真空管ラジオの修理 ゼネラル 5S−4 受信機の修理

 ラジオの修理を自分でやる方は このホームページの他真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!、や真空管式スーパーラジオ徹底ガイドも参考にしてください。
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当方に依頼される方はラジオ修理工房をご覧ください、ノウハウは無料ですが、作業は有料です。
 


八欧電機の5球スーパーが修理にやってきました。
このラジオは昭和25頃に作られたと思われ、この当時マジックアイ付は珍しいと思います。
ダイアルには民間放送の記載が有りません。
スーパーとしては初期のタイプです。
中のつくりも豪華です。
なお当時のゼネラルの5球スーパーは東芝 松下に比べても、つくりは丁寧で、よく出来ています。
今から考えるとスーパーではトップメーカーだったのでは。








中をあけてみると真空管が1本ありません。
よく見ると奥に寝ています。
埃の具合から見ると相当昔から抜けていたようです。
輸送中割れなくて幸いでした。


取り出してみると半世紀の埃が積もっています。


シャーシ内部を覗くとさあ大変トランスが焼けています。
依頼主が雑音が出るとの事なので、
試しに通電してみると電圧は正常です。
パイロットランプも点灯します。
(真空管は当然ですが、挿してありません)
他の部分を修理すればラジオは動作しそうです。
でもいくら何でもこのまま使うわけには行きません。
交換が必要ですが、代わりのトランスを見つけるのに苦労しそう。
コンデンサー類はパラフインを吹いていて、これは全数交換予定。


真空管ラジオは数多く修理しましたが、
トランスが見事にこんがり焼けているのはここ十数年記憶がありません。
焼けた原因は不明です。
外見からだと一番外側のヒーター巻線が焼けているように見えるが、
解いて見ないと正確にはわからない。
ヒューズも比較的大きなものが入れられている、
この為切れなかったのかもしれない、今度は1Aのヒューズを入れておいた。
一般にヒーター巻線は2次側の最内部に巻くはずだが、どうもこれは違うようだ。
少し紙を外してみたが外見より内部は酷いようだ。
火事にならなくて良かったと思います。


清掃の済んだシャーシと取り外したトランス。
保管場所が良かった為か、さびはほとんど無い。
意外に大型のトランスの為、
交換用のトランス探しは難題。
(普通のものでは穴が大きすぎて取り付けられない)



動作試験中。

動作試験は
@試験用の真空管で先ず動作確認。
これが無事済めば 次に進みます。
AIF トラッキング調整は
6WC5 6D6 6ZDH3Aなどの高周波部分に関係する真空管のみ現物を利用。
B最後は全部現物の真空管で動作を再確認。

こうすると大事な真空管を壊す恐れが少なくなります。


ほぼ修理完了したラジオ。

なお真空管はTV−10で確認したところ6D6以外は大丈夫でした。
6D6はRCA製の新品に交換。
コンデンサーは電源のブロックコンデンサーを含めほとんど交換。

勿論マジックアイは新品に。
3,500円に高騰しているので困ります。


調整中のラジオ。
IFは本来463Kcと思われますが、
ウオッシュレットとの関係で455Kcにしたほうが無難と思い、
急遽455に変更しました、IFTは順調に変更できました。
このラジオだけだと463でも良いのですが、
他のラジオと合わせておかないと、自分の経験から困ると判断しました。

ダイアル目盛りを紙に写して、目盛り合わせとトラッキング調整。
周波数の低い方はおおよそです。
コイルに可変機構が有りませんので、大体で我慢します。
周波数の高いほうはトリマで合わせます。
なかなか高感度のようです。



トランスの代りは苦労しました。
カバーを取ったところの写真。
少し小さいので、ずれぬ様一部接着剤を利用しました。

トランスは
@容量的に大丈夫なこと。
A上にヒューズホルダーがついていること。
B前のトランスの穴に落ち込まぬこと(底面積が大きい)。
意外に「帯に短し、たすきに長し」でこれを捜すのに苦労しました。 
しかしトランスが焼けているとは想像外でした。


完成し、慣らし運転中。
1日動作させたら、不審な動作をはじめました。
雑音が出るのです。
また内部を開けてみたら、半田付けが不良になっていました。
半世紀たつと半田も脆くなるようです。
半田付けをしなおして修理完了。

それにしても昨日発送しなくて良かったです。
危うく信用を無くすところでした。
古いラジオは一見半田が大丈夫なようで、
時々このような事があるので困ります。

このラジオは製造後半世紀以上経過しています。
動作時以外はコンセントからコードを抜くなど
火災予防には十分注意して使ってください。


同じ形名で 少し違う内容のものを修理しました(2013年4月13日)。


2003年1月10日
2003年1月13日

2005年8月16日移転

2006年6月24日移転
2011年11月27日:移転
2013年4月13日:2,974 

修理のノウハウは「真空管ラジオ・アンプ作りに挑戦!」をご覧ください。




ラジオ工房修理メモ

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