真空管ラジオの修理 ビクター 7AW-33 RF付スーパーの修理体験記


依頼主から
Victor Standardというオールウェーブの真空管ラジオを持っています。大
きさは44X32X25cmで真空管はST管5個、MT管2個、マジックアイ1個で一応全部点灯します。
1960年に知人より譲り受け、1975年まで作動していましたが、まず受信部分が駄目になり、
最近再生部分も機能低下し、PU端子にアウトソースを接続しても音が小さく、雑音が入ります。
制作年代はわかりません。






修理前のシャーシ内部。




バンド切替スイッチのボールが紛失していて、動作が不安定。

ボールは位置決めの働きをしています。
無くさないように注意しましょう。

ボールは写真左側の穴の位置に収まる。


ジャンク箱を探し、別のロータリースイッチを壊して、ボールを取り出し移植しました。
グリスを注入して、回転が軽快になりました。


感度が悪いので不思議と思っていたら、チタコンの端子が外れていました。
これは撮影の為 位置を少し動かしたので、隙間が見える。
これは残念ながら気がつくのに時間がかかった。




シャーシ上部から見た写真。
バリコンは2連、RF増幅つきなので普通は3連バリコンを使う。
6D6と6SA7GTの間が非同調になっている。


修理後のシャーシ内部。
ペーパーコンデンサーは不思議と大丈夫なものが有りました。
非常に珍しいです。
IF RF回路のG2用ドロッパー抵抗8KΩが断線していました。
同じ値の抵抗に置き換えたのですが、電圧が少し高いので3KΩ×3個の9KΩにしました。
真空管が劣化しているので電流が少なくなているためと思われます。

8KΩの抵抗が断線したので、ラジオ(RF IF)部分が動作せず、プレート電流も流れないので、フールドコイルを流れる電流が減少、このためスピーカーから満足に音が出なくなったものと思われます。



キャビネットはばらばらだった。
ダイアルの表示板は固定すらされていなかった。
スピーカーが外れて真空管を割らなくて良かったです。


依頼主が前面の布を交換したようです。
その時 ネジが完全に留めて無かったのが原因のようです。

このラジオの修理で残念なのはダイアルの裏側の板が無いことです。
この板にはダイアル糸と指針を結ぶ機構がついていたはずで、
これが紛失しているのが痛いです。

 ラジオの修理を自分でやる方は このホームページの他真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
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初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

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2007年3月13日

2007年4月1日

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ

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