真空管試験器TVー2の修理騒動のまとめ

真空管試験器「メーター保護ダイオード」はつけるべきか?」の話題がきっかけで新たな話題に飛び火しました。
TVー2の不具合を修理したがうまく動かないという話です。

掲示板での話題も含め 下記にまとめておきます。
結論は和歌山の真空管測定器の大御所と思っていた方が、基本原理も理解していない初心者だったということが判ってきました。
ネットではいろいろ情報が氾濫していますが、正しいかどうか見極める能力が必要です。
「真空管試験器 TV-2B/UA/U, C/U)修理・取換え用特注電源トランス」として売られていたものが実際は互換性が無い代物だったのです。
巻線の極性を再度確認して 注意深く使えばこのトランスも利用できると思いますが・・ ちょっと不親切ですね。
自分で 実際に使ってから販売したほうが良いと思います。
誤差や電流値の講釈以前に 交換したら まず動かないことには意味がありません。
また動作原理も理解しておくべきでしょう、原理を理解せずに代用品を作って販売するのは感心しません。



XXXXXXXXXXXXXXXXX

TV-2は右側のBAIS VRでグリッドバイアスを可変します。
信号電圧を測定する時は0にすると バイアスが加わらないので ACのみ測定できます。
バイアスはA B C D Eのレンジで切り替えますが、ABCは0.25V Dは0.5Vに切り替えられる仕掛けです。

バイアス0の場合 きれいな正弦波の信号が確認できないとおかしいです。


オシロスコープの波形を図示するとこんな形になります。
カソードを基準にグリッドの波形はバイアス(DC)でマイナス側に振れています。
真空管によりこの電圧は変わるわけです。
例えば−10Vとすると 下図のようになります。
直流に50または60Hzの正弦波が重畳する仕掛けです。
信号は実効値で表示されていますので、0.25Vはオシロスコープ上では 波形の山と山の間で0.7V位になります。

信号電圧のみをアナログテスターで確認したい場合 バイアス設定を0Vにすると良いでしょう。



参考までに A B Cレンジの場合の接続は下図のようになります。
この場合 信号電圧は0.25Vです。
トランスのタップ(多分5V)を単純に抵抗で分割し、0.25 0.5 2.5Vにしているだけです。




佐藤さん提供 パネル面




真空管試験器TVー2始末記

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月30日(木)09時37分7秒
  お早うございます。
コメント有難うございます。
電源トランスとして考えれば発注者もよく相談して正しいものを作ったのでしょうね。
惜しむらくはこの測定器の肝心な機能を トランス屋さんに指示できなかったことでしょう。
測定原理を知っていればこんなことにはならないと思います。
原理を知らなければ 分解して 同じように作るべきでしょうが・・・。
トランス屋さんの常識で巻線方向まで揃えるかといえば 現実無理でしょうね。

トランスを疑ったのは「保護ダイオードでトランスが焼ける」の書き込みです。
これは全く知識がない人だと確信しました。
その人が作ったものは極性など無視だろうと想像したのです。

当方もプロではありませんし 数十台の修理経験しかありませんので、大きなことは言えません。
間違いがあれば ご指摘ください。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:倉島  投稿日:2014年 1月30日(木)02時15分18秒
  今晩は。
私はエミッション試験器しか所有していないので、いずれはgm試験器をと思っていました
ので今回の件はとても勉強になりました。
それにしても、専門家でない方が特注トランスを製作して販売しているのは疑問です。
必ずしも電気工学/電気通信工学専攻の方が専門家とは限らないと思うのですが.....
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:秋場  投稿日:2014年 1月29日(水)22時38分8秒
  こんばんは
首記試験機のトランスを検索したところ
出品者回答が追加されていたので転載します。
以下の質問は私がしました。

(追加説明)
取換え用トランスについて、ご質問をいただきました。
「単純に電圧の同じトランスを作ればいいのではなく、
コアボリューム、巻き線抵抗までそろえないと意味がないような気がします。
テストデーターは当時のコア材料のトランスで作られているので、
新規で作った場合、付属のテストデーターでは
測定値に大きな誤差が生じるはずです。
Ep,G2の電圧を変えられるのがTV-2のよさのはずなので本末転倒です。」

当方の解答:
1) トランスを分解して巻き直せば、
同じものができるでしょうが高価になりすぎます。
=たとえば、時価15−16万円のTV−2試験器に、
取替え用のトランスが5−10万円もすれば合理的ではないと思われます。
2)次に、専門家(=大学で電気工学/電気通信を専攻された方)に聞きました。
入力側は、電圧と流せる電流値が大切であって、
コアの材質とか内部抵抗値は関係がなく、
それは「オーデイオ機器の音質とかの問題ではない」ということです。
要するに、食わせる電気量が大切ということです。
3)さらにリークしてトランスが死んでしまった試験機において、
新しいトランスを移植しても、TV-2ではバイアス、プレート、スクリーン、
信号電圧などは、すべて可変抵抗器VRで自由に変更できます。
4)むしろ、測定値に関連するのは、QualityMeterの内部抵抗であって、
内部抵抗の低い「高感度」な特殊な100uAのメーターを使用している
TV-2試験機に普通の100uAを付けれないのは、どなたでもご存知のことです。
試みに変更したことがありますが、測定値は半分の読みとなります。
5)「新規で作った場合、付属のテストデーターでは測定値に
大きな誤差が生じるはずです。Ep,G2の電圧を変えられるのが
TV-2のよさのはずなので本末転倒です。」
この質問者の方は、TV2試験機を使用している方なのでしょうか?
どうもお話の内容が本末転倒です。
オーデイオ・アンプでトランスを交換すると
音質が変わった等の「レベル」の方の様です。
6)Ep、G1,G2の電圧の変更はVRで行いますから、
トランスには関係がありません。
以上です。

