何時もお世話になっているお店の社長から修理を頼まれました。
音が小さいとのこと。
ありふれたmT管レスです、気軽に引き受けたのですが、意外と大変でした。
外観。
後ろ側から見たところ。
プリント基板を使っていますので、
真空管ラジオとしては、終了期に近い製品です。
調べてみるとペーパーコンデンサーのリークがあります。
結局全数(6個)交換しました。
ダイアルメカが取り付けられているので、
部品交換は意外と面倒です。
幸い 真空管は大丈夫のようです。
これでOKと通電しましたが、相変わらず音は小さいままです。
それに歪んだ音がします。
他は悪い部分は見当たりません。
色々調べて、見つかったのはコイルの端子板の破断でした。
これは外観からは異常は見つけられませんでしたが、
動作上どうもここしかないと調べてわかったものです。
コイルの端子でボビンに取り付けてある部分と、
基板に半田付けされている部分が一体金具なのに、テスターで測定すると導通が有りません。
コイルの端子板は取り付け金具を兼ねていて、
無理な力が加わったためか、ちょうど基板の中で破断していました。
外部から見ると正常で、半田を外してみて、やっと原因がわかりました。
コイル取り付け部の拡大写真。
半田を外してみると、破断しているのが見える。
2003年3月14日
2006年6月24日移転
修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。
ラジオ工房修理メモ
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