真空管ラジオの修理 コロンビア R−641修理体験記

数分すると音が消えるというラジオの修理です。
到着時 ケミコンテスターで簡単に確認したのですが、多少漏洩電流が多いかなという程度です。


シャーシそのものは普通ですが、横にダイアル部分が張り出していて、修理には不便です。


修理前のシャーシ内部。
ハムの為か10μFのチューブラ型ケミコンがブロックコンデンサーの40μFに追加されています。
突入電流を考えると5M−K9には優しくありません。


220Ω 2Wと15μFのコンデンサーを5M−K9の直後に追加しました。


220Ωの抵抗は2Wです、熱を持つのでラグ板に組み込みました。



6BD6のカソードに入れられている300Ωの抵抗が何故か焼けています。
普通はこのようなことは無いはずなのですが、不思議です。
数分で音が出なくなる原因の一つと思われます。


修理完了したコロンビア R−641。
マジックアイは比較的暗いが、交換はやめた。


キャビネット内部。
出力トランスは依頼主が以前交換したもの。


回路図

この回路は非常に珍しいです。
5M−K9のカソードからIFTに直接供給されています。
これは6BE6や6BD6のプレート抵抗が高いので、ハムの影響を受け難いからです。
G2はハムの影響を受けます、このためケミコンが使われています。
(今回の修理では 220Ωの抵抗と15μFのケミコンでフイルターを1段追加しました)

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2007年9月23日




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