日立 KH-2200の修理体験記


デザインがユニークなためか人気が有ります。
サンヨーのTRが使われています、同社のBCLラジオと基板が良く似ているので、
同じところで製造された可能性があります。
ファインチューニングがついています、
これは発振バリコンに小容量のバリコンをパラに接続した物、
周波数の高い方では効きますが、周波数の低い(バリコンの容量大)方では効きが悪いです。



FMとAMの回路がそれぞれ独立に準備され、しかも出力など切替無しで並列に接続されています。
SWの受信時FMの放送が同時に聞こえると故障修理で悩まされました。
あたかもバンド切替SWの不良(リークや絶縁不良)の如き現象です。
最初はリークを疑ったのですが、結果的には別の部品不良でした。

回路を追いかけてゆくとFM AM(MW SW)ともトランジスターのコレクターとエミッターは常時通電です。
検波回路の出力も、スイッチ経由で切り替えるのではなくて直結です。
FM とAMの切替は唯一 トランジスターのベース回路の電源ラインの切替だけです。
スイッチの接点の節約という意味では合理的な回路かも知れません。

今回はAMの受信が出来ない故障の修理完了直後に、「AMの受信がFMの混信で聞けない」が発生しました。


このラジオは基板が4枚に分割されています。
受信のメイン基板はダイアル部分との2階建て構造で、修理はすごく大変です。
基板にはシルク印刷されていて、回路を追いかけてゆくには良いのですが、
ダイアルメカを外さないとパターン面が見えないという致命的不都合があります。


「AMの受信がFMの混信で聞けない」故障はバンド切替スイッチのリークかと心配したのですが、
最終的には部品不良でAM FMの双方のベース回路に電圧が加わる故障でした。
解って見ると単純な故障でしたが、見つけるのに苦労しました。

おそらくFM AMの双方が独立した回路が組み込まれていて、
しかもFM AMの入出力の切替が無いラジオは非常に珍しいのではと思います。
他にこのような例を知りません。




修理や回路を追いかけてゆく時はシャーシから基板を切り離す必要があります。
ソニーの5800や5900も嫌らしい構造ですが、何しろ数が多いので修理する機会も多く、
慣れでカバーできますが、この日立の機種は珍品なので、悩まされました。
あまり修理したく無いラジオです。
BCLラジオの修理をご希望の方はラジオ修理工房をご覧ください、メールには住所 氏名をお忘れなく。

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