アンティークラジオの修理 ワールドボーイ 2000GX

壊した ラジオをオークションで販売する人がいるようだ。
現物を見て 確信した。
みなさん ご注意ください。
最近松下のWorld boy 2000GXをオークションで入手しました。
完動品で調子もよいのですが、一点問題がありました。
ダイヤルフィルムが伸びきっているのか、表示がずれている上に、動きが波打つような感じでスムーズではありません。 
外観は非常に綺麗です。
しかし ダイアルフイルムが異常にずれています。
動かす度に どんどんずれる感じです。



フイルムダイアルを取り外そうとすると、驚いたことに前面パネルが外れたではありませんか。
この部分はケースにかしめてあるのですが、爪が伸びたままになっています。
悪いことに1個は折れています。
清掃しようとしてこの部分を外したためでしょう。
清掃後は元通りに まげて 固定しないといけません。



この機種は この部分は分解したことが無かったので 元通りにするには苦労しました。
下の画像はフイルムを一度分解した処です。



下記のように ピンと張りなおしたのですが、本体に組み込むと滑ってダイアルがずれるのです。



2日ほど試行錯誤しましたが、うまく動作しないので 手持ちのRF−868から移殖することにしました。
画像左側が もともと組み込まれていたもの、右側が今回準備したもの。



今回の修理品に組み込まれていたものは何故かフイルムに汚れがあるのです。
(78 86MHz付近の上側)
清掃時の後遺症かもしれません。

なお厳密には

依頼品:RF−868D
交換品:RF−868

フイルム面の仕様は同じですが、一部加工しないと組み込めないことが判りました。
(後述)

本体に実装したダイアル機構(新)と取り外したダイアル機構(旧)


”新”の文字付近がカットされていないので、
タイマー FMトランスミッター機構が組み込め ない。


斜めにカットして これでOK.
組み立てたところです。



修理完了して 動作させているところです。



修理完了後の感想(2013年12月7日)
正直にいって この修理には悩まされました。
ICF−5900の修理の3倍くらいの時間がかかってしまいました。
最後はダイアルメカの修理を諦めて、交換で終わらせましたが、メカを壊されると修理が大変ですね。

ワールドボーイ 2000GX  RF−868の修理(2014年1月25日)

AMのDXボタンがロック出来ないという故障です。
ボタン穴が大きくて ボタンの飾りが外れています。
おかしいと思いながら 単純な故障なので 気軽に修理に取り掛かったのですが、とんでもなく苦労しました。



全体での位置はスピーカーを前面とすると 後方右端です。



分解してゆくと驚くことがありました、上面のアルミパネルが簡単に外れるのです。
どうも前の持ち主が壊したものを販売したようです。



壊れたスイッチはX印のついた 右端のものです。
ロック金具が紛失しています そのためAMがDXに固定できないのです。



スイッチの交換をすれば良いと思い 手持ちの868から該当のスイッチを抜き取りました。



ここまでは良かったのですが、スイッチモジュール全体では互換性があるのですが、
使われているスイッチ素子に違いが有ることが判ったのです。



スイッチを構成する構造体の寸法が少し違うことに気が付きました。
ペンチで金具を曲げるやら ヤスリがけをするやらしてやっと組み込みました。
やれやれということで 動作試験をすると全く音が出ません。
取付金具を無理やり加工した事により 基板が傷んだのでしょう。
工作の副作用です。



2日程 あちこち触ったのですが、目処がつきません。
やむを得ず スイッチの素子を元に戻し、部品取り用の基板を修理して使うことで解決しました。
この基板は感度が猛烈に悪かったのです。
部品(TR不良)の交換で正常に戻りました。
結果的に 最初この方法を取ればもう少し早かったと反省。






ナショナル ワールドボーイ 2000GX  RF−868/Dの修理

ワールドボーイ2000GXの修理です。
この機種は保守性は良く考えられているのですが、豪華な作りなので、結構修理は大変です。
無暗に分解すると 元に戻せなくなります、十分注意が必要です。





パターン面です。
ここまでは良いのですが、基板を取り外すのは意外と大変。



2012年11月12日
2013年12月7日:398
2014年1月26日:715








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