ゼニス ZENITH 4G-903 (4F40) 真空管ラジオ 修理体験記

数日前まで動作していたということです。
分解すると シャーシ内部はほとんど弄られていません。
真空管を調べてみると1S5のエミゲンでした。
断線ではなくて 急にエミ減になるとは考えにくいのですが・・・。
真空管を交換して 動作させてみると 受信はしますが、何にか 変です。




後ろ側から見た構造です。
黒い部分にループアンテナと ダイアルが実装されています。
VCのアンテナリードを触ると音量が急に大きくなるのです。
アンテナリードは左右から引き出されている黒いビニール線です。
ダイアル板の中にループが組み込まれているようで、外部からは見えません。
リード線はこのダイアル板に軸の中から組み込まれています。

常識的にはコイルですから導通が有りはずなのに 導通がありません。





表面のプラスチック板を取り除いたところです。
アンテナリード線は 左右の軸から中に組み込まれています。




文字盤を外したところです、いささか大変でした。
うかつに外すと 壊れそうだし、このような構造は初めてです。








ついでに LCメーターでインダクタンスを測定してみました。
この測定器は秋月電子で売られていますが、安価で しかも便利です。



なお ペーパーコンデンサーはこの試験器で試験してみると 明らかに劣化しています。
ついでに これらも交換しておきました。



修理完了後のシャーシ内部。




動作試験中のラジオ。

なかなか 快適です。




2014年12月9日

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