ナショナル クーガ5の修理 










製作時期不明
2006年6月26日

ナショナル RF−727(2020年5月13日)

非常に珍しいラジオの修理をしました。
十数年 このラジオは修理経験がありません、久しぶりです。
不都合箇所は下記のとおりです。
不具合事項

・周波数表示位置と実際に受信する周波数が大きくズレています。
・チューニングダイヤルの動きにムラがあり、周波数表示帯の
  移動で時々引っ掛かりや空回りするような箇所が有ります。
・音量調整(特に小音量箇所)にガリがあります。

分解してみると スピーカーのコードがダイアルのプーリーに接触しています。
悪いことに スピーカーの押さえ板の内側にスピーカーがあります。
本来はスピーカーが抑え板の前に組み込まないといけません。
これがダイアル操作で、「引っ掛かりや空回りするような箇所が有ります」
の原因と思われます。
どうも素人が分解して 組み立てた時 間違ったようです。
スピーカーコードの位置を下側に移動させ スピーカーも組み込むとき押さえ板が背面に来るように変更しました。
押さえ板はキャビネットにスピーカーを押し付け 固定するためのものです、
これが前だと スピーカーが宙に浮いた形になり 悪影響があるのです。
(後ろ側に傾くとコードと一体で ダイアルのプーリーを押さえる形になる→ 空回りを起こす)


 




次はダイアルの位置調整です。
スタート位置(0点)をあわせます、結構微妙な調整です。
ネジを緩め所定の位置になるよう移動させます。


ここまですむと調整です。
ダイアル目盛りの幅が狭いので 周波数の位置決めが嫌らしいです。
サービスマニュアルを見ながら調整します。
ただトラッキング調整は嫌らしいです。
SSGと出力計付外部スピーカーを準備して 行います。
これはSメーターがついていない為で 意外と手間がかかります。
Sメーター付だと放送波だけでもなんかなるレベルですが・・。
 
最後に組み立てです。
スピーカーはキャビネットと押さえ板で固定できるよう 慎重に収めます、ここを間違えるとまた問題を起こします。

2020年5月13日 3,728






ラジオ工房BCL1へ

radiokobo-all