上記内容を読んで思うのですが、この人は完全に測定原理を無視しています。
トランスの持つレギュレーション性能まで含めて
テストデーターと一致しないという意味で言ったのですが、
なぜか、アンプの音質云々の話にすり替えられてしまいました。

困ったものです。

http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u59856856

 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月27日(月)08時49分33秒
編集済
  お早うございます。
やはり 原因はトランスでしたか、皆さんやNETの情報を総合すると 和歌山の方が仕様を決めて発注したもののようですね。
大ベテランと思い込んでいたのですが とんだ初心者でしたね。
この種真空管試験器の基本原理すら理解していない様子に ただ驚き呆れています。

TVー2 やTVー7などは2つのB巻線をそれぞれ83で整流 整流後のB電圧を被測定管のプレートに加え、グリッドに正弦波を加える方式です。
こうすると2つのB巻線間にGMに比例した電流の差が生じて 測定できるのです。
(プレートとグリッドが同じ極性の方の巻線の電流が増加、逆の巻線は減少 これがGMに比例)
巻線の方向を間違うと負帰還と正帰還を間違えるような変な動作になります。
単に 寸法や電圧 端子を同じに作っても駄目なわけです。
巻線の方向も合わせる必要があるのです。

Re:試験機TV2について

 投稿者:嶋村メール  投稿日:2014年 1月26日(日)23時35分39秒
  こんばんは
佐藤さん、お久しぶりです。
今回の質問のおかげ?で、真空管試験機を持ってなかったので、どんなもんだろうと思っていた疑問が多少解けました。
しかし、今は、オークションで、何でも売ってるわけですが、問題あり商品も多いようですね。
佐藤さんの実験で、内尾さんの書かれたように、代替トランスは、実際には使えなかった(元にもどせば動作したとの事で。)事が実証されたようで、内尾さんのノウハウはさすがです。
ただ、17,500円も出して買ってしまった佐藤さん、ちょっと悔しいですね。
使えたなら高くは無かったかも知れないですが。
私も、いい勉強をさせていただきました。


 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月26日(日)22時13分12秒
  内尾様,皆さまありがとうございます。
どうしてもすぐに試したくて取り替えました。
やはりオリジナルが一番見栄えが良いですね。
添付画像のとおり外し,配線を編んで測定,27の測定状況です。
久しぶりにプラス側に振れるのを見ました。
元々故障の原因はR59。
ただそれだけのようです。
内尾さま,皆さんのおかげです。
嬉しいですね!壊れた物が直るというのは。
本当にありがとうございました。
でも疲れました。


 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月26日(日)21時41分46秒
  「真空管試験器 TV-2B/U修理・取換え用特注電源トランス」ということで売られていますね。
説明文を読むと理屈が判って作ったようには思えないのですが、大丈夫ですかね。
巻線とかコアとか詳細に説明していますが・・。
使えれば良いのですが 使えなかったら困りますね。

説明だけ読むと相当疑わしいと思います。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月26日(日)20時23分44秒
  秋場さん
情報有り難うございます。
オークションで売っているのですか、うーん。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:秋場  投稿日:2014年 1月26日(日)20時04分17秒
  こんばんは

内尾さん、このトランスはヤフーオークションで
売っているのを見かけました。

出品者に、コア材料が当時のものと異なるので、
レギュレーションなどが変わり、テストデータとは一致しないのでは?と
指摘しましたが、本人は一致すると言って技術的な内容はスルーでした。
また、同様の質問をしている人が私以外にもいました。

試験機は時間がかかっても自分で修理するのが一番と思いました。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月26日(日)18時45分23秒
  トランスが 怪しいですが、あまり先走らぬほうが良いのではありませんか。
基本を見据えて その結果次に進まないと トランスのように高価な不要品を抱え込むようになりますよ。

最初から相談してもらえば トランスなど買わなくて済んだと思います。
トランスの端子電圧を測定すれば生きていることは簡単に判ります。
お金が勿体無いです。

トランスはそんなに簡単に壊れません。
 
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月26日(日)17時45分24秒
  内尾様ありがとうございます。
ロータリースイッチの接点などは銀メッキされ急に腐食も考えにくく目視では綺麗です。
B電圧が上がらなくなった原因はR59(47Ω)のパンクによる高抵抗化が原因の電圧ドロップ。
トランスを取り替えてもB電圧は上がらず,R59のパンクに気づき取り替えたら電圧が
問題なく上がりました。
しかし症状は説明のとおり,マイナス側に小刻に振れる。
外したトランスは250Vの絶縁抵抗計で確認しましたが絶縁,導通ともに問題ありませんでした。
今度オリジナルのトランスに戻してみます,何かそれで直るように思えてきました。
結果をまた連絡します。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月26日(日)17時27分25秒
  今晩は
トランスの極性はこの試験器の命みたいなものです。
外観だけ同じに作っても正常に動作しません。
特にシグナル巻線と2つのB巻線が重要です。
数100台の調整経験があると書いてあったので 信用していたのですが、
保護ダイオードの件で あまりの初心者なのに吃驚しました。
この方が準備したトランスですと 疑った方が良いのかもしれません。

