ゼネラル 真空管ラジオ 6S−15

昭和28年頃に作られたゼネラルのラジオです。
ダイアルの糸が切れています、残念ですが糸かけ図はありません。
試行錯誤して ダイアルの糸をかけることになります、オリジナルどおりかは不明です。



修理開始前のシャーシ内部です。
沢山のペーパーコンデンサーが使われています、これらは交換します。



まずケミコンの漏洩電流調査です、3mAくらいにしか減りませんので、このまま使うのは危険です。
6Z−DH3Aのバイパス部分の除いて、すべて新品に交換することにしました。
さらにペーパーコンデンサーを交換して通電してみると、VRの「がり」が酷いです。

VRを取り外そうとしたのですが、空間が狭くて取り外せません。
やむなく 前面パネルをはずして、隙間を作ってから取り外しました。

空間を作って VRを取り外したところ。


この機種はツマミが送られてこなかったので、うかつにVRの交換ができません。
ツマミの先端の形状がキザギザタイプで短いので、交換が難しいのです。
違うものを組み込むとツマミが使えなくなります。
やむなく分解後 接点を清掃し、少しずらせて修理しました。



VRを組み込み後 ダイアルの糸かけをしました。
修理後のシャーシ内部です。
ケミコンは平滑回路に400V 15μFを2個と1個、42のバイアスに50V 10μFを使用。




修理後のシャーシ裏側。


ツマミがありませんので、手持ちのものを仮に組み込んだだけです。
ツマミはオリジナルではありません。
マジック アイも新品に交換しました。
ただソケットにひび割れがあります、抜き取らねば大丈夫ですが、
念のため接着剤で固定したほうが良いでしょう。

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2010年2月10日
2010年2月14日:148




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