真空管ラジオの修理 BX-275

ナショナルのST管5球スーパーが修理にやってきました。
長年使われていたようで、汚れが酷いです。
またタバコのヤニで燻されているようです、あまりの酷さに清掃しました。





修理前のシャーシ下。
不具合箇所は
@6D6のトップグリット これは修理して使用。
A6W-C5 真空管試験器では?だが実際は使えた。
B80BK 不良 全く使えず。
Cスピーカーコイル断線 修理を試みて一応使えるようになった。
Dダイアル糸の張替え。
Eマジックアイ 6E5 光らず。
Fコンデンサー 不良 ケミコンは何とか使えそう。
G VRの不良 これは交換。
HPL配線の劣化。
I通電せず  ACプラグの中で断線。

ダイアルの糸が切れています。
どうも黄色の水糸で修理した形跡があります。
意外とこの糸は切れやすいようです。


垂れ下がった黄色の糸が見える。
ランプの配線も劣化している。


トランスの試験のために、真空管を抜いた後通電してみました。
電気が来ません、おかしいと調べてみるとプラグの内部で断線していました。


もう一つ真空管6D6のトップグリットが取れました。

セメントが劣化して、トップグリットが取れる事は比較的多いです。








ボリュームは不良でしたので、交換することにしました。
ただ現在入手できる物はON OFFだけのスイッチですから、PU(レコードプレーヤー)切替は出来ません。
丁度良い寸法で、切替式のVRの手持ちがあるので、これを使うことにしました。



















同調した時 離調した時


 ラジオの修理を自分でやる方は このホームページの他真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 

2005年5月16日
2006年6月26日

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。






radiokobo-all