どうもこのラジオは誰かが修理しようとして諦めたもののようです。
スピーカーも電磁型で、古い時代の物です。
恐らく 昭和26〜27年頃の製造でしょう。
ダイアルの糸も無くなっていたので、追加しましたが、動きは滑らかでは有りませんでした。
数回やり直す羽目になりました。
構造的に 無理(作り方が悪い)が有るようでした。
昭和20年代初めのラジオに良く見られる貧弱な作りです。
トップグリッド真空管の修復
6D6のグリッドキャップも取れています。
銀紙を使って補修を試みたようです。
まずガラスの上を削って、リード線を引き出します。
この部分はガラスにクラックを入れないように注意深くやってください。
細い線を巻きつけます、その線と削りだしたリード線を半田付けします。
グリッドキャップを被せます。
半田付けをすると同時に、エポキシ接着材で固定します。
これで6D6の補修は終わり。
IFTのリード線の修復
このラジオのIFTからのリード線の被覆がぼろぼろになっていました。
IFTを一度取り外して、リード線を交換します。
単純な作業ですが、結構面倒です。
修理後のシャーシ内部。
動作試験中。
キャビネットの裏側。
実は組み込んだり外したり、結構大変でした。
ダイアルの構造が悪く、キャビネットに入れるとダイアルが上手く動かないのです。
この時代のダイアルはメーカー製といえども華奢ですね。
交換した部品です。
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2009年10月7日
ラジオ工房修理メモ
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