こだわりの真空管ラジオ作り 

初心者のための真空管ラジオ作りガイド。
6球スーパーラジオ(キット)と3球短波受信機(1-V-1)、3A5単球トランシーバの3機種の作り方を、豊富な写真で詳しく解説してあります。
キットの組み立ては 良いとこばかりでは無く、部品の欠点 回路上の改良点も遠慮なく指摘してあります。
完成後の調整も詳細に説明して有り、生きたノウハウを得ることができます。
実体配線図と配線写真、回路図から、確実な配線も可能です。
ラジオ工作に必要な電子回路の基礎知識(同調回路、検波回路、増幅回路、アンテナなど)と、工具の使い方、部品の知識も盛り込んであります。
元ラジオ少年のベテランの方にも 昔を思い出して面白く読んで頂けると期待しています。




30ページを使って組み立て方から調整の仕方まで説明。
組み立て順に写真を使って丁寧に解説。

「組み立てました、良く受信できました。」と言う提灯記事ではありません。
率直な感想を記載してあります。


なおこのキットの部品は真空管ラジオ時代のデッドストック品(未使用品)も多く使われています。
逆に言えば 数十年前の中国の技術で作られた部品が含まれていると考えれば良いでしょう。
部品の品質は必ずしも上等ではありません。
戦後(昭和20年代中頃)の日本の製造技術と同様ではと思わせるものが含まれています。
この書籍を見ると組み立てるのは簡単ですが、最高性能を出すのは相当技術が必要です。

困ったらラジオ工房掲示板に書き込んでください、お手伝いします。








片岡さんの力作。
見るだけでも楽しめます。

管理人の感想は とても自分では作れない。
「先輩は凄い」と思います。




石山さんの見事な作品。

工具の使い方、部品の知識(18ページ)

半田付け 基本工具 部品探し 真空管  抵抗とコンデンサー 
アンテナコイルとバリコン トランス 電子部品の基礎 配線ワイヤーなどを易しく解説


修理に便利なようにカラーコード表も準備しました。




電子回路の基礎知識(16ページ)

アンテナ 同調 検波 2極管検波ラジオ 電力増幅 受信方式  電源 高性能アンテナ



ラジオによく使われる真空管の規格とベース接続図です。
このページは半分に縮小してコピーし、
厚紙の両面に貼り付けて工作机に備え付けておくと非常に便利です。
詳細な規格表はインターネットで見れますが、
普通必要なのはベース接続が殆どです。

2006年10月6日
2006年10月11日写真追加。
2013年9月27日::5,347



正誤表(2006年12月23日)

P13 スーパラジオの裏面実体配線図(P9の写真も)
 整流管6X4のソケットのセンターピンをグランドに落としています。
これはセンターピンは浮かす。

P11の上面実体配線図
  I.F.T.の1と2の番号のふりが逆。キットに訂正用紙を付けて販売予定。

P12.13 裏面実体配線図

1.電源平滑回路一段目の抵抗が200KΩと表示 正しくは200Ω
2.TUBE 12AX7 プレート抵抗が220KΩ  図面では200KΩ
3.TUBE 6AQ5 のカソード抵抗が270KΩと表示 正しくは270Ω
4.ダイオード検波後のフィルターのコンデンサの値が360PF 正しくは100PF



P49 図の右上
 「直波成分が取り除かれる」とありますが,直流成分の誤植。

P49 HINT ゲルマニュウム
 「ゲルマニウムは一方向にしか電流を流さない」とありますが言葉足らずです。鉱石検波器の説明と同様に,「ゲルマニウムの単結晶に金属針を接触させると,一方向にしか電流を流さない。

P57 整流後の波形の説明
 図の右側の整流後の波形の説明で「半波整流管」「全波整流管」→「半波整流」「全波整流」。

P64 ダンプ抵抗の説明
 「30kΩでも発振が止まらない場合は,ダンプ抵抗は50kΩ,100kΩと大きくしていき,発振しないぎりぎりの大きさを選択すればよいでしょう」→

30kΩで発振が止った場合は,50kΩ,100kΩと大きくしていき,発振しないぎりぎりの大きさを選択すれば良いでしょう。


P123 欧州真空管の命名規則
 第1項が「EC」,第2項が「C」となっていますが,正しくは第1項が「E」,第2項が「CC」です。
 








城下町中津


1735:2006年12月23日

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