真空管ラジオの修理 Westinghouse H−126

12SK7 12SA7 12SF7 12SJ7 35L6−GT 35Z4-GT
RFつき6球スーパー。
12SK7 12SA7の間は非同調。
2連の親子バリコン使用。


冷蔵庫型と言うのでしょうか、非常に小型です。
MT(メタル管) GT混合でこの大きさですから、非常にうまく設計されています。


シャーシ内部の様子。
ペーパーコンデンサーの絶縁は良いものがあったのですが、
どうも電池化しているものが多く、電源を切ってもコンデンサーから電圧が出ます。

端子をショートすると電圧は一旦消えるのですが、また湧いてきます。
原因は良くわかりません、非常に不思議です。



IFTのリード線がぼろぼろ。
これは分解してリード線を付け直しました。



コンデンサー類を交換したところ。
このように書くと簡単ですが、この修理には1週間以上かかりました。
余りの難題に一旦中止し、頭を冷やして再挑戦しました。

右下の四角のアルミケースはIFTB。

回路図はnostalgiaairにありましたが、現物とは微妙に違います。
球も35A5が35L6に変わっていました。
これは改造したと言うより、当初からこの構成のようです。
製造時期で違うのでしょう。

なおPLランプは日本で交換されたのか、ねじ込み式のものが付いていました。
正規のものに交換しましたが、この部分は真空管の寿命に影響しますので、
外れないバヨネット式にしてください。



アンテナコイルはループアンテナ方式です。


ループアンテナを外してあります。
右側がIFTA 左側出力トランス下が、IFTB。
2つの調整用穴が見えます。
IFTそのものはQが相当落ちているようです。
IFの調整時の切れが甘いのでそのように感じました。
本当は交換すれば、もう少し高感度になるのでしょうが、
このような寸法のIFTで片側から調整可能なものは日本にありませんので、交換は難しいです。



2004年6月3日

2005年8月16日移転

2006年6月24日移転

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ

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