ただ寸法と電圧のみ指定して作ったトランスだと極性は無視でしょうね。
外国で実績のあるものを輸入したのなら良いのですが。
これは本人に聞かないと わからないですね。

なお あちこちやると収拾がつかなくなります。
本当はオシロスコープで波形を見るべきですが。

まず試験器のシグナルメーターが正常なら シグナル巻線関連の電圧が正常ということを意味します。
但し極性は判りません。
もしマイナス側に振り切って 行き止まりのため 振動しているようなら極性を逆すると良いかも。
この辺が画像や文章では当方理解できません。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月26日(日)16時57分49秒
  内尾様,みなさまありがとうございます。
シグナルメーター(M4)他パネル上では正常に機能していると思います。
ただただGM測定すると%メーターがマイナス側に振れるだけです。
トランスの位相とはそんなに大切なのですか?
A電圧の上がらなかった理由はトランスではなくR59のパンクで間違いありませんでした。
取り替えたらちゃんと上がりましたから。
オリジナルを最優先する性格なのでまた元のトランスに取り替えようかと思ってはいますが。
 
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月25日(土)21時59分45秒
編集済
  JA4HVVさん
小生も最後はそこを疑っています。
保護ダイオードの記載以来 技術的に知識のない方が準備したものなので、トランスが相当怪しいと思っています(先日記載の通り)。
アメリカから輸入したものなら良いのですが、この機種は巻線の位相が大事ですからね。

ところで 交換したトランスはどこで入手しましたか、まさか話題の主のところでは無いでしょうね。

信号の確認をして 問題なければ 次にトランスでしょうね。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:JA4HVV  投稿日:2014年 1月25日(土)21時39分41秒
  GMテスト時にメーターが逆振れしているのではありませんか?。
以前に539Cのトランスを交換した時にSIG巻き線の位相が違っていて逆振れになった事があります。
同じ症状の様な気がしますが...。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月25日(土)20時42分25秒
  佐藤様
お手数ですが、TVー2のパネル面の写真を管理人あて送ってください。
昔 見ただけでほとんど忘れているので どんなスイッチやメーターがついていたか忘れました。
我が家にも有るのですが、段ボール箱を数十個運び出さないと取り出せません。
パネル面の文字が読めるよう、なるべく詳細な画像をお願いします。
横2000ピクセル以上
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月25日(土)14時01分43秒
  こんにちは内尾さま
午前中仕事で今帰宅しました。
ご丁寧な回答ありがとうございます。
しかし素人レストアラーにはすみませんが理解できません。
Dレンジで0.4〜0.5V出ました。
指示されればほとんどの事はできますが,理解は難しくて!
しかし何とか直したいですね。
今日は夜間作業で出かけます。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月24日(金)20時38分5秒
編集済
  「マイナス側に小刻みに振れます」
これは いやらしいですね。
オシロスコープがあれば波形を見ると良いのですが。
この部分が解決できると 目処がつくかも。
なお26は駄目です、カソードが無いと測れません。

ところで この付近の回路図を下記に掲載しましたので 御覧ください。
これが理解できれば次に進めるのですが。
http://radiokobo.sakura.ne.jp/G/sokuteiki/tubetester/TV-2-Rep.html
各部分を追跡してゆくと判るのですが・・ ちょっと大変かも。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月24日(金)20時11分44秒
  こんにちは内尾さま
「Dレンジでは0.5Vのようですね。この電圧が確認できませんか?。」
出ました,アナログAC最低レンジで 0.4〜0.5V出ました。
しかしながら測定するとマイナス側に小刻みに振れます。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月24日(金)19時25分8秒
  信号電圧を確認してみました。
梅田さん紹介のマニュアルの1ページです。
Dレンジでは0.5Vのようですね。

この電圧が確認できませんか?。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月24日(金)18時54分18秒
編集済
  真空管は27でも結構です。
なければmT管でも良いのですが、12AU7の半分とか。
直熱管は駄目です。

バイアスを0にして GMボタンを押すと KとGの間を測ると信号電圧が出ているはずです。
ここにサイン波の0.25V(波高値だと0.35Vくらい)が出ているはずなのですが?。
この信号が無いとメーターが振れません。
この電圧 うろ覚えなので もう少し調べてみます。

トランスの件 了解です、交換は大変だったでしょう。
実はトランスは相当難しいのです、大丈夫ですかね。
しかし 上記があるので それは後で。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月24日(金)18時27分30秒
  こんにちは内尾さま
「真空管を抜いて バイアスを0にしてKとGの間をAC電圧計で測定してみてください。」
27で測定するとアナログではほぼ0V,デジタルだと0.4V?でした。
多分どちらもほぼ0Vでしょうね。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月24日(金)18時00分1秒
  こんにちは内尾さま
測定球は26です。
26にはKが無いので27で測らないと駄目でしょうか?
(76は持っていません)
トランスの素性?何の事でしょう?
交換したトランスは話題の方から購入した物です。
交換はなかなか大変でした。
画像を添付します。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月24日(金)17時28分9秒
  今晩は
グリッド電圧のDC部分については判りました、真空管は76ですかね。
これはグリッド電圧の設定値と同じですか?。

