トリオ SG−2



通電すると殆どのバンドは動作はしていますが、Fバンドのみ発振していません。
原因は不明ですが、発振回路の100PFのコンデンサーのQがほんの少し落ちていました。
画像の白い○で囲んだ部分です。
これを交換すると全バンド正常に動作するようになりました。
なお回路図と異なり このコンデンサーには直列に100Ωが入れてあります。
オリジナルと思われるので、異常発振を防止するためかもしれません。





バイパスコンデンサーの不良かとも疑ったのですすが違いました。
コンデンサー自体は絶縁は問題ありませんでしたが、AC回路は念のため安全規格のコンデンサーに交換しました。




このオシレーターはコイルメーカーの製品にしては手抜きなのか、それともコイル作りに自信があったのか、
調整用トリマは全バンドで1個しかありません。
全体の誤差が小さくなるようにトリマを調整して終わりになりました。
出来ればコイルのはコアを高域調整にはトリマをそれぞれバンドごとに準備して欲しかったです。


バリコンの上にランプホルダーが残っている。
この位置にパイロットランプが組み込まれていたと思われます。
取り除くときにバリコンの羽を触った可能性があります。
測定器のバリコンは弄ってはいけません。



目盛と実測周波数は下記のようになりました。
この時代の測定器としては比較的よくできている部類かもしれません。

 目盛 実周波数 
350  348 
350  348 
400  397
450  445.9
460  455
500  494

惜しむらくは455KHz付近に誤差が大きいことで、
どうも前の持ち主が改造した時にバリコンの羽を弄った可能性があります。
パイロットランプが豆球からlEDに変えられています、これが原因でしょう。

目盛   実周波数
 600  601
 700  702
800   800.8
 900  896.6
 1000  994.6
 1100  1092.4
 1200  1194.7
 1300  1295
 1400  1395.7
 1500  1497

目盛   実周波数
 1500  1502
 1700  1705
2000  2013
 2500  2501
 3000  2990
 3500  2489
 4000  3995

目盛   実周波数
 4000  4005
 4500  4517
 5000  5027
 6000  6020
 7000  6988
 8000  7966
 9000  8966
 10000  9996
 11000  11007


目盛   実周波数
 11000  11011
 15000  15077
 18000  17992
 20000  19960
 24000  23956
 28000  28012
 30000  30120

TRIO SG-2回路図

回路図から解るようにトリマが1個しかない。

2012年3月23日
2012年3月26日

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