ナナオラ 44A

オリジナルの真空管は224 224 247B 112Bのようです。
現状は57S 57S 47B 12Fが使われています。




シャーシ内部です。
最近 整備したもののようです。
通電してみると 音は出るのですが ハムが酷いです。
いろいろ調べてゆくと 47Bのバイアスがヒーターの片側にかけられています。
本来は中点にバイアスをかけるのが正常です。
画像の小さい方の丸の中の部分。
トランスからの引き出し線をヒーターの中点と誤解して これにバイアス回路が接続されていました。


もう一つの間違いはVRです。
中点アースの昔流行した形式のVRですが、どうも様子がおかしいと配線を外して、
測定してみると50KΩも有ります(両端はアンテナの1次コイルなので 配線を外さないと測定できない)。


この部分は本来1500ΩのB型が使われていたはずです。
交換する時 軸を接着して修復してあるので、簡単には外せません。
やむを得ず 軸は切断して取り外しました。

先端部分はツマミとの嵌合の関係で 丁寧に取り外します。


外してみると50KΩのA型が使われていました。
このような場合にはA型はの望ましくありません。
音量を上げていった時に急に抵抗が減少するからです。



先端部分は何とか外れたのですが、根本部分は外れません、やむなく切断して ネジを外しました。



真空管は試験して 大丈夫でした、ただ47Bはたたくと雑音が出るので 脚を半田つけし、ベースがぐらぐらしていたので 接着剤で固定しました。







ACコードについて

使われているコードは古いものですが 被覆が下段の画像のように 剥げているので危険です。
発売当時ついていたであろう形式にコードに交換しました。


外観は大丈夫に見えるのですが、コードの抜き差しを繰り返した時 危険です。
被覆がボロボロになっています。







 ラジオの修理を自分でやる方は このホームページの他真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、ノウハウは無料ですが、作業は有料です。
 






ラジオ工房修理メモ

radiokobo-all