それから真空管を抜いて バイアスを0にして KとGの間をAC電圧計で測定してみてください。
TVー2だと0.25Vだったかも(TVー7だと5V)。

それから 回路が正しいらしいですが、その前提ならトランスが一番怪しいのではありませんか?。
トランスはどのような素性ですか。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月24日(金)17時08分14秒
  こんにちは内尾さま
意味不明なところがあり測定違いかも知れませんが下記のとおりです。
「グリッドとプレート電圧をアナログテスターで測定してください」
G=(-10V)-11V
P=(180V)185V
「グリッド電圧はできれば直流と交流値」意味は解からないのですが?
Gは直流レンジと交流値レンジで測れ!と解釈して測ると下記のとおりです。
DC:G=-11V
AC:G=12V
測定方法が違う場合はご指導願います。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月24日(金)09時06分24秒
  それでは結果をお待ちします。
当方は趣味でやっているので ノウハウの提供は無料です、ご遠慮なく。


なお 真空管試験器「メーター保護ダイオード」はつけるべきか?
については更に詳細に書き込みましたので ご利用ください。
http://www.ne.jp/asahi/uchio/tokyo/sokuteiki/tubetester/TV-7D.htm#20140121
合成抵抗値を計算してみましたが27%の変化しかりませんんでした。
電流はダイオードを入れると不具合時3割弱 増加する計算です。
 

re:試験機TV2について

 投稿者:梅田  投稿日:2014年 1月23日(木)22時08分58秒
  TV2とTV2Uのマニュアル類はbamaのmilitaryの中にあります。
参考までに、urlは
http://bama.edebris.com/manuals/military/tv2/
http://bama.edebris.com/manuals/military/tv2u/
です。

http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/index.html

 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月23日(木)20時34分27秒
  内尾さま
ありがとうございます,何とか成りそうな気がしてきました。
取りあえず前回測定した結果をお知らせします。
一つお願いがあります。物理的な機械を直す事は意外と得意ですが,これら電機回路
には気持ちだけで素人です。
難しい専門用語は解からないと思います。
暇な時に下記ブログを尋ねてくださいいろんな事をしていますので。
http://blogs.yahoo.co.jp/x424k0wk
12,24,26,27,6SQ7,6J5,6F6,47,56,6V6などは全てマイナス側に小刻みに振れます。
これらは各電圧はテスターで測ると設定値とほぼ同じでした。
6H6,80,83は測定できました。
取りあえず以前の測定結果をお知らせいたします。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月23日(木)20時10分53秒
  了解です。
まず3極管を試験して 表示がどうなるかお知らせください。
その時カソードを基準にグリッドとプレート電圧をアナログテスターで測定してください。
なおグリッド電圧はできれば直流と交流値(真空管を抜いてバイアス0で  これは信号レベルの確認です)

TVー2は修理したことはありませんが・・、多少は役立つかも。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月23日(木)19時47分31秒
  内尾さま
ありがとうございます。
私はまだ定年前ではありますが機械をいじる気持ちはいまだに若いです。
これは当初は問題なく使っていました。
私が交換したのはトランスだけで他の配線は触っていませんし結線ミスも
有りません。さいさんの確認と1本外す度にインデックスを付けましたから。
でかいコンデンサーは4個有りますが仮に取り替えても変化ありませんでした。
・・・・・何とかしたいですね。
気持ちは負けませんがスキルがありません。
 

Re:試験機TV2について

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月23日(木)19時02分30秒
  佐藤さん
とんだ方から購入しましたね。
抵抗の断線をレヤーショートと間違うとは・・・。
確かに交換用のトランスは売られていますが、そう簡単にトランスは壊れません。
これは相当知識がないと難しいですね。

さて原因ですが 判りません。
もう少し 若ければ見てあげられますが、最近は重いものは扱いが大変です。

TVー2もTVー7の測定原理は基本的には同じです。
ただグリッド電圧が小さかったと思います、このためGMボタンは長時間押せたと記憶しています。

TVー7の場合 165Vの巻線が2つあり 片側を整流管83のプレートにそれぞれ接続、
反対側は抵抗で接続され この抵抗間の電圧でGMを読む仕掛けです。
非測定管のプレートは83のヒラメントの中点から接続されています。
グリッドに加える信号により 上記抵抗間の電圧が違うのです。
グリッドと同位相と逆位相の違いで 流れる電流が違う、これがGMを読む仕掛け。
基本的に脈流ですから 大容量のコンデンサーで平滑してメーターで読みます。
このコンデンサーが容量抜けすると 針が振動する可能性はありますね。
この部分は原理的にTVー2も同じはずです、メーターが逆ぶれするのは普通は接続間違いか球の不良の時に起きますが、貴方の場合はよく判りません。

なお76など構造の簡単な真空管でテストして見たほうが原因を見つけやすいでしょう。
 

試験機TV2について

 投稿者:佐藤メール  投稿日:2014年 1月23日(木)16時37分55秒
  内尾さま,皆さんお知恵を拝借いたします。
測定原理が解からないのですっかりお手上げ状態です。
多分今,皆さんの間で話題の方かと思いますが5年ほど前にTV2を購入して使っていました。
何時ごろからかB電圧が不安定になり,そのうちに最大でも50Vほどしか発生しなくなりました。
トランスのレアーショートではとの事で新品に交換しましたが変わりありませんでした。
いろいろと調べるうちに添付画像のR59が焼けて∞になっている事に気が付き交換しました。
その結果B電圧は正常に発生するようになりました。
しかしほとんどのST管を測定するとパーセントクオリティメーターの針が小刻みにマイナス側に振れます。
測定原理の解からない自分にはお手上げです。
なぜマイナス側に振れるのでしょう?
話題の方とメールでやり取りしながらここまで補修しましたが,わずらわしくなったのでしょうか
最近は返事もなくなりました。
ちなみに画像の抵抗は全て値を確認して大きくずれている物は交換しました。
画像は6V6の測定中です,マイナス側に小刻みに振れています。
皆さんご指導願います。

