ナショナル RF−727

非常に珍しいラジオの修理をしました。
十数年 このラジオは修理経験がありません、おそらく20年くらい前には何台か修理しました。
不都合箇所は下記のとおりです。
不具合事項

・周波数表示位置と実際に受信する周波数が大きくズレています。
・チューニングダイヤルの動きにムラがあり、周波数表示帯の
  移動で時々引っ掛かりや空回りするような箇所が有ります。
・音量調整(特に小音量箇所)にガリがあります。

分解してみると スピーカーのコードがダイアルのプーリーに接触しています。
悪いことに スピーカーの押さえ板の内側にスピーカーがあります。
本来はスピーカーが抑え板の前に組み込まないといけません。
これがダイアル操作で、「引っ掛かりや空回りするような箇所が有ります」
の原因と思われます。
どうも素人が分解して 組み立てた時間違ったようです。
スピーカーコードの位置を下側に移動させ スピーカーも組み込むとき押さえ板が背面に来るように変更しました。


 




次はダイアルの位置調整です。
スタート位置(0点)をあわせます、結構微妙な調整です。
ネジを緩め所定の位置になるよう移動させます。


ここまですむと調整です。
ダイアル目盛りの幅が狭いので 周波数の位置決めが嫌らしいです。
サービスマニュアルを見ながら調整します。
ただトラッキング調整は嫌らしいです。
SSGと出力計付外部スピーカーを準備して 行います。
これはSメーターがついていない為で 意外と手間がかかります。
Sメーター付だと放送波だけでもなんかなるレベルですが・・。
 
最後に組み立てです。
スピーカーはキャビネットと押さえ板で固定できるよう 慎重に収めます、ここを間違えるとまたもんだを起こします。

2020年5月13日








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