Lafayette HA-230  通信型受信機

受信はかろうじてするのですが 感度が極端に悪いです。
Sメーターもほとんど動きません。
トリオがOEMで製作したものだそうですが、9Rー59と同じ構成です。
ただ2本分のヒータートランスが内蔵されていて 電源スイッチがオフでも 常時通電するようになっています。
自分の常識を超えた作り方です。
こうするとスイッチ オン時でもドリフトが最低限に抑えられる仕掛けです、しかし使う時は十分注意したほうが良いですね。


メーターも傷んでいたので 分解して ついでにメータ保護回路も組み込みました。

Lafayette

IFTもナジが欠損しています。 なんとか工夫して 調整しました、調整に連れ感度の上昇して来ました。
コイルパックのロータリースイッチの接点には接点復活剤(液状のもの)を慎重に塗布しました。
なおエアゾール式のもので噴射してはいけません。ベークの部分につくと漏電して ロータリースイッチが駄目になることが有ります。




正常に受信できるようになったのですが、Qマルチ回路が動きません、当然BFOも効きません。
ところが この回路は別シャーシに組み込まれていて 裏側が見えません。
取り外さないと どうにもならないのです。
下記の画像以上に動かせません、配線を一度取り外さないとシャーシ下が見えない仕組みです。




分解してみると 変わったところはありません。
回路を追いかけてゆく為 シャーシの裏側が見えるように シャーシの別のところに組み込んで試験します。
(この画像は修理後の状態です)



最終的にX印の部品の不良でした。



修理後のシャーシ内部。
不思議なことに ブロックコンデンサーの片側の劣化が激しかったです。
この部分を切り離し 別にケミコンを付加して終わりです。



2014年6月2日
2014年6月4日




ラジオ工房修理メモ

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