ゼネラル 5MA-125






ゼネラルの5球スーパーです。
設計は非常にまじめでよく作られています。
アンテナコイルにまでコアが入れられて調整できるようにされています。
ここまでまじめに作られたラジオは非常に珍しいです。
数百台に1台程度でしょう、それだけ貴重とも言えます。

ただ故障の状況は酷いものでした、普通のものに比べ 2〜3倍の時間がかかりました。
電源ケーブルは途中で切断されていたので 新品に交換しました。

さらに ケミコンの劣化試験をして 大丈夫だったので 通電したのですが うまく受信できません。

原因は 
@バンド切り替えスイッチの接点の錆
A12BE6 12BA6 12AV6のソケットの接触不良
です。

ウエハー方式のソケットなのでバネの力が弱くなっていて うまく接触しません。
両方共丹念に修正してやっとOKになりました。





これで正常に受信できるようになったのですが、ガリ ガリと小さな音がします。
VRで音量を0にしても 雑音が出るのです。
真空管を抜いてゆくと 12AV6を抜くと雑音が止まります。
VRの中点をアースしても雑音は止まりません。
しかし12AV6のグリッドをアースすると止まるのです。 
真空管を交換しても駄目です。



いろいろ試験しましたが 思わしくないので 最終的にコンデンサーを交換して OKになりました。
この時代のチタコンは時々 このような雑音を出すことが有るのです、比較的珍しいですが。
チタコンは3個使われていました。

これで正常に受信できるようになり、調整を始めました。
調整をして行き 感度が上がってくると 音が鼻詰まり声になり 何か変なのです。
AVC電圧の異常と見当をつけて 調べてみると抵抗が断線しています。
抵抗を交換したのですが 根本的に解決しません。
AVC回路の0.05μFのコンデンサーのリークと思ったのですが、違いました。
しかたがないので 切り分けのため 配線を順次外してみたのですが なかなか見つかりません。


最終的に 真空管の不良を見つけました。
非常に珍しいです、12BA6のG1とG3の間に微かに導通が有るのです。
このため 12BA6のAVC電圧が0V近くになり この部分で飽和してしまうのです。
勿論真空管試験器で試験しても このような高抵抗でのリークは判りません。



真空管を交換して 正常になりました。
真空管ラジオは1,000台以上修理しましたが mT管での電極間リークは非常に珍しいです。

音量調整用のVRにガリがありました。
ただスイッチが2回路同時接地方式のもので 現在入手出来ません。
苦労して 分解し 接触面を清掃して 組み直して組み込みました。
なんとか実用的には使えます。

分解は配線を外さないと出来ません、結構時間の掛かる作業です。





なお調整はMW SWのアンテナコイルと局発コイルそれぞれにコアが組み込まれていて、調整が可能です。
ここまで真面目に設計されているラジオは非常に珍しいです。
このような丁寧に設計されたものは 数百台に1台くらいしか見た記憶がありません。
勿論 トリマも4個準備されています。

ゼネラル真空管ラジオ  5MA125 回路図



2014年6月18日

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(中津)




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