 

Re:真空管試験器

 投稿者:上村/元JA3FRH  投稿日:2014年 1月22日(水)19時15分15秒
   梅田さま
bamaのサイトでのマルコニーSSGのマニュアルをダウンロードしたものが
ヤフオクに出回っていました。思わずそのCDを買いました。
半年たったらCDが壊れました。3Kパーです。
bamaのサイトを翻訳機にかけると直訳でやはり専門用語はうまく翻訳されません。
 以前梅田さまが翻訳いていただいたTV−7のマニュアル
ありがたく使わせていただいております。

TV−7のメーターに保護ダイオードを入れたらトランスが焼けるなんて
信じ難いですね。私はIRの整流用ダイオード10D4を入れていますが
1S1588でもいけるのではと思っています。
 アナルグテスターではよくメーターを逆ブレや過電圧、電流で壊しましたが
デジタルテスターが出る前のアナログテスターには保護回路が入っていましたね。

http://homepage2.nifty.com/momoyama-radio/

 

re:真空管試験器

 投稿者:梅田  投稿日:2014年 1月22日(水)15時46分38秒
  話題のサイトを見てきました。
英文のマニュアルのコピーも販売していますが、そのほとんどは、
http://bama.edebris.com/manuals/
にありますね。
まさか、bamaのものをそのまま販売しているとは
思いませんが、わざわざ1000〜2500円を払って購入
しなくても無料で手に入るわけですから、そのように
アナウンスするのが、良心的だと思いますが。

http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/index.html

 

Re:真空管試験器

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月22日(水)14時01分37秒
  コメント有難うございます。
>>一度、送られてきたら一切ノークレームとのことで泣き寝入りだったとのことでした。
そう言えば 2年位前 有名な方から購入して不都合なのだが 対応してもらえないからと当方に修理依頼がありました。
この方なのでしょうかね、当時は気にしていませんでしたが。

TVー7の原理を理解していたら、メーター保護ダイオードでトランスが焼けるなどの発想はしないと思うのですが。
どうも不思議ですね。
信じられません。
 

Re:真空管試験器

 投稿者:秋場  投稿日:2014年 1月22日(水)12時23分43秒
  こんにちは
内尾さんもこの記事読まれたのですね。
私も半年ほど前に見て疑問に思いました。
針が振り切った状態でMUT押し続ける人いるのかな?・・・と

秋葉原のCCIでチューブテスターの修理品を売ってもらいましたが、
中を開けると水没品で、半日で使えなくなりました。
このチューブテスターも有名な方が直したようですが、
一度、送られてきたら一切ノークレームとのことで
泣き寝入りだったとのことでした。
私の場合はメーターだけ欲しかったので水没でも問題はありませんでしたが、

3万、4万払ってもまともな校正をしてないのは明らかなので
私なら、かのページの方には依頼しません。
 

Re:真空管試験器

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月22日(水)08時28分55秒
  お早うございます。
真空管試験器ですがTVー7ではGMボタンや整流管試験ボタンなどを押した時のみ
メーターが動作する仕掛けです。
GMボタンなどは短時間しか押してはいけないと注書きがあるほどです。
これは原理的に被測定真空管に無理がかかるからです。
この間の1〜2秒でトランスが焼けるとは考えにくいのですが。
どうもTVー7の動作原理を理解していれば思いつかない発想です。

http://www.ne.jp/asahi/uchio/tokyo/sokuteiki/tubetester/TV-7D.htm#20140121
 

Re:真空管試験器

 投稿者:田中/8  投稿日:2014年 1月22日(水)07時29分12秒
  おはようございます。真冬日と降雪が続く北海道です。
ダイオードの件は判断つきませんが、根拠が?と感じます。ネットで色々と情報を
手に入れることが可能となりましたが、すべてが正しい情報とは限らないようで
あるHPに受信機の中波対策が書かれていてどう考えてもその値になるはずも無く事実
同様の改造をして検証してみて「おかしい」間違っていませんか?と書いたところ
削除されました。自分の論理が絶対正しい、検証もきちんとしないで思い込みで情報を
書く人もいるようですので気にせず、内容は注意して読む必要がありますね。
有益な情報も多いのですが。



真空管試験器

 投稿者:内尾  投稿日:2014年 1月21日(火)17時06分14秒
  実は Hickok 752aの修理を依頼されたのですが、経験も無いのでお断りしました。
だれか適当な人は居ないかと探したら この道の大御所のブログに行き当たりました。
内容を読んでいると どうもメーターに保護ダイオードを使うとトランスが焼けるという話になっています。
それ故 ダイオードに使用は止めたほうが良いという論理です。
皆さんのご意見をどうぞ。
下記に紹介しておきます。

http://www.ne.jp/asahi/uchio/tokyo/sokuteiki/tubetester/TV-7D.htm#20140121
 


下記はオークションにおけるトランスの説明文のコピー(和歌山の出品者の

 

