ICF−6800

ICF−6800の修理に挑戦する方が意外に多いので参考のため分解写真を集めました。
でも成功の報告例は有りません。
現役で仕事をしている人には修理に時間がかかりすぎます、ご注意。
なお 分解や修理方法のお問い合わせはご遠慮ください。




写真1 キャビネットから抜き出したところ(本体とVFO部はずらしてある)



写真2 正面写真

キャビネットから取り出して、VFO(MW受信部)部と本体部を切り離してある。

VFO部前面の四角の切り欠きは
ここに本体側のPLランプがはめ込まれる仕掛け。
(写真4の透明なPLランプ実装部分)



写真3 本体基板の上面

基板を上側から見た写真。
左側6と手書きされている部分が、プりセレクター部分。
その右側に1MHz切替のバリコンがある(MHZ切替SWと同軸の位置)。
バリコンの右側 見難いが10MHz切替のスライドSWがある。
PLL回路はこの下側にある。



写真4 本体基板の裏(下)側

基板の下側の写真。
中央上の透明な部分にランプがつけられている。
(青色の2本のビニール線が目印)
VFO部分のランプ交換はここまで分解しないと不可。
AC動作時 常時点灯の為 PL切れが多いので困ったものだ。
中央左よりネジ止めされているのが周波数カウンター部分。
なおこの写真と上の写真は別のICF−6800です。


カウンターのコネクター
6800の不思議の1つともいえる半田付けされたコネクターだが、シールドの無いもの(半田付けなし)コネクターすらないものあり。
下に代表的なものを示す。

ソケットの無いものも シールドの無いもの 今回修理のコネクター(半田付けされたコネクター)

但しこのコネクター無しのものは修理の過程で取り外したもののようだ。
プリントパターンから想像すると 左2つは同じロットの基板らしい。

ランプの断線
この機種の特徴はPLLの故障が多いことですが、もう一つはランプの断線が多いです。
特にVFO部分(半円筒形のダイアル表示部分)のランプは殆どが切れています。
ここに使われているのは8V 50mAのスタンレーの豆球です。

青色リードのものがオリジナル。
白が同等品。
オリジナルはガラス面が黒くなり断線している。

(豆球は以前 秋葉原を丹念に探し入手できました、当方販売はしません)


この豆球も使えます。
昔々購入しておいたものです。
同じスタンレーの8V 50mAです。
但し小さいのでリード線の接続に苦労しそう。
(撮影の為 ランプの電圧は半分以下に落としてあります。)

ACコードで使用すると常時点灯になるのが大きな原因ですが、他に理由がありそうです。
@定格 8Vのところを9Vで使っている(厳密にはTR経由なので9V以下だが)。
Aホルダーが周りを覆っているので熱がこもる。
これを少しでも防ぐために、自分でPLを交換した場合、ダイオードを直列に入れ、定格の8Vで点灯するように工夫している。



推奨
出来たら外部アダプターを使う事を推奨します、こうすると常時点灯しません。
自分は修理中や慣らし運転のため、外部アダプターを準備しました。
このランプの交換は意外と大変で作業は泣かされます、大事に使いましょう。

ランプ交換のみの修理は引き受けられません、悪しからず。

修理例はBCLラジオの修理体験記にもあります。

2003年7月3日 リンク追加とコネクターの写真入れ替え。
2003年7月5日

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