トランジスター式インジェクターの製作

ラジオの修理をする時に便利な道具です。
昔は商品として売られていましたが、現在は自作するしか方法はありません。
フイルムケースなど適当な容器に入れて使います。


左側が探針になります。
ミノムシクリップをアースに、探針をグリッド回路にあてて行きます。


電池は単4を使っていますが、更に小型で大丈夫です。
一度入れれば10年くらいは使えます。
蓋の部分にSWがつけて有ります、必要な時のみONにします。



内部の写真です。
トランジスター 1個
抵抗       1個
コンデンサー  2個
トランス     1個


穴あき基板で組み立てます。






参考回路図です。
簡単なブロッキング発振器です、マルチバイブレーターでも使えます。
ただ前者の場合、電池1本で動作するのが魅力です。
低周波から短波帯までの周波数成分を含んでますので、
低周波 高周波回路の双方に使えます。
フイルムケースなどに組み込んでおけば便利です。
このインジェクターがあると真空管ラジオやトランジスターラジオの修理に便利です。
トランジスターは2SCタイプのものであればほとんどのものが使えます、手持ちのもので実験してください。
トランスも手持ちの2KCT:4Kのものです、CTを使ったので実質的な巻線比は1:3くらいです。
雑誌に掲載されている元の回路は1K:20K(巻線比1:4.5)でした。

300PFは耐圧の高いものにしておいた方が真空管ラジオ用には便利です。

なおマルチバイブレーター方式では400Hzくらいで発振させれば良いでしょう。
最近 リチウム電池が入手出来るので、
こちらの方がトランスが無い分、部品の入手が楽かもしれません。
さらにICを使う方法もあります、皆さん工夫してみてください。

回路図は水魚堂のBCS3Vを、部品ライブラリーはthe Radio Shack(水落さん)のものを使わせていただきました。

2006年4月23日
2006年7月20日


2006年8月5日よりカウント




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