コメット ラジオ製作所の製品です。
最初はキットかと思ったのですが、半田つけなどから見て、プロが組み立てたもののようです。
当時デパートなどで4,000円程度で販売されていた 最安価ラジオでしょう。
裏側を見て、ぎょっとしたのはヒューズが2本入れられています。
ごく一部のラジオ(放送局123号など)を除いて、ヒューズは必ず1本だけ使います。
良く見ると1個は断線していました。
修理前のシャーシ内部です。
コンデンサーはケミコンを含め殆ど駄目でした。
修理完了後のシャーシ内部。
コンデンサー以外に抵抗が1本不良(マジックアイ用)、
もう1本は断線しそうだったので念のため交換した。
電源用ケミコンは容量抜けで使えなかった。
ACケーブルも破損が大きかったので、安全の為交換した。
VRは交換したかったが、入手困難なので、ガリ対策をして、再利用。
6Z−P1のプレートは3KΩを出た部分から取り出している。
トランスのB電圧が高いので、この方が真空管には良いのでしょうが、
抵抗に無理が加わります。
動作試験中のラジオ。
ダイアルの上に600 1000 1400の印をつけ、それにあわせてトラッキング調整をします。
現在は1400KHzにあわせている。
ツマミのねじ山が崩れていたので、金鋸で刻みました。 | |
ネジを切る工具にネジをたて、この状態で金鋸で溝を深くします。 |
残念ながら 3つのうち1個はネジが紛失していたので、テープで固定しました、残念。
動作試験中のラジオ。
シャーシ固定用ネジも1本しか固定されていませんでした。
手持ちのネジを追加して固定。
マジックアイは殆ど光りませんが、受信は正常です。
現在TBS受信中。
ケース 側面に貼られていた銘板。
なお出力トランスは幸いにも使えましたが、古いものは断線しやすいです。
急に無音になったら、断線を疑ってください。
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2011年3月30日
ラジオ工房修理メモ
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