真空管ラジオの修理 テレビアンT型修理体験記 (その1)

1年くらい前に骨董市で購入したテレビアンの並四受信機の修理を始めました。
昭和14年頃の製品で、国策型の最初のタイプと思われます。
スピーカーも金属フレームです。
錆びはありますが、全体的に程度は比較的良い方でした。











使われていた電解コンデンサー。
これはオリジナルか交換されたのかは不明。
紙製ケースと言うのはもう少し後のような気もしますが?。



修理完了したシャーシ内部。
これでシャーシ部分は完了です。
後はスピーカーのコイルが断線しているので巻きなおしすればOKと思ったのは間違いでした。
大問題発生
受信してみると受信はするのですが、何か変です。
何しろNHK JOAKがバリコンが半分抜けた位置で受信できるのです。
コイルもオリジナルと思ったのですが、よく見ると交換されたようです。
念のためQメーターで測定してみると370μHほどあります。
一方バリコンの最大容量は400PFです。
コイルの雰囲気から戦前に交換されたもののようです。
これではどうしようもありません、コイルをほどく事にしました。
Qメータで測りながらなんとか、実用的に使える範囲までに調整しました。



Qメーターで測定してみると370μH。
Qは以外に高く90以上あります。


随分巻き戻したので、心配だったのですが、なんとか240μH程度になりました。
多少多いのですが、これにて完成としました。


修理できたコイル。
コイルは随分ほどきました。

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2003年11月5日

2005年8月16日移転

2006年6月24日移転

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