ソニー TR−711の修理

昭和34年に発売された トランジスターラジオ創世記の製品です。
ジャイロアンテナも内蔵されています、キャビネットの下側のレバーで アンテナの向きを変更することが出来ます。
非常に凝った作りになっています。




雑音しか出てこないので 調べてみると初段のトランジスターの不良でした。
手持ちのゲルマ・トランジスターと交換すると 正常に受信できるようになりました。
しかし 音が小さいなどコンデンサー劣化の特徴的現象が見つかりました。

コンデンサーの劣化が激しいので 基板のパターン面に組み込むことにしました。
こうすると 蓋を開けて裏から見ても 古い部品だけで修理した痕跡が判りません。
ただ 大部分のケミコンは劣化で絶縁不良にもなっているので、片側の端子を切断してあります。




ケミコンの片側は切断してある。
裏側に ケミコンを組み込んだ。



今回取り外したのはケミコン 1個と トランジスター



取り外した トランジスター
手持ちの東芝のトランジスターに交換した。





ただ問題はバリコンに付けられたダイアルプーリーです、長年の間に変形していること もう少し上に上げれば良いのですが、
固定ネジが2本とも壊されているので 動かせません。
高い周波数に 動かす時は ダイアルがひっかる感じになりますが 対策が出来ませんでした。




回路図





2014年4月15日








radiokobo-all