真空管ラジオの修理 かなりやV 5UL−607


東芝かなりやVの修理です。
音量ツマミを廻しても変化が無いし、音も小さいのでVRの不良ではと持ち込まれたもの。
調べてみたら確かに音量が変わりません。
念のためクリスタルイヤホーンをVRの両端に接続したのですが、音が聞こえません。


修理した結果のシャーシ部分。
コンデンサーを交換しました、写真の中@ A Bの3個。


上記のごとく音量が小さいので不思議に思って調べてゆくと
IFTの端子に付いた半田が張り出してシャーシと接触していました。
部品の陰で分からなかったのですが・・。
どうも昔修理した時の後遺症のようです。
赤い矢印の部分、上の写真と角度が違いますので、比較する時は注意してください。



やっと正常に動作するようになったと思ったら、
バリコンを廻すとあちこちでガリガリ音がします。
写真で右側の羽根が削られて、変形しているのが見えると思いますが、
この修正は大変でした。

変形の原因はバリコンをシャーシに止めるネジが飛び出していて、これで擦られたもののようです。
なんとか実用に使えるようには回復しました。

実は左側の羽根も接触していました、こちらはやはり昔の修理の後遺症でしょう。
素人が修理したラジオはバリコンが変形している事が多いです。
寸法的に交換が難しいので、丁寧に取り扱ってください。


赤い矢印のネジが飛び出している。


ランプを見るとソケット無しで直付けされています。
相当器用な方が昔修理したようです。
実は修理はこれで終わりませんでした。
どうも不安定なのです、調べてみたら 昔の修理時に部品を取り去った部分があり、これが不安定の原因でした。
何とか無事解決しました。

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2006年7月27日
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