三菱 R型スーパー GT管 5球スーパー

2月くらい前から無音なったそうです。
このラジオはどこかで見かけた感じのラジオです。
だれか器用な人が整備したのでしょう、前面の布が張り替えられています。
6SA7−GT 6SK7−GT 6SQ7−GT 6K6−GT 6X6−GTの5球です。 



無音の原因はすぐ解りました。
半田つけ不良で6K6のカソードの半田つけが外れていました。
素人修理の典型例です。
相当 古いチューブラコンデンサーが残っています。
これを交換することにしました。

元々は電磁型のスピーカーがついていたはずです。
代わりに2KΩの抵抗に置き換えられています。
望ましいことではありませんが、仕方がないでしょう。




ダイアルも変更されているようです。
電波科学の昭和28年9月号に解説記事があり、
同調表示機構が組み込まれているはずですが、取りはずされています。
チューブらコンデンサーを交換したところ。



ダイアルの糸かけの不備

同調ツマミを回してみると なんとなく違和感があります、不思議に思っていたのですが・・。
ダイアルの糸かけで初心者が間違う典型的な例です。
ダイアル糸をかける時に必ず1周分近く 余分に巻いておく必要があります。
これをしないと両端で、引っ張り合ってスムースに回転できないのです。
180度正常に回すのは240度程度回転できないとダイアルが正常に動かないのです。

ダイアルの糸が一重のためこれ以上右側に回転すると異常な動きになる、
反対側も同じ状態で、バリコンを180度 回転出来ない。 
プーリーにはダイアル糸は1周り余分に巻いておく必要があります。
   ダイアルの糸が二重のため、
余裕があり正常に180度回転できる。 
これが正解です。


正常な方法で、ダイアル糸を張りなおしました。





回路図

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2012年1月21日





ラジオ工房修理メモ