真空管ラジオの修理 東芝 かなりやKS 5球スーパー受信機 修理体験記

到着時の外観。
相当埃が酷いです。

到着した時に30A5と35W4が抜けていました。
割れなくて良かったです。
輸送時は中に新聞紙を丸めて詰め込む必要があります。


内部の状況。
数十年物置に仕舞いこまれたのでしょう。



ブロック型電解コンデンサーの防爆弁が開いています。
この様なものは使用できません。

防爆弁:ケースに弱い部分を作り爆発防止用。
これが無いと内部が膨張し、最後は爆発します。



不良部品を交換して、動作試験をしました。
快適に動作します、ただ音量が小さくなりません。
実用的に使えないことは無いと思いましたが、
トランジスターラジオになれた方には耳障りと思い、念のため新品に交換しました。


電源コードを通すゴムブッシュがひび割れしていましたので、これも交換しました。

ただこのラジオは以前素人が分解したらしく、ネジなど部品が無いものがあります。
手持ちのもので補いました、不揃いですが、無いより良いでしょう。



動作中のかなりやKS。

ケースは洗剤で水洗いしました。
埃が内部に入り込んでいるので、ここまで清掃するのは大変でした。

真空管のソケットのバネが全体的に弱くなっています、
輸送中 真空管が抜けたのもこれが原因です。
交換は大変なので、個々に締め付けておきましたが、
接触不良を起こす可能性があります。
不審な動きがあれば真空管を揺すってみると良いでしょう。
ただ熱くなっているので、火傷に注意ください。




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2006年10月5日
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