商品説明

真空管試験器 TV-2B/UA/U, C/U)修理・取換え用特注電源トランスです。
 
米軍真空管試験機TV-2A/UB/UC/Uで、修理不能な故障は、従来T2高圧トランスの「絶縁不良」によるリークでした。アメリカでも特注を引受けてくれる業者さんがありませんでしたが、苦心の末ようやく、当方が見つけ、特注に至りました。
つきましては、同好の方にお譲りします。
すでに特注・完成品が手元にございますので、ご入金後、即お送りできます。
TV-2における不調の原因は、トランスのリークですがこれまでは、巻線タップの多さ故に、日本でも米国でも特注を引き受ける業者さんはいませんでした。
1) 高圧トランス二次側巻線部分で、スクリーンなどの許容電流値を0.025Aから
0.1Aと強化しています。
(=元のスクリーンの巻線は、許容電流値が「小さく」0.025と小さくなっていますが、これは「人間の髪の毛」よりも細いものであり、トランスがすぐ切れたりリークしたりの原因となっています。ほかに「高圧巻線」でも0.1A0.06A0.05Aなどと変えている理由は、すべてを0.1Aにすると巻線の直径が太いものとなり、トランスをコンパクトなサイズに収めることができなかったことが理由であると判断されます。
現在は、絶縁に使用する材料の進化により、太い巻線でもほぼ同じサイズのトランスが特注できます。これであると、かなり「強い耐久力をもったトランスになります。
2)トランス・サイズはオリジナルと同じですので、さっと同じ場所に取り付け固定することが可能です。
3TAPの位置は、できるだけオリジナルと同じにしていますが、製作費用の点もありますので、すこし場所が違っていますが、ご了承願います。
4)予備整流管の穴を利用して、シャーシ下部からのリード線を通すことになります。
TV-2/U用も在庫がございますので、落札後ご連絡ください。
参考(=TV-2試験器トランスのSPECです)
TV-2/U
1) primary ☆0-100V
2)secondary☆5V 3A CT゜ 2.5--0--2.5
                       ☆6.3V 1.2A             0--6.3
                      ☆22.5V   0.1A   0--22.5
        ☆290V 0.1A  CT  145-0-145
        ☆450V 0.1A  CT  225-180-135-90-45-0-45-90-135-180-225
 
        ☆225V 0.1A    225-180-90-45-35-0
        ☆225V 0.1A    225-180-90-45-0  
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
TV-2A/U
1) primary ☆0-100V
2) secondary☆5V 3A CT゜ 2.5--0--2.5
                       ☆6.3V 1.2A             0--6.3
                      ☆22.5V   0.1A   0--22.5
         ☆250V 0.1A  125-0-125
            ☆410V 0.1A 205-172-132-88-46-0-46-88-132-172-205 
            ☆271V   0.1A 271-230-116-67-35--20.5-0
            ☆271V 0.1A 271-230-116-67-0
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TV-2B/U
1) primary ☆0-100V
2) secondary ☆5V 3A CT 2.5--0--2.5
                       ☆6.3V 1.2A             0--6.3
                      ☆22.5V   0.1A   0--22.5
         ☆250V 0.1A  125-0-125
            ☆400V 0.1A 200-165-130-87.5-45-0-45-87.5-130-165-200
            ☆260V   0.1A 260-220-112-60-35--20-0
            ☆260V 0.1A 260-220-112-60-0
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TV-2C/U
1) primary ☆0-100V
2) secondary ☆5V 3A CT 2.5--0--2.5
                       ☆6.3V 1.2A             0--6.3
                      ☆22.5V   0.1A   0--22.5
         ☆252V 0.1A  126-0-126
            ☆410V 0.1A 205-172-132-88-46-0-46-88-132-172-205
            ☆271V   0.1A 271-230-116-67-55-35-0
            ☆260V 0.1A 271-230-116-67-0
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(
追加説明)
取換え用トランスについて、ご質問をいただきました。
「単純に電圧の同じトランスを作ればいいのではなく、コアボリューム、巻き線抵抗までそろえないと意味がないような気がします。テストデーターは当時のコア材料のトランスで作られているので、新規で作った場合、付属のテストデーターでは測定値に大きな誤差が生じるはずです。Ep,G2の電圧を変えられるのがTV-2のよさのはずなので本末転倒です。」
当方の解答:
1) トランスを分解して巻き直せば、同じものができるでしょうが高価になりすぎます。
=たとえば、時価15−16万円のTV−2試験器に、取替え用のトランスが5−10万円もすれば合理的ではないと思われます。
2)次に、専門家(=大学で電気工学/電気通信を専攻された方)に聞きました。
入力側は、電圧と流せる電流値が大切であって、コアの材質とか内部抵抗値は関係がなく、それは「オーデイオ機器の音質とかの問題ではない」ということです。
要するに、食わせる電気量が大切ということです。
3)さらにリークしてトランスが死んでしまった試験機において、新しいトランスを移植しても、TV-2ではバイアス、プレート、スクリーン、信号電圧などは、すべて可変抵抗器VRで自由に変更できます。
4)むしろ、測定値に関連するのは、QualityMeterの内部抵抗であって、内部抵抗の低い「高感度」な特殊な100uAのメーターを使用しているTV-2試験機に普通の100uAを付けれないのは、どなたでもご存知のことです。試みに変更したことがありますが、測定値は
半分の読みとなります。
5)「新規で作った場合、付属のテストデーターでは測定値に大きな誤差が生じるはずです。Ep,G2の電圧を変えられるのがTV-2のよさのはずなので本末転倒です。」
この質問者の方は、TV2試験機を使用している方なのでしょうか?どうもお話の内容が本末転倒です。オーデイオ・アンプでトランスを交換すると音質が変わった等の「レベル」の方の様です。
6Ep、G1,G2の電圧の変更はVRで行いますから、トランスには関係がありません。
以上です。
 
