真空管ラジオの修理 ビクター電蓄 RE−41

ビクターの電蓄が修理にやってきました。
ラジオ部分の修理だけと言うことで、引き受けたものです。
部品の日付が昭和28年10月になっていますので、この電蓄は28年末か、29年初めころに作られた物でしょう。
外観は非常に奇麗です、塗り替えたと思うほどです。




ラジオ部分は12SA7 12SK7 12SQ7 35L6の4球です。
整流はセレン、トランスは単巻き方式で、ヒーターも途中からタップが出ています。
またPLランプ 3個用の巻線もあります。


シャーシ内部の様子。
ペーパーコンデンサーは試験したら漏洩が大きいので、全て破棄することとした。
ブロックケミコンは漏洩電流が1mA以下なので、使うこととし、
スピーカーへ接続する端子に47μFを付加した。





VRは音量調整用、音質調整用とも凄い「ガリ」なので交換した。
固定金具の位置が90度違うので、シャーシに穴あけが必要。
場所柄 相当嫌らしい作業。



オリジナルのVRの先端を切り出し、パイプで接続する。
なお音量調整用のVRはラジオと電蓄の切替SWを兼ねているので、
現在売られているVRでは使用できない。
手持ちの切替SW付き500KΩVRを利用した。
残りが少なくなったので、困っている。


修理完了時のシャーシ内部。

ビクターのラジオはからげ配線で頑丈だが、
修理は嫌らしいので、嫌われていますが、この電蓄は普通の配線だった。
この時代から配線方法が変わったのかもしれない。


後ろ側の板を除いて撮影。

ラジオの修理そのものは難しくはありませんでした。
ただVRの交換や、ケースへの組み込みなど大きいので、
取り扱いが大変でした。
作業机の上が狭いので、苦労しました。

やっと納入できるようになり良かったです。



ラジオだけの修理とは言え、レコードがかけられないのでは困るので、
SPレコードを捜して来てかけてみました。
「紀元は2600年」のレコードです。
半世紀ぶりにSPレコードを再生してみました。
音質はともかく、大きな音が出ます、非常に懐かしいです。

モーターが回転し難いようです、油を差したほうが良いと思います。
なお60Hz地区で使う場合、回転数が早すぎるのではと多少心配しています。

回路図

下記の回路図は依頼主が取り寄せた資料から抜き出したものです。
ごく普通のラジオですが、電蓄の切替回路に工夫があります。
製品は昭和28年(1953)9月発売だそうです。


 ラジオの修理を自分でやる方は真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
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初歩的なことでも結構です、ただし他人が解るように書いてください(神様や占い師にするような経緯を省略した質問は返事不能です)。

当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、こちらは有償です。
 

2005年10月31日

2006年6月24日移転

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ

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