真空管ラジオの修理 ビクター 6A-25 mT管レス・スーパー修理体験記

保管していたら 全く音の出なくなったというスーパーです。

 ラジオの修理を自分でやる方は真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 


外観は綺麗ですが、ダイアル目盛りがMW SW別々にあり、
想像以上に場所をとるのにはこまりました。


輸送中に無理な力が加わったのか、つまみの先端が割れています。
破片が一個無いので、あるいは別な時に壊れたのかも知れません。
割れた物は接着し、薄いビニールテープで保護して組み込みました。



シャーシの内部です。
ケミコンの漏洩試験をした後、通電しました。
全く ハムだけで受信しません。
調べたところ、故障の原因はバンド切替スイッチの接触不良でした。

音量調整用のVRも残留抵抗があり、音が完全に絞りきれません。
交換したかったのですが、特殊なスイッチつきのため入手できず、諦めざるを得ませんでした。



完全に修理するには費用がかかるので、依頼主と相談しようとしたのですが、あいにく本人が長期出張で連絡がつきません。
ラジオを分解して机の上に出しておくと、占拠された状態になり、他の修理が出来ませんので、最低限の修理で切り上げることにしました。
30A5のグリッドには直流電圧が出ていませんので、結合コンデンサーは交換してありません。
音は正常に出るようになりましたが、耐久性や、安全性はどこまで大丈夫か不明です。


ビクターのラジオは真面目に製造されているのですが、部品の交換は非常に手間がかかります。
このラジオなど他社の物に比べ50%以上 修理工数が余計にかかるとことになりそうです。

初心者の方は手を出さない方が無難でしょう。

古い製品は故障状態で思わぬ費用が発生します、当方が高額だと判断した時は事前に連絡します。
なるべく連絡が取れるようにお願いします。






ビクター6A−25の回路図。


2008年1月21日





ラジオ工房修理メモ

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