ラジオの修理を自分でやる方は このホームページの他真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。 不明な点はラジオ工房掲示板に実名で投稿ください、修理ノウハウの提供は無償です。 初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。 当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、ノウハウは無料ですが、作業は有料です。 |
佐藤さんのラジオ。
自分で修理したが、ガリガリ言って受信できないとのこと。
当工房に調査を依頼されたもの。
詳細な経緯はラジオ工房掲示板にも書き込みあり。
まず修理した部分を拝見しましたが、
大丈夫です、間違いは有りません。
真空管の各部の電圧を測定するとほぼ正常です。
ただ第2グリットの電圧が多少不安定です。
当初IFTのコイルの断線を疑ったのですが、幸いなことに大丈夫でした。
こうなると原因を見つけるのは経験者でも大変です。
原因はバリコン固定ねじと中継端子間の接触不良でした。
見た感じでは全然不具合には見えません。
これではいくら確認しても見つからなかったわけです。
ネジ止めは新らしい内は大丈夫ですが、
半世紀近く経過したので、接触不良になったようです。
ラジオ底面の回路図を参考に示します。
バリコンのアース(リターン)側の部分です。
ここで×印が3箇所ありますが、
この部分が切断されていたと考えてください。
(実際は1箇所の接続不良)
修理はバリコンのアース端子とAVC回路(初段IFTのF)をジャンパー線で結んで修理完了。
余談
シャーシなどにアースラグなどがねじ止めされています。
一見 立派なアース端子に見えますが、アースラグとシャーシの間が接触不良になっている事がたまにあります。
当然接続されていると思い込むと、悩むことになります、ご注意。
2002年1月26日
2006年6月24日移転
2012年12月26日:2,036
修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。
ラジオ工房修理メモ
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