受信できない。
スカイセンサーシリーズに良くあるTR不良と見当をつけました。
この様な現象の時に壊れていると予想できる部分は
AMの発振とミクサー部分です。
別のラジオを近づけると受信周波数+455KHzの位置でキャリアーが確認出来ます。
すると発振部分は正常のようです。
ミクサー部分が怪しいと言う事で、このTRを交換しました下の写真のDの部分。
これで正常動作するようになりました。
外して見るとTRのCとEの間にリークがあります、抵抗でシャントしたような感じです。
しかし多少増幅はするようです。
これらのTRはFMと共通に使われているのですが、FMがかすかに受信できたのは
FMは他段の増幅度が高い、それに多少信号のリークがあったせいでしょう。
これで修理完了であれば楽なのですが、同じ型名のTRが5600には他に3本使われています。
この問題のTRはスカイセンサーシリーズに良く使われています。
「がりがり」や無音になるなど突然壊れるので泣かされます。
過去の経験で、1本壊れると他も壊れやすいので、念のため全数交換することにしました。
また返送してすぐ壊れたのでは困ってしまいます。
尤も他の型番のを含めて全部交換すればよいのですが、残念ながらそこまでは出来ませんでした。
スカイセンサー シリーズは比較的同種の故障が多いです。
ミクサー用のTRの交換は比較的簡単に出来ます。
これはケースを開けた状態で可能です。
しかし他の3本は筐体部分のフイルムダイアルの下側に組み込まれていますので、
筐体(シャーシ)を一度取り外す必要があります。
ダブルギヤ−を外し、バーアンテナを外すなど、大掛かりな分解が必要です。
裸にした基板部分。
今回交換した同じ型番のTRはA〜Dまでの4本です。
このように裸にすれば簡単に交換できます。
でも元に戻すのは簡単ではありません。
裸の状態で動作試験をして、OK。
何とか組み込もうとしましたが、記憶だけでは組み立てられませんでした。
結局手持ちのもう1台の5600のケースをあけ、
組み立て方を調べて、修理品を再組み立てしました。
写真左 参考用
写真右 今回修理中のもの。
組み立て後再度目盛り合わせ、トラッキング調整をして、修理完了です。
ご注意
この5600の基板を裸に分解すると、元に戻すのは大変です。
バックラッシュ防止用のダブルギアまで組み立てる必要があります。
2台持っている人以外分解は止めた方が無難です。
悩ましい修理例 その2
近くの電気屋でお願いしたのですが、 SONYのサービスセンターから修理部品が無いのことで断られました。 症状は以下の状態です。 1:メーターの不動 2:NULLインジケーターが点灯したままである 3:メモリーライトが効かない(点灯したままなので) 4:FM、SW、MWとも感度がいまいち悪い 5:その他必要に応じて調整願います。 |
省略
この修理体験記は下手な文章で故障状況をまとめたものです。 このページは修理方法の教科書ではありません、読んだだけで修理できると誤解しないでください。 修理した台数の積み重ねがノウハウとなります、このページを見て修理出来ないと言われても心外です。 当方はメーカーのサービス機関でもありません、ラジオ大好きおじさんにすぎません。 さらに最後の仕上げは心を込めて調整しています、この部分を省略するプロも多いです、ご用心。 サービスマニュアルを熟読して挑戦してください。 |
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2003年7月13日
2003年7月14日
2006年6月26日
2006年9月16日
2006年9月20日
2011年11月25日;3,532 内容省略
2013年12月10日:5,225
2016年11月10日:8,007
2016年12月29日:8,529
2017年10月2日:9,604
2019年8月30日:12,131 電源SWのリーク
2021年4月17日:14,078 汚れた5600
2023年7月21日:16,217
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