松下 トランジスターラジオ T-46の修理

私は松下(ナショナル)T-46という通電しない2バンド(MW・SW)トランジスタラジオを持
っています。
私は電池の接触金具のサビらしきものをを無水エタノールである程度拭き取ってみたの
ですが、通電しません。
ラジオの回路部分はほとんど損傷がありませんが、経年劣化があるかもしれません。
素人の判断で修理をすることは危険と思い、メールをした次第です。
修理をお願いいたします。

確かに 電池の液漏れの影響があります。
分解してみると、酷い埃です、パターンも電池の漏液で溶けています。




基板面を拡大したところ。
銅箔が電池の液漏れで溶けてしまっている部分がある。

VRのスイッチも導通がありません。
分解して、取り外し、接点を磨きました。
基板にネジ止めされているので、分解は大変でした。
がりがあるのですが、寸法的に同じVRは入手できないので、そのまま使うことにしました。

これで一応音が出るようになりました。


蚊の鳴くような音しか出ないので、調べてみると検波用IFTの二次側の断線でした。
分解してみると、やはり電池の液漏れの影響で、ケースに緑青が吹いています。
新品に交換して 修理しました。



修理完了時の基板。




キャビネットに組み込んで、修理完了しました。
トラッキング調整も行いました。
短波は4〜10MHzが受信範囲でした。

2008年12月5日

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