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TV−7などに使われるバイアス設定用VRの
私のグラフでは、不自然な形になっていましたが、
その原因が分りました。
私は、JA1MDHさんの提供されたデータをすべて使用して
そのデータにあうようエルミート・スプライン(Hermite Spline9
曲線の当てはめをした結果、あのようになりましたが、星野さんの
ように、10刻みの値だけを使い、再度エルミート・スプラインによる
曲線の当てはめを行った結果、添付図のように、各10刻みの点について
は曲線上に乗る曲線が得られました。
同時に、赤丸で、データをプロットしておきましたが、このうち
15,22,25,45、95,95は、曲線から外れています。
この点については、データに多少の誤りがあるように思います。
なお、星野さんは、これを3次式によるあてはめを行って
います。その結果は青線で示してあります。この3次式による
あてはめは、図でわかるようにおおよそ、82くらいまでは、よく
あてはまっていますが、それ以後は、ほぼ直線になっていて、
90及び95の点では、かなり離れています。
おそらくこの曲線はS字カーブを描くものと思われ
ますので、3次式での当てはめはいささか無理でないかと
思われます。
教訓としては、エルミート・スプラインによる曲線の当てはめは、
等間隔の値を使うほうがかえってより正確な曲線を表すという
ことです。
不等間隔のデータには、別の曲線あてはめ法を使うほうがいいかもしれません。
あるいは、ラグランジュ補間法を使って、等間隔の間隔を狭めた上で、
エルミート・スプラインの曲線のあてはめを使えばよいかもしれません。
孔子曰く、「過てば、過ちを改むに、はばかることなかれ」
私の不適切な曲線の当てはめによって、混乱を招いたことを
お詫びいたします。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/radio/
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