 


(2013年 11月 9日 7時 34分 追加)
(追加説明)次のようなご質問がありました。
トランスにリーク(絶縁不良)があると、普通は感電の危険が考えられますが、TV-2の場合は、トランスの出力電圧がおかしくなるのでしょうか?よくわかっていないので、間抜けな質問でしたらすみません。
A 回答
11月 8日 19時 14分
強電関係のリークは「漏電」とかで感電とかに関係する(=当方、電気工事士資格持っています)ものですが、弱電関係で「トランスのリーク」というのは通俗的な意味です.1)トランスの巻き線同士が、ショートしていて、電源につなぐと一瞬でfuseが飛んでしまうもの。2)一応,負荷につながなければ電圧はでているが、負荷をつなぐと電圧がゼロとなるもの/あるいは極端に電圧が下がってしまうもの。3)一応電圧がでて、動作するが、特定のタップでは、押し切れずに電圧が下がってしまうもの。程度はいろいろですが、古い機械の場合に、経年変化により、電源トランスにも寿命が来て使えなくなります。
 
下記はその後のブログの内容(2014年8月16日追加)

管理人の感想は 文章は反省の無い言い訳のように思いますが、判斷は皆様で。
下記内容は参考のため そのままコピーしたものです。
著作権上問題あれば管理人あて申し出ください。
TV-2 取り替え用トランス製作顛末記録:

「トランス製作について」
昨年当方がTV-2用の「取替えトランス」の製作デ-タ-を調査して、日本の業者で特注してくれる方をようやく見つけて製作をしてもらうことに着手したのであるが、思わぬ問題が発生した。

1)電圧を実測し、正常に出ていたので3-4個を特注したのであるが、販売用に製作したものを購入した方が、当方のトランスを取り付けたところ、TV-2のQUALITY METERが逆に振れると言うのである。
2)本来なら、「販売したもの」で欠陥があれば、交換とか返金とかするはずであるが、この方には、あきれるような前歴があったので当方は、あえて次の手を打つことが出来なかった。

3)本来、職人の技とか技術を「無料で入手」しようとするのはあまりにも、あつかましく手前勝手なことではないでしょうか?

4)当方も真空管試験器修理はすでに13-4年は、関わりをもってきていますが、この技術は、TV-7の「メインテナンス書にはかなりの部分(英文ですが)が書かれておりますが、記載されていない故障原因はすべて自分で回路図を見ながら考え、また分からないところは、「電子工学」の専門家に指導を受けながらいままで歩んできました。文字通り、地べたを這うような努力で歩んできました。

5)ところが、その方は、2-3年前に当方から購入したことをもとに、故障したTV-2B/Uの修理の仕方を、1から電話で聞いてきたのです。当方は、手元へ送ってこないと分からない」と主張しましたが、「修理費用」を出したくないからでしょうか-
あ-聞き、こ-聞き」何度も電話で聞いて来られたので、故障箇所についてのヒントを申し上げてゆきました。

6)最終的に、その方の「故障原因」はR-59 47 OHMの負荷抵抗の断線が原因だったのですが、手元で見ないから、当方に分かるはずもありません。ただ、その方が直せたのは、当方が「お教えしたからでしたが、WEBでは自分で分かっていたような口ぶりです。

7)いわば、故障の原因とおもわれる部分を、すべて申し上げて、その方はすべて試したのですから、大変な勉強をされたことになります。

ところで、すこし時間をおいてですが、その方がWEBで、真空管試験器の大御所、日本の草分けのような方に、相談をもちかけて直したらしい」 しかも、わたしのTV-2トランスが「とんでもない「使い物」にならない/くわせもの」との烙印をもらっているのである。

また、インターネット」オークションで、私に、もとのTV-2トランスと「まったく同じ材質のコーアで、同じ線材、同じ巻き方」でないとだめ」とまで,ご注進のお方まで登場する始末であった。

ステレオ・アンプではあるまいし、同じ電圧で、しかも改良して
髪の毛より細い0.1A以下の電流量の巻き線はオリジナルよりも強化して、丈夫なトランスにと改良していました。

また、真空管試験器ですから、音響機器と違った「配慮」でもって製作を依頼しました。

時を同じくして、韓国の友人 YONG SURK LEE 氏と
TV-2のトランスの設計データーは交換しながら、彼は韓国で
わたしは日本で、特注を受けてくれる業者を探しました。
10年以上もそういったことは出来ずにいましたが、やっとその願望がかなったのです。

「メーターの針の逆ぶれ」の直し方:
QAUALITY METERが正しく振れるように製作する」には設計したHICKOKの独特なノウハウがあるのでしょうか?
YONG氏のトランスでも「逆ぶれ」したそうですが、その解決は
トランスの巻き線の位相によるものであるが、解決法は:
信号電圧22.5V-0V 29-30の接続の線をつなぎ変える。

つまり29番を30番に、30番を29番に変更するだけのことでした。当方でも、同じ手法でやってみたら、同じように逆ぶれは解決しました。

当方のトランスは、立派に動くし、安定して使用できます!!
決して「いんちきな品物ではありません!
しかも、米国でも引き受けてくれない「タップ」の数のやたらと多いトランスなのです!

