真空管ラジオの修理 ゼネラル 5MA−190の修理体験記

mT管5球スーパーの修理でここまで苦労したのは久しぶりです。



MWは簡単に調整できたのですが、SW帯の受信周波数がいくらコイルのコアを調整しても3.8MHzまでお下がりません。
この様な現象はパディングコンデンサーの不良時におこりますので、まずコンデンサーの容量をQメーターで測定しました。
ただ自分のQメーターは最大でも470PFが直読できる限界です、したがって400PF程度のコンデンサーと直列にし、
合成容量を測定、計算で容量は求めます。
これで約3000PFあり、正常値です。

コイルと組み合わせるとやはり駄目なので、今度はコイルを取り外しました。

取り外したSW用の発振コイルです。


Qメーターで測定しても正常です。
(Qメーターはインダクタンスも測定できます)


実はここで数日間 冷却期間をおきました。
どのように考えても不思議なので、パディングコンデンサーをもう一度測定しなおしました。
今度は明確に容量不足でした。


コンデンサーは半田を外したり、つけたりする熱ショックで、正常になったり、不良に戻ったりすることがあるようです。
ここで昔経験したことを思い出しました。


このラジオは調整した時空色のペンキで固定されたらしく、
コアが廻しにくかったです。
余り強固に固定すると後で泣きます。
ネジが不良になるなど調整に苦労しました。
何とか無事に動作するようになりました。







2004年12月13日
2005年8月16日移転

2006年6月24日移転

修理のノウハウや資料については下記の書籍をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ

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