テレビアン 6H100 6球スーパーの修理体験記

音が全くでない山中電機のラジオです。
大きなキャビネットに入ったHi Fiタイプのマジックアイ付スーパーです。
当然 ST管と思っていたのですが、到着してみたらmT管なので驚きました。
テレビアンブランドは戦前では有名ですが、mT管時代にも残っていたとは驚きです。
6BE6 6BD(A)6 6AV6 6AR5 5M-K9 6E5


ロータリースイッチに接点復活剤をかけたら、
煙がでてきたそうです。
良かれと思ってやるのですが、これは止めた方が無難です。
特にB電圧のかかった部分は悲惨なことになります。
どうも素人が修理途中だったようで、部品の不良や半田付け不良がありました。
ロータリースイッチは交換不能なので、この付近の部品をはずすことにしました。
元々は6E5はラジオの時だけ動作する仕掛けだったようです。
配線図の張り紙はあったようですが、ほとんど無くなっていて、
どこまで改造されているか不明です。

ロータリースイッチ周りを整理して、仮配線をし、通電してみると全く動作しません。
各部の電圧を測定すると、B電圧が異常に高いことと6BE6 や6BD6のG2の電圧が0Vです。
ドロッパー抵抗(20KΩ)の断線でした。
さらに調べてゆくと、B電圧が270Vくらいあります、原因は平滑抵抗で 250Ωでした。
オリジナルは不明ですが、これでは低すぎます、3KΩに変更しました。
これで各部分とも正常な電圧になりました。

どうも無茶苦茶な修理がしてあるので、悩ましいです。
輸送中に壊れなければよいのですが・・。

これで通電するとかすかに受信します、でも感度が極端に悪いです。

調べてみると、アンテナコイルの1次巻線の断線でした。
解いてみると、数箇所で断線しているので、腐食性の薬品がかかったのかも知れません。
けっきょく解いて、ローインピーダンスコイルの改造することにしました。
25マイクロH程度になるまで、解いて これで修理完了です。
写真は巻数が多い時のものです、これからQメーターで測定しながら 順次少なくしてゆきました。


トランスの端子も外れているので、エポキシで固定しておきました。
300Ωのトランス側端子。
正常に動作するようになったのはよいのですが、ダイアルの糸が切れていて、どのように復元したらよいのか悩ましかったです。
どうも 中継の金具が1個無くなっているのではと思われるのですが、無理やり 糸掛けをしました。
多少 無理があるのですが、これで我慢ください。

IFの周波数を455KHzにあわせ、目盛りあわせをします。
ダイアルの目盛りを紙に写して貼り付ければ、仮のダイアルです。



調整してみると、トラッキングが完全には取れません、少し狂っています。
アンテナコイルの2次(同調)側の巻数が少ないようです。
原因は不明ですが、発振コイルのインダクタンスの調整範囲が狭いので、
無理に目盛りをあわせた後遺症かもしれません。
なおマジックアイは6R−E13を試験用に使っています、本来は6E5です。


バーアンテナの破片をコイルの中に埋め込んで調整します。
マジックアイが上の画像に比べ 閉じているのが判ります。


  調整方法は「真空管式スーパーラジオ徹底ガイド」125〜126ページに記載があります。


修理完了後のシャーシ内部です。


マジックアイと同列のパイロットランプは配線していません。




 ラジオの修理を自分でやる方は真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。
初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 

2010年4月16日





ラジオ工房修理メモ

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