無名メカー製6石トランジスターラジオの修理

無名メーカーの6石トランジスターラジオの修理をしました。
united arab airlines と表示されています。
同社の記念品なのかとも思われますが詳細は不明です。

型名 製造メーカー全てありませんが、恐らく昭和30年代後半の製品と想像されます。
外見上は非常に綺麗であまり使われていないようです。


スピーカーへの線が外れていましたが、これを半田付けしても音が出ません。
調べたところVRのSWが接触不良でした。

この部分を修復しても正常に音が出ません。
ピーピーと言う感じで、とても正常ではありません。




修理するために分解するのに苦労しました。

実はシャーシを取り出す為にはつまみを外す必要があります。
ところが困った事につまみにつけてある表示のアルミ板は接着されています。
これを外さなければ分解すら出来ません。

写真は何とか取り外して、つまみの下に仮置きした写真です。

強力なゴム系の接着剤ですから、この作業にずいぶん時間がかかりました。
傷を出来るだけつけないように外すのに気を使います、
大きな傷をつけてよければ簡単なのですが。



スピーカージャックとつまみを外せば簡単にシャーシ部分が取り出せます。

分解したところ。
ゲルマニュームトランジスターが使われている。
おそらく昭和30年代中頃に日本の無名メーカーが製作したものでしょう。

ケミコンを2個交換したらまがりなりにも音が出るようになりました、
でもなんとなく弱々しいです。

結局全部のケミコンを交換する羽目になりました。

この修理は意外と大変で、2台分くらい修理出来るくらい手間がかかりました。
お土産的製品ですから修理のことは全然考えていないようです。




2004年5月2日

ラジオ工房TRラジオ博物館1へ



2006年8月5日よりカウント

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