ONKYOのいわゆるHi Fi型です、すごく大きいです。
中身そのものも大きい方です、取り扱いが大変で 我が工作室では無理があります。
修理前のシャーシ内部です。
ペーパーコンデンサーはリークのため全部だめでした。
不思議なことにこの機種は回路図が貼付されていません。
すべて現物を見ながら修理する必要があります。
メーカー製ラジオとしては半田つけが下手です、素人程度の半田つけです。
バリコンがうまく廻りません、よく見ると素人が釣り用の透明な糸を使ってダイアルの糸かけをしています。
普通は3回巻きつけるところを6回くらい巻いてあるのですから、余裕が無くて動かないのです。
それに 周辺のプーリーはただかけるだけが正常なのに、ここでも3回ほど巻きつけてあります。
知らないこととはいえ恐ろしいことです。
またダイアルの指針もありません。
音量ボリューム
2回路2接点のスイッチ付VRで現在ではとても入手できません。
ガリが酷いので 取り外して 分解接点を少しずらすなどして修理して使いました。
この接点はPUとラジオの切替と同時に6.3Vの電圧を切り替えてPLをそれぞれ点灯するのにつかわれています。
PLランプが沢山使われていて、ソケットが安物なので接触不良があちこち発生するなど散々な目にあいました。
50年以上前の電気製品なので仕方がないのかもしれません。
調整中のラジオ
ダイアル糸を張り替えて、仮のダイアル目盛を組み込み、ダイアルの目盛合わせとトラッキング調整をしているところです。
ヒューズは5Aのものが使われていました、素人工作は危ないですね。
出力トランスも断線していたので、東栄のトランスに交換しました。
バリコンが変形しているのか 不明ですが目盛合わせも出来ず、トラッキングも取れないので、
7PFのコンデンサーをトリマに付加してやっと調整が出来ました。
このラジオはダイアルの指針が紛失してありません。
製作しようと 持ち上げた瞬間
側面の板が外れて、ラジオが落ちてしまいました。
悪いことに下側はダイアルの表示面で、この部分が割れてしまいました。
接着剤で補修するなど 散々でした。
修理完了後のラジオ。
大きいのと、立てつけが悪いので組み込み時もさんざん苦労しました。
いやはや大変な労力がかかりました。
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2011年11月30日
ラジオ工房修理メモ
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