真空管ラジオの修理 ビクター F−10

ラジオ工房掲示板の書き込みが縁でビクターのラジオが修理にやってきました。
ランプが点かないと言う現象です。
普通トランスレスの場合、整流管のヒーター電圧を横取りする形でランプは点灯されます。
このままではくらいので、整流電流をランプに流すように工夫されています。
一旦明るく光り、次に暗くなって、十数秒後に明るくなるのはこの為です。
レスラジオでランプが点灯しない場合、ランプを流れるべき電流が整流管のヒーターに重畳して流れますので、
整流管の断線を引き起こします。

このラジオもこの恐れがあるので、心配したのですが、ランプはなんとネオン管でした。
ネオン管は100Vそのままを利用します(直列抵抗は当然あります)ので、点灯しなくともなんら問題ありません。

ラジオの修理を自分でやる方は真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 



修理前のシャーシ内

ペーパーコンデンサーが真っ黒になっています。
絶縁抵抗を測定したら、特に問題は無さそうでした。
でも安全を考え 2個だけ交換しました。
修理後のシャーシ内






前回修理した時にペンキがソケット内に侵入し、接触不良になったもののようです。
ソケットも磨き、古いネオンランプも点灯しますが、黒くなっているので新品に交換しました。


修理完了し、調整中のビクター Fー10.





ビクター Fー224の修理 

ビクター Fー10の回路図


2005年6月14日

2005年8月16日移転

2006年6月24日移転
2016年3月4日 リンク修正と追加。

修理のノウハウや資料については下記の書籍をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ


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