真空管ラジオの修理 ビクター電蓄 BR−102


VICTOR STEREO Hi Fi AUDIOLA BR−102と書いてあります。
使用真空管は12BE6 12BA6 12AV6 30A5 35W4の普通の2バンド5球スーパーです。
どうももう一つ同じようなものが組になっていたのではと想像します。

依頼主から
現在の状況としてラジオの受信状態は良く、PU入力も問題ない音質なのですが、やはりボリュームのガリ音と、
40年以上前の装置を整備なしのまま使うのは不安があり、点検修理をして欲しいとのこと。


写真はケミコン試験器でB電圧を加えているところです。
出力管30A5のG1の電圧を測定してみると、数Vあります、これは非常に危険な状態です。
普通はテスターの内部抵抗の関係で多くとも1V以下が多いのです。
依頼主の点検依頼が正解でした、このままだと真空管か出力トランスが駄目になる処でした。


VRのガリは交換することにしました。
真空管ラジオに使われているVRのガリ修理はどうも上手く行かないことが多いです。
一時的に回復しても、元に戻りやすいです。
ただこのラジオのVRは困った事に軸が短いので、途中で接続するのが難しいのです。
ぴったりの長さで、軸の形が同じものがあれば楽なのですが。


手持ちの小型VRを加工して使用しました。



心持 軸が長いので、つまみがキャビネットから少しはみ出す可能性があります。



VRを交換し、不良のコンデンサーを交換したところです。
ペーパーコンデンサーは全数交換せずとも大丈夫のようです。

これで正常に動作するようになりました。
後は調整を残すだけです。

このラジオに使われているVRに34.4表示が有りました。
昭和34年製のラジオということが判りました。


IFTはナショナル製と同じ様にケースの金属部分をひねって止める方式が使われています。
コイルのボビンは上で固定する方式ではありません、ここがナショナルに比べ優れています。
そういう意味では調整はし易いです。
ただIFTの調整でピークが低かったので、Qが低下しているように思われます、
残念ですが、取り外して確認すると元に戻せなくなるので、そのままとしました。

 ラジオの修理を自分でやる方は このホームページの他真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 


2006年5月2日
2006年5月4日

2006年6月24日移転

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ

radiokobo-all