真空管ラジオの修理 三菱 6P−616 FM付スーパー 

三菱のFM付ラジオが修理にやってきました。
20年位前に中古で購入したそうで、当時はMWのみ良く受信できたそうです。

 ラジオの修理を自分でやる方は真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 



外観は綺麗です。



シャーシ内部の写真。
部品がぎっしり詰まっています。
30A5のG1へのカップリングコンデンサーが不良でしたので、交換。
バンド切替SWを何度か操作するとMWは受信できるようになりました。

しかし 大きな音で、VRでの調整が出来ません。
VRが完全に壊れています。
交換の為取り外そうとしたのですが、
背後の部品(コイルなど)が邪魔で、外せません。




やむなく、軸を短く切る事にしました。

これで何とか取り外せました。



千石電商で購入した500KΩ A型VRを取り付け、
先ほど切り取った軸の一部を適当な長さに切断、
内径6mmφ(外径8mm)のアルミパイプを利用して接続します。

真空管用のVRは新品が入手できますので、特殊なスイッチ付以外は交換した方が無難です。



修理完了したFM付ラジオ。

この機種のバンド切替SWは構造上接点を綿棒で磨くことが出来ませんでした。
さらに2分割されていて、1つはFM AM(MWとSW)のB電源切替を行っています。
うかつに接点復活材を塗布すると危険なので、やめました。
結果的にFMとMWの受信は正常に出来るようになりました。
SWは殆ど絶望です。
このスイッチが悪いことは明確なのですが、交換は難しいので、これで終了としました。

2004年11月25日

2005年8月16日移転

2006年6月24日移転

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ

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