値段の点で、サイズ以外の巻き線の引き出し口が、かならずしもオリジナルとは同じでないこと、また形もかなり違いますが
これは、費用の点で、まったく同じと指定すると大変な値段になってしまうことでしょう。

☆私とTV-2真空管試験器の因縁について:

2003-2004ごろからTV-2A/UやTV-2/Uなどのアメリカの軍用真空管試験器の輸入を開始した。特に、MARYLAND州のAngela Instrumentsというギターアンプ店の店主は軍よりTV-2試験器300台の放出を受けて世界中に販売していた。
大阪の出版社の社長であるIさん、神戸の友人Yさん、同級生のHさん、そしていつも技術サポートしてくれるHYさん、そして
私の5人で、約2年の間に100台のTV-2をANGELAから輸入して、修理/調整をわたしとHYさんで担当して、日本国内に売りさばいたのであった。5人で出した資金であったが、あの頃は
寝ても覚めてもTV-2 tube testerであった。

非常に販売は好評で、Yahoo オークションに出品すると瞬時に売れる」という状態であった。
ただし、安く買ったけれども、輸入したすべてがうまく動いたわけではなかった。 AS IS(=現状渡し)の機械は、3台に1台しかうまく動かないし、美しい機械は(=東京の歯医者さんにお譲りしました=TV-2C/U)100台中1-2台しかなかったです。

故障の主たる箇所は:
1 Quality Meter 不良
2 Screen Metr 不良
3 Signal Meter 不良
4 整流管 不良
5 電源トランス 不良

1-4は別の部品取り用のTV-2試験器から取得したが、もっとも
大きな問題は、B電圧用の電源トランスの不良であった。
このトランスはタップが多く、しかも低電流の部分は、髪の毛よりも細い線材で巻いているので、経年変化もあると思われるが
トランス不良のTV-2はかなり多いのである。

今回、トランスを特注し、交換してうまく動くように直したのは
おそらくは私や私たちのグループの人たちだけではないだろうか?
また、TV-2のトランスの特注に成功したのは、世界でも珍しいことではないかと思います---
小さい---特殊な世界ではあるけれど----世界の歴史に残るような仕事--足跡を記したのであると思います!

20140521
 

 
2016年6月22日追記

再出品されたようです。
上記公表で 注文が増えたそうで 更に改良型ができて 結果的に良かったです。
ただトランスの焼損過程の説明は無茶苦茶です、相変わらず 電気的知識は無いようですね。



真空管試験器 TV-2シリーズ・取替え用 電源トランス 特注品

商品説明

真空管試験器 TV-2シリーズ・取替え用 電源トランス 特注品:
お客様の機種に適した規格のトランスを、お客さまに代わって注文し、早急にお届けいたします。
 
なお、0.1A以下の巻き線=スクリーンやグリッドの巻き線は、0.1Aに変えて、性能を強化しております。
従来は、巻き線の端子が元のトランスとは位置が異なっていたので、配線に苦労しましたが、今回は
元と全く同じ、トランスのサイズもほぼ同じです。また、前回は、電圧で表示していましたが、今回、番号表示に
変更しました。
取替えのやり方の「ガイダンス」をお付けしての販売といたします。
納品までの期日は、おおよそ4-5日です。
 
過去においては、特注に応じてくれるトランス巻き業者が存在しないために
トランスが、破損したTV-2は、修理をあきらめ、廃棄するか、部品とり用にされていましたが、
最近、特注に応じてくれる方が見つかり、小生はこれまで、7台くらい、トランスの取替え作業に
おいて、すべて成功しています。
なお、前回辛辣なご批判がありましたが、そのためにか、当方は有名となり、仕事量は10倍増えました。
TV-2のトランスが、巻き線とか、コアの材質など、まったく元のオリジナルと同じでないと、役に立たないとか、
メーターが逆ぶれする」とかのご批判は、信号電圧端子29-30をつなぎ変えると、位相は変わりますので、
なんの心配もございませんし、現在は、表示が変更されていますので大丈夫です。
このトランスで、オリジナルでの弱点は、スクリーン巻き線です。=145V 45mAの巻き線ですが、髪の毛よりも細い線で
巻かれているために、一番、切れたり、絶縁不良を起こす部分ですが、線を太くして 0.1A規格に変更いたしております。
 
なお、前回との変更は、接続端子の位置をまったくオリジナルと同じに、設定しましたので、前回よりも、5000円以上
価格がUPいたしましたが、取替えには、元の位置と同じですので、以前の半分の労力で交換できるはずです。
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なお、最近トランス焼損に至る過程がほぼ解明しました=
1)メーターと並列のバスタブ型、15WV 100uF 電解コンデンサーのリークが進んでゆく。
2)ほぼショート状態となる。
3)トランスに過電流がながれ、どこかの巻き線と巻き線の間の絶縁が悪くなる。
4)トランスから、煙が出てくる。
5)同時に1次側でも、電圧調整のプレートVRの巻き線が溶断されてしまう。
という過程で、試験器が壊れる様であります。
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 2016年6月22日追記



2014年1月24日
2014年1月25日
2014年1月27日:64
2014年8月16日:779
2016年6月22日:2,010 新しいトランスができたようです。








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