真空管ラジオの修理 ナショナル UA−625 修理体験記

 ラジオの修理を自分でやる方は真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 


昔 自分で修理したと言うラジオがやってきました。
開けて吃驚 見事な半田付けで、それも非常に丁寧に配線し直されています。
半世紀の間に随分修理しましたが、素人修理でここまで綺麗なのは非常に珍しいです。





シャーシ内部の様子。
配線が全部やり直されています。
配線は綺麗だし、半田付けも上手です。
2バンド HiFiスーパーの配線を
全部やり直すとは、凄い根気強さです。
AMP組み立てなど相当の経験者では?。

太い芯線のビニール線できっちり配線されているので、逆にこれが災いして配線を確認するのに時間がかかりました。
結局配線ミスが10箇所くらい見つかりました。
このラジオはワイヤーリモコンつきの物で、普通の5球スーパーより相当複雑ですから、仕方がないでしょう。


整流管6X4のソケット。
煙が出たそうですが、原因はここでした。
意外な部分が炭化しています。
相当注意しないとわかりません(6と7ピンの間が放電し 炭化)。
実はこの整流管の部分にも配線ミスがありました。
これが炭化の原因なのかあるいはソケットの劣化が原因なのかは不明です。
この部分は高圧が加わりますので、未使用端子を中継に使うのは望ましくありません。
ただメーカー製では良く使われているようです。
今回はモールド型のソケットに交換しましたので、遊び端子の利用は大丈夫でしょう。
でも出来れば遊び端子の利用は慎重にしたほうが無難です。


更に6X4も不良でした。
あるいは6X4の真空度不足→放電→炭化→発煙が故障の原因かも?。



6X4のピン配置。
使われていないピンを中継端子として利用。
真空管の仕様は図をクリックしてください。

 
 



IFT付近の誤配線、さらに6BE6のP回路の配線は接続はOKだが、
これでは発振します(IFTを3/4廻りしています)。




6AV6のピン配置


このタイプのナショナルのIFTは慎重に調整してください。
ネジを回そうとすると、ボビンが一緒に回ります。
回るとコイルが断線します、断線すると悲劇です。
残念ですが、調整しない方が無難と思います。



6X4のソケットは交換しました。

写真は調整中のラジオ。
ダイアルの糸も持ち主がかけ替えていましたが、
すべるので本物のダイアル糸に交換しました。

トランスの上にヒューズがついているトランスはダンボールで
カバーしてから修理すると何かと好都合です。


修理完了したナショナルUA-625です。
ツマミは2個のみ。
マジックアイはスイッチでON OFFできる仕掛け。
何かと親切。

2003年12月2日

2005年8月16日移転

2006年6月24日移転
2013年9月26日:4,334

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ



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