ビクター 6A−2601 HI FIスーパーの修理

通電はできるが 無音とのこと。
シャーシ内部の様子です。
チューブラ・コンデンサーが黒くなっています。
これらを全て交換することにしました。
無音の原因は出力トランスの断線でした。
真空管は6BE6 6BA6 6AV6 6BQ5 6X4 6E5です。

ビクター 6A−2601 回路図



修理後のシャーシ内部。
電源コードもオリジナルがついていましたが プラグ部分が欠けていたので 念のため交換しました。



バリコンのゴムが劣化して バリコンがグラグラの状態になっていました。



東栄トランスに行き 出力トランスを購入してきました。
取り付け寸法が少し違うので 交換は工夫が必要です。
なお このラジオは2次側から負帰還がかけられているので 注意しないと とんだことになります。
ナショナルのBX−210の例を参考にしてください。
沢山のラジオを修理した経験者でも間違えることが有ります、十分注意すると良いでしょう。



今回交換した オリジナル部品
真空管は6本とも劣化が激しかったです。
とりあえず 6BE6と6BA6とマジックアイは新品に交換して調整しました。
6X4は少々劣化 新品に比べB電圧が10V低下して240Vくらいになります。
6BQ5はGMが2000くらいで 新品の2/3くらいです、その為B電流が少なくなりますので、
劣化しかかりの6X4でも バランスが取れます。

なおオリジナルの真空管も多少 音量が低下しますが 音は出ます。



調整中の6A−2601



このラジオは 振動防振のためか シャーシ下にゴムが敷かれていたようです。
溶けて無くなっているので ゴムブッシュを代用品に入れて使うことにした。



組み込んだところ。



NHKを受信しているところです。





回路図はこちらから

2013年7月30日

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