早川電機 シャープ FM−22 TRラジオの修理

FMは受信できるが MWはかろうじて1局受信できるというトランジスターラジオです。
また音量調整兼用の電源スイッチが壊れている。



この機種は初めてなので どのように分解するかも不明です。
写真を撮影しながら 元に戻す時に参考になるようにします。
ただネジが緩かったり 無い部分もあります、どうも分解した形跡があります。
下記画像は裏蓋を外したところです。



基板部分の拡大画像(上の画像と 上下 逆になっています)



取り出して 通電してみると 確かにMWは受信できません。
オシロスコープでまず発振しているか確認すると 信号がありません。
安定して発振していないようです。
普通はこんなことはありませんので いろいろ調べてゆくとOSCと思われる部品がなんとなく変です。
上の画像の矢印の部分です。
普通は 赤いコアが見えるはずなので コアが無い雰囲気です。

具体的にこの部分を拡大すると下の画像のようになります。




OSCはバリコンの近くですから パターン面側から見ると 下記の画像になります。
ダイアルの糸掛けを外さないと当然修理できません。





元に戻せるようダイアルの糸掛けの状態も記録しておきます。




ダイアル駆動機構を外したところの画像です。
丸印の部分がOSCの実装位置になります。




OSCを取り外して 分解してみました。
コアは巻線を取り巻いて キャップ状の円筒形になっているはずですが、上半分が無くなっているのです。
これではインダクタンスが足りなくて 正常に発振しないようです。
普通の状態ではコアが割れても 上の部分は無くなりません、キャップに相当する部分が穴より大きいのです。
無理やり 破損させて 抜き出さない限り外れないのです。
ここまで酷い壊し方は珍しいです。



キャップは本来このような形です。



コイルに被せたところ 






回路図さえありませんので 交換用の部品をどうするか悩んだのですが、
パディングコンデンサーの容量から推定して 手持ちの部品から最適なものを選び 組み込んで見ました。
この辺は 今までの修理の経験が役立ちます。

動作させてみると 見事正常に動作しました。
なお局発のトランジスターは日立の2SA15でした、久しぶりに懐かしいTRに巡りあいました。
この石は新入社員の頃担当していた 国鉄のマルス101(現在のみどりの窓口の初号機)に使われていたものです。

この種のコアは割れやすいので 取り扱いは十分注意してください。
交換した部分は下記画像の丸印の中(赤いコアが見える)です。
今回は部品の手持ちが有ったので修理は出来ましたが このような部品を破損させると修理不能になります。
あまりの無責任な破壊に怒りを覚えます。


その他ケミコンの不良が有ったので 交換し 更にVRも交換しました。
これで正常に動作するようになりました。

なおIFTの調整 トラッキング調整をして 修理完了です。



今回交換した 不良部品。
回路図もない状況で 手探りで修理しましたが 音が正常に出るようになり 良かったです。



2015年4月19日
2015年4月22日:17








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