真空管用セラミックフイルター内臓IFTの試作


セラミックフイルター内臓の真空管用IFTを試作する事にしました。
まず試験用の5球スーパーを準備する必要があります。


以前実験に使っていた東芝の513Gの残骸を流用することにしました。

最初 IFTの調整用、その後マジックアイの試験用に使っていました。
トランスも取り外していたので急遽組み込みました。


トランスの配線を始める前。
幸い 売店で販売しようとしていたトランスがぴったりでした。


検波段のIFTがありませんので、急遽別の物を取り付けました。
これで動作試験をまず済ませます。
他の部分が大丈夫である事を確認して試作のIFTを組み込みます。
IFTの作成開始




トランジスター用のIFTを2端子側を内側にして背中合わせに組みたてる。
間にセラミックフイルターSFZ455Zを入れる。
フイルター間のコンデンサーは60PF。
この60PFはたまたま手持ちがあったので使用しました。
メーカーではもう少し小さい値を指定しています。
IFTは検波用(黒)を2個使用。




空中配線でIFTを取り付けました。
SSGで信号を入れてみたら100μV 30%変調の信号を確認できる程度。
多少感度は悪い、選択度は良すぎるようで、音がこもる感じ。
改良の余地あり。
一番の問題はコイルの線間耐圧。

上記の回路では線間耐圧の心配があり、RFCと80PFのコンデンサーを使って絶縁してみました。
最初は1.5mH 次は25mHのRFCを使いました。
結果は25mHの方が好結果が得られました、1.5mHでは感度いの低下が激しいようです。
25mHの場合 感度を比較してもIFT直結と変わりません。


ただこれでももう少し感度を良くする工夫が必要です。

IFTを本来の物に戻してみました。
上と同じ条件で数μVの信号が確認できます。
感度差が30dB以上あります、どうも表題のIFTはさらに工夫が必要です、このままでは実用的でありません。
原因は
@IFTのインピーダンスが低い。
特に検波用を使ったので巻数比が小さい、セラミックフイルターを接続する事により、さらにインピーダンスが低くなっている可能性あり。
Aセラミックフイルターの挿入減衰。
B回路上の不都合など  その他 ??。

セラミックフイルターを1個とし、IFTも黄色コアの物に交換して実験しました。
この結果20dBの信号(10μV)まで一応確認できました。


さらにIFTを2個1組とし、間を2PF×2個(4PF)で結合した物で実験しました。
結果は6dBの信号(2μV)まで確認できました。
この方式では本物と変わらぬ感度が得られました。
実際の使用例は自作5球スーパーを参照ください。
普通のIFTは電磁結合ですが、この方式は容量結合の複同調です。
両者に優劣はありません。
本物(一般に100〜120PF)に比べ同調容量が少し多いので(TR用は180PF)、
原理的には安定度は増すが、利得は多少低い可能性はあります。
結合容量の増減で帯域が多少変わります、臨界結合に調整するのが普通です。
今回は4PFにしました。
なおこの容量を増加させると結合度が密になり、通過帯域が広くなり双峰特性になります。

検波段にも使う時は多少結合容量を増加させるのが原理的に正しいです。
これは実験で確認ください。


2005年3月20日
2005年3月30日
2005年3月31日

2005年4月1日








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