真空管試験器TVー7(D)のメーター修理(交換用メーターの作成法)

これは北九州市の港さんが 実際に作れられた経験談です。

TVー7のメーターは残念ながら 誤操作などで壊れやすいです。
そのために保護ダイオードを入れるよう お勧めしていますが、不幸にして壊した場合、このような方法で修理できます。
これも面倒な場合はデジタル化する方法もあります。
高額なオリジナルメーターを購入する必要はありません。

TV-7用メーターの作成方法
同じ大きさで 200μA以下のメーターを探します。
50μAのものが入手出来ました。
デジタル テスターで内部抵抗を測定


次に
シャント抵抗を接続して フルスケールで200μAになるようにする。
方法
1KΩ程度のVRをメーターにパラに接続 まず抵抗を低くしておいて 電流を流し、フルスケールになるまで抵抗値を増加させてください。
この時の抵抗値に近い 固定抵抗をシャント抵抗として使います。
抵抗は2〜3本組み合わせてもよいでしょう。
これで200 μAのメーターが出来ました。
シャント用のVRは必ず低い値から可変してください、抵抗が大きすぎると電流が多くなり メーターを壊します。
(心配な方は電流制限抵抗をいれるか 保護ダイオードを事前に組み込むかしたら良いでしょう)







更に オリジナルのメーターの内部抵抗と合わせるために 合計2350Ωになるように直列に固定抵抗を入れてください。


 

文字盤の作成

文字盤は取り外してコピーをとれば出来上がり、写真で作る方法もあります。

港さんの場合
メーターの銘板は本物をスキャナーし A4のタックシールに印刷した物です。
この古いメーターに使用していた銘板を上にかぶせカッターにてカットしました。
各自、改造されるメーターによりカットの形状が異なります。
メーターの銘板に使用した板は加工が容易な下敷き(100均で購入)です。














これで完全互換のメーターが出来上がりました。
メーターのみ不良の場合は 本体側の調整は不要です。 最後に

港さんは 非常に器用な方です、真似をしても誰も同じようにできるとは限りませんので、作業は慎重に。
これはラジオ工房 掲示板の書き込みがきっかけでのことです、詳細は下記を御覧ください。
http://6927.teacup.com/radiokobo/bbs/20900 から  http://6927.teacup.com/radiokobo/bbs/20911

管理人も 原理はよく理解していますが 作業はここまでの自信はありません。
真空管試験器のメーターの内部抵抗などの資料は真空管試験器 TVー7Dを参考にしてください。 

2014年3月1日








radiokobo-all