このラジオは民間放送が初めて開局した昭和26年頃に売られていたものです。
この時代としてはmT管は非常に珍しい、日本の一流メーカーがmT管を採用した最初のラジオと言われています。
ラジオ用傍熱mT管の量産は当時は日本電気が先行していたので、松下製ではなく 恐らく日本電気のものを使ったのではと想像します。
ループアンテナを備えているので、室内の移動を考えて2台目のラジオを目指したものと思われます。
トランスは単巻方式です、この為フローティング アースを採用しています、修理の時は注意が必要です。
6X4のヒーター巻線は別です。
小売の値段は不明です、卸値段は10,100円、オールウエーブのST管5球スーパーのASー300とほぼ同じ。
これから考えると時代の先端を行くと言う事で高価だったようです。
参考資料:ラジオ技術昭和26年7月号
2006年5月9日
2006年6月21日
2006年6月24日
2006年8月5日よりカウント
ラジオ資料館のラジオ配線図集1
ラジオ資料館のラジオ配線図集2
radiokobo-all