通電しても 無音の9Rー59Dです。 |
調べてみると 外部機器接続端子の部分にプラグが無く、1本の配線が差し込んであるだけです。
この端子は送信機やプリセレクタ−と連動する端子で 接続方法は下記のようになっています。
受信機単独で使う場合は USプラグを使って 受信機の電源を接続する必要があります。
(送信時に 受信機のB電源を切る仕掛けがしてある)
受信機 9Rー59D 送信機 TXー88D プリセレクタ−SMー5D の結線図
このUSプラグがありませんので 5Y3を分解して 作ることにしました。
なお 脚が8本無い5Y3が多いので 分解する時は確認して下さい。
必要な脚が揃っている真空管を分解する必要があります。
半田自動吸いとり器がこのような場合に役立ちます。
必要な配線をします。
これで受信できるようになります。
なおバンド切替スイッチが接触不良気味でした、接点に復活剤を塗布して対策します。
この辺の扱いが微妙です、接点部分にのみ 塗布する必要があります。
なおスプレーでむやみにかけてはいけません。
絶縁不良を起こして コイルパックが使えなくなります(発煙事故を起こします)。
コンデンサーの交換
ペーパーコンデンサーが絶縁不良を起こしているので、交換し、更にAC回路のコンデンサーも安全規格のものに入れ替えました。
メーターの証明
メーター部分にランプを追加しました。
断線時の対策として 予備球をバンドルしておきました(この部分は配線なし)。
この種 の受信には 調整が命です、念入りに調整して 修理完了です。
余談
先日 「CD-14 TRIO 9R-59D(S)の完全分解&製作マニュアル」を見て 自分で分解し 組み立てたが 動作しない。
しかし時間的に余裕がないので 見てほしいとのご希望が有りましたが、コイルパックまで 分解して 再組み立てをしたものを、
他人が修理 再調整するのは大変な時間が必要です。
最低でも30時間はかかると思ったのですが・・。
不良部品交換代込みで20K¥以下をご希望でした。
これでは 悪くすると時給2〜300円で10日ほど働くことになりかねません、勘弁していただきました。
昔製作し 動作していたものが 経年変化で故障したものは この費用でも修理は可能ですが、
いじくり回したものの修復は 大変なことが多いです、年をとると根気が続きません。
9Rー59Dの修理
9Rー59Dの修理 その2
9Rー59Dの修理 その2B
9Rー59Dの修理 その3
9Rー59Dの修理 その4
9Rー59Dの修理 その5
9Rー59Dの修理 その6
2014年5月5日
